SKE48「未来のセンター候補」小畑優奈の魅力とは?

11月19日、20日と開催された「みんなが主役! 59人のソロコンサート」。正規メンバーから研究生まで、総勢59名が、一人1ステージ10分の持ち時間を駆使し、何をやってもいいという、まさに「自分を魅せる」、史上初ともいえる実験的公演となった。最終日、締めのオオトリを飾ったのは大エース松井珠理奈。見事としか言えないパフォーマンスに加え、「とは松井珠理奈である」ことを改めて知らしめる存在感を示した。

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しかし、その圧巻のオオトリの前ステージで松井に引けを取らない程の空気を生み出し、歓声を浴びたメンバーがいる。チームKⅡ7期生のだ。

10分の間に『キスポジション』に始まりAKB48『ヘビーローテーション』、欅坂46『サイレントマジョリティー』と、48&46グループの代表曲を矢継ぎ早に披露。しかも1曲ごとに早着替えを見せるという徹底ぶり。最終日のトリ前、しかも松井の前という大きなプレッシャーを跳ね除けるようなステージングと自己演出ぶりに、場内中が大歓声を送った。

昨年3月、7期生としてお披露目されて以降、小畑の勢いはとどまることを知らない。

「ラブ・クレッシェンド」「虫かご」といった次世代ユニットのメンバーに次々に抜擢。『チキンLINE』カップリング、『キスポジション』ではセンターを務め、MVが公開されるや「あの可愛い子は誰!?」とYouTubeのコメント欄は絶賛の声が飛び交い、この日のyahoo検索ワードで小畑の名前が2位にランクインしたほど、加入から2年経たずに、彼女への期待値は日を重ねるごとに急上昇している。

後藤楽々、野島樺乃、菅原茉椰……と、の将来を担うと期待される7期生とドラフト二期生、いわゆる「7D2」の面々。個性の濃い同期に囲まれる中、小畑は清々しいまでに実に「王道アイドル」として、注目を浴び続けている。

彼女の最大の魅力はその「愛らしさ」。まだあどけなさ残る美少女ルックス、バレエで培われた姿勢の良さと立ち姿はまさに正統派。何より、凛とした佇まいと、常に200%の笑顔を輝かせる姿は、見る者を惹きつけ思わず笑顔に変えてしまう華やかさと陽のオーラをまとっている。彼女がステージに立つだけで絵になる。自らを「天然でのんびり」と称する通り、時にヌケた表情を見せる。緊張からか自己紹介で「ゆにゃにゃ」と、自分のニックネーム「ゆなな」をフニャフニャと言い間違え、『コケティッシュ渋滞中』といった「ゃ」が入る単語を噛みまくる姿もよく見られる。ある日の公演では何故か当日の日付を間違え、一人ジタバタし始めたり…と、完璧とは程遠い素のリアクションも魅力を底上げしている。

そんな小畑の姿を、同期の川崎成美は「天使」と称する。松井も自身のTwitterでたびたびその可愛さについて触れるなど、同期から大先輩までベタ褒めだ。アイドルとして一番重要な要素は?という問いに答えは色々あれ、やはり「アイドル=可愛さ」であることを、小畑を見ていると思わざるを得ない。

「ザ・アイドル」を絵に描いたかのような小畑。多くの人がに抱く「汗」「ガムシャラ」といったイメージとは程遠い存在だと思うはず。しかし、彼女には「SKEイズム」の熱き血潮が流れている。毎公演、全てにおいて全力。終始汗をほとばしらせ部位がちぎれそうなほどの勢いあるステージングを披露。そして全力の笑顔を振りまきステージを駆け抜けていく。何より彼女がセンターに立つ時のオーラは別格だ。最近では表現力も徐々に増してきており、可愛さだけでなく風格すら漂わせている。

向上心の持ち主でもある小畑。デビュー当初は苦手だったMCは話を振られる度に言葉に詰まり上手く答えられず最終的には「エヘヘ」と笑顔でやりすごす場面が多く見受けられた。しかし、そのままで決して良しとしないのが小畑。家に帰りその日の公演を確認しては、次のための改善点を見つけているという。その成果もあってか、「のんびりさ」は保たれながら、自ら積極的に話の輪の中心となり、今では先輩にも臆することなくツッコンでいく姿が見受けられるまでに成長。こうしてダメな部分を自ら改善していく点も彼女の素晴らしさのひとつだ。

徐々に頭角を現し、次代のセンター候補とも目される小畑。まだ目覚めきれていない部分も多々ある。しかし、持ちうるポテンシャルは計り知れない。その未完の大器が本領を発揮する時、は新しいステップに向かうことだろう。(田口俊輔)

写真(C)AKS