YOSHIKI 遂にカーネギーホールに立つ『Without you』では大粒の涙が

有名な話がある。 「カーネギーホールへはどうやって行くのですか?」道行く人に尋ねられたある有名音楽家はこう答えた。 「練習あるのみ。」

「Nothing is impossible」—不可能なことなどないと己を信じ、努力を続けてきたにとって特別な場所であったニューヨーク・カーネギーホール。遂にその地で1月12日、 13日の2日間『 CLASSICAL SPECIAL feat.Tokyo Philharmonic Orchestra』は開催された。

大阪、東京、香港を巡り、今回のクラシカルワールドツアー計4都市7公演の集大成となった本公演。 2014年、 X JAPANとしてロックの殿堂マディソン・スクエア・ガーデン公演を成功させ、 今回ソロで臨んだクラシックの殿堂・カーネギーホール。これでは、 米・ロックとクラシックの2大殿堂制覇という、 ビートルズやローリングストーンズ、 スティング、 デヴィッド・ボウイと世界の名だたるアーティストしか成しえない偉業を達成した。 勿論、 アジア人初のアーティストとなった。

main

現地大使館関係者や在住著名人をはじめ世界各国から来場したVIPやメディアで賑わいを見せた会場は、 世界の中心ニューヨークに相応しい華やかさで、この歴史的瞬間を見届けようと駆け付けた観客は2日間で5,600人、 全席ソールドアウト。 また日本では、 WOWOW初のカーネギーホール生中継を実施。

そして日本国内63館の映画館と、 香港、 台湾ではライブビューイングも開催。 (*本日19時より全国映画館にてディレイ放送も開催)こちらも公演会場さながらの盛り上がりで、感極まり涙する観客の姿も多く見られるほど。 海を越えて飛び火したニューヨークの熱とが音に込めた想いは、現地に駆け付ける事ができなかった各地のファンの心にも確実に届いた事だろう。日本人として過去に例がないという2日間連続で行われたカーネギーホール公演は、 大成功のうちに幕を閉じた。

カーネギー初公演となる総勢47名の東京フィルハーモニー交響楽団と共に奏でる、 奇跡のような演奏。オーケストラバージョンにアレンジされたベートーベンの『Moonlight Sonata』や、 アメリカ国歌をピアノでサプライズ披露するなど、カーネギーホールならではの贅沢な演出に加え、 『Forever Love』や『Kurenai』『Art of Life』などのX JAPANの代表曲。ゲストボーカリストを迎えた『Hero』やオペラシンガーを迎えての『Miracle』では会場のあちらこちらで感嘆の声が漏れ聞こえ、現地の耳の肥えたクラシック通さえも唸るほどの素晴らしさ。 最後はミラーボールで美しく彩られたカーネギーホールに響く『Endless Rain』の大合唱で幕は閉じ、 スタンディングオベーションは約10分間に渡り止む事なく続いた。

「HIDE、 TAIJI、 そして自身の父親に捧げる」と、 これまで毎回演奏されてきた。この日演奏中のの目から大粒の涙がこぼれた。 これまでの自分の人生が走馬灯のように頭を駆け巡り、 思わず流れ落ちた涙だったという。自身が幼い頃から影響を受けてきたというあのチャイコフスキーが、 こけら落とし公演を行ったという由緒正しい歴史ある場所。その昔父親に買い与えられたピアノがきっかけでクラシックにのめり込み、 そこから遂にこの舞台を成功させるところまでやってきた。 それは、自身そしてHIDE、 TAIJIが夢見てきた“外への扉”を一つ一つ着実に開き、 また一歩確実に世界に近付いたという事に他ならない。「僕のルーツを感じてもらえるようなコンサートになると思う。 」ツアー前に語っていたその言葉の通り、という人間の生き様が全身全霊で体現された2日間であった。

公演終了後にはカーネギーホール側から「また、 ここに戻って来て欲しい!」とのラブコールに続き、世界中のコンサートホールから公演オファーが続々との元に届いている。歴史的な偉業を成し遂げ、 一つの終着点に辿り着いたかのように思える。 だが彼にとってそれはまだまだ夢の通り道に過ぎない。 次に向かうのは3月4日英・ロックの殿堂ウェンブリーアリーナ。 X JAPANメンバーと共に更なる高みを目指す。 記念すべき大ニュースで幕を開けた2017年。全力で突っ走るの勢いはとどまることを知らない。