注目メンバーは?NGT48はどう楽しめば良いのか
1月20日、NGT48の劇場スタート1周年を記念した「NGT48 1周年記念コンサートin TDC~Maxときめかせちゃっていいですか?~」が開催された。東京での初単独公演というNGT48にとって大きな挑戦となった公演は、東京から新潟へと向かう「Maxとき315号」の道のりを模した演出、欅坂46『サイレントマジョリティー』のカバーをはじめとしたレアな楽曲、ユニットをふんだんに盛り込んだ中盤、劇場スタートから始まった1年を楽曲と共に追った後半戦と、見せ場だらけ。 「今日は1年の集大成としてみなさんに“魅せられる”パフォーマンスをしたいと思います」という加藤美南(かとう・みなみ)の意気込み通り、NGT48のいま持ちうる全てをパッケージした濃厚かつ目にも耳にも楽しいコンサートとなった。 NGT48のライブの楽しさは格別だ。それは超個性派の面々が一堂に会し、一つのステージを作り上げる姿にある。 『風は吹いている』でセンターを務め、クラシックバレエで培ったしなやかダンスで魅了した本間日陽(ほんま・ひなた)、ノビやかさとキレの双方を併せ持った日下部愛菜(くさかべ・あいな)、誰よりも打点の高いジャンプを見せ、身体能力の高さを見せた長谷川玲奈(はせがわ・れな)、常に力強さを感じさせる西村菜那子(にしむら・ななこ)の挙動、どんなに激しい曲でも終始ブレず笑顔を振りまく中村歩加(なかむら・あゆか)、ふんわりした見た目とは裏腹に鋭さと迫力あるダンスで空気を変える菅原りこ(すがはら・りこ)と、パフォーマンスメンバーが揃って魅せれば、アンコールで大太鼓を勇ましく披露する一方、口を開けばホンワカムードを漂わせる最年少の小熊倫実(おぐま・つぐみ)、『ほねほねのワルツ』『走れペンギン』での細かい仕草で笑激を与えた太野彩香(たの・あやか)。終始デカいリアクションとデカい声でNGT48の勢いに火を点ける山田野絵(やまだ・のえ)。常に静かな佇まいを崩さず時に飛び出る満点の笑顔が魅力的な角ゆりあ(かど・ゆりあ)、先輩後輩関わらず噛みついていく怖いもの知らずの美少女・佐藤杏樹(さとう・あんじゅ)とキャラ立ちしたメンバーも場内を沸かす。 AKB48グループ屈指の美形・山口真帆(やまぐち・まほ)、『LOVE修行』『不器用太陽』でセンターを務めた奈良未遥(なら・みはる)のピュアネス。“黙っていれば”超清純派の村雲颯香(むらくも・ふうか)、笑顔を絶やさない大らかな新潟美人の水澤彩佳(みずさわ・あやか)、中学生とは思えないほどのクールビューティながら、時には熱さも全開にする髙橋真生(たかはし・まう)と立ち姿だけで華を添えるメンバーも…。と、端から端、正規メンバー、研究生問わずステージに立つ全員が埋もれることなく己を主張し合い、各々が1曲の度にフルに特性を出し切る。トータル2時間半という時間でも足らなく感じるほどだ。柏木由紀がMCにて「みんなメンバーが面白いの!みんなの個性の強さに圧倒されちゃった」と、口にしたのも当然だ。 中でもこの日の主軸となった3人は今のNGT48の顔とも呼ぶべき姿を見せている。中井りかは『わるきー』で、可愛さの権化のような振る舞いを見せた。決して“カワイイ”に特化しただけでなく、パフォーマンスも堂々たるものだ。一方でセンターが決まった際には「私なんて…」と弱気な一面を覗かせる。こうした弱点を隠さない辺りも彼女が愛される所以だ。 アクロバティックな技で違いを生み出す加藤美南(かとう・みなみ)は、さすがの一言。『愛しさのアクセル』でのバトンパフォーマンスは、AKB48グループで唯一彼女にしかできない、まさにオンリーワン。センター発表の際、堪えきれず大粒の涙を溢しつつも中井を称える姿に、彼女のアイドルとしての矜持を見た。 高倉萌香(たかくら・もえか)『Maxとき315号』での清廉さ、『サイレントマジョリティー』での神秘性、『ほねほねのワルツ』での不可思議な佇まい、どれをとっても掴みどころがない、まるでプリズムのように多彩な魅力を放つ。 そこにキャプテン北原里英、一挙手一投足でメンバーを奮い立たせる柏木というベテランが加わることで、さらなる熱が帯びるのだ。 必ずどこかに目を惹くメンバーが揃っている。一度ステージを観れば、この26人の中に「推し」を見つけるのは容易なことだ。キャプテン北原里英が常々口にする「全員でNGT48」の精神は公演にも注がれている。まずNGT48を知りたい方は実際に劇場へ足を運ぶか、DMMの配信をご覧になることをオススメする。 この個性豊かなメンバーたちは、今なお成長過程の中にいる。その姿がリアルタイムで追えるのもNGT48の最大の楽しみの一つだ。 この日、常に小さい体を躍動させ続けていた元気娘の大滝友梨亜(おおたき・ゆりあ)、彼女は元々ダンスが不得手で劇場に立つのに最も時間がかかったメンバーだった。しかし努力を積み重ねた結果、着実に成長を遂げ今なお発展し続けている。挫折を繰り返しながらも日々鍛錬を積み重ねたことで頭角を現し、今やNGT48トップクラスの人気を獲得した宮島亜弥(みやじま・あや)、デビュー時から逸材と謳われ、その言葉通りルックス、パフォーマンス共に急成長を果たし、この日も『君と太陽と虹と』で素晴らしいステージングを見せた清司麗菜(せいじ・れいな)…と、毎日ドラマ、ストーリーが生まれ続けているのだ。 ただ、これだけの人数がいるとなると誰を最初に見ればいいのか?と迷う方もいるだろう。その時は、荻野由佳(おぎの・ゆか)、西潟茉莉奈(にしがた・まりな)の2人を見るべきだ。荻野は安定したパフォーマンスで舞台を支え、西潟は年長者としての包容力でメンバーを支える。どんな時でもへこたれず、前を向き、常に熱くグループのために全力を注ぐ。この日も決して派手な立ち回りはせず、軸となりステージを円滑に進める役割を担った。彼女たちが縁の下の力持ちとなり、メンバーはさらなる輝きを増す。荻野と西潟こそNGT48の魂と言っても過言ではないのだ。 1stシングルの発売日も決定し、本格的に動き出したNGT48。超個性溢れるメンバーたちは、今現在進行形で最高点を記録し続けている。そんなNGT48を今見ないのはもったいない!ぜひその目で、その熱さに触れてほしい。(田口俊輔) 写真(C)AKS