先輩たちも絶賛、モー娘。'16新加入の加賀楓の実力
12月12日、日本武道館が揺れた。この日、開催された「モーニング娘。’16コンサートツアー秋~MY VISION」最終日にて発表されたモーニング娘。13期メンバー。壇上に上がったのは期待の新人・横山玲奈、そしてベテラン研修生の加賀楓だ。 涙を流しながら速足で壇上へと向かう加賀に向け「ゆっくりでいいから」とにこやかに語り掛けるモー娘。メンバーたち。無理もない、加賀は「私の夢はモーニング娘。さんに入ること」と、常々口にしてきたのだから。2012年11月より活動を開始してから実に4年の月日が流れた。ついに加賀は、憧れの舞台に立った。彼女がステージ中央に立つと大歓声が場内を包む。数多くのパフォーマンス自慢のメンバーがいるハロプロアイドルの中でも、間違いなく加賀は若手筆頭とも言えるテクニックの持ち主である。そんな彼女のモー娘。加入は多くのファンも心待ちにしていたことだった。 芯の太い声が特徴的な歌声は、強さから艶やかさまで幅広く表現できる。『Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜』で響かせる力強くドラマティックな歌声は圧巻の一言。「無重力ダンス」(こぶしファクトリー和田桜子が命名)と称される伸びやかさとキレの双方を兼ね備えたダンスは迫力十分。ただテクニカルなだけでなく、表現力も備わっており、その動作一つひとつで見る者を魅了する。昨年度の「研修生発表会 春の実力診断テスト」では、2位に200票以上の差をつけてのブッチギリのベストパフォーマンス賞に輝いたことが物語っている。 決してその結果に満足しないのも加賀の素晴らしいところだ。本年度の実力診断テストでは、「苦手な分野」と自分でも語っているバラードで勝負。ダンスを封印し、歌と表情だけで魅せることに挑戦し、新たな一面をシッカリと披露した。惜しくも賞を獲得することは叶わなかったが、自分の奥底に眠る新たな魅力を引き出し、さらなる高みへと登り詰めようとする加賀の姿勢は、見事としか言えない。ハイレベルなパフォーマンスは、日を追うごとにレベルアップを続けているのだ。 加賀は自身の成長について妥協しない。自身のブログには、その日見つけた自分の課題点を挙げ、レベルアップのために必要なことを記している。また、本番直前まで自身のパートを入念にチェックする加賀の姿がYouTube オリジナル番組「GREEN ROOM」に数多く収められている。冷静に自分に足らない部分、必要な部分を分析し、静かに熱く目標へ向かう加賀。この姿に夏焼雅、チャオ ベッラ チンクエッティ岡田ロビン翔子も称賛の声を送っている。 加賀は、研修生にとっても頼りになる存在である。つばきファクトリー岸本ゆめのは、振りや歌で困った時にはまず加賀に聞きに行き確認するという。つばきファクトリー浅倉樹々は加入当初、うまく踊れないなかで加賀から教えを乞うていたという。パフォーマンスに関して仲間たちからの信頼の厚さは、メンバーのブログ等を読めば一目瞭然だ。身体的な面でなく、精神的な面でも柱である加賀、かつて、つばきファクトリー小野瑞歩は研修生発表会の際、大失敗のあまりパニックになっていたところ、加賀は小野が落ち着くまで背中をさすり声をかけ続けていたという。こうしたエピソードも数多く持つ加賀。時に叱咤することもいとわない厳しさを見せることもある。それも全て公演を良きものにするという使命感のもとからくる行動だ。 彼女の実直かつストイックな姿勢、そして優しさに、研修生たちは羨望の眼差しを向けている。こぶしファクトリー広瀬彩海は、ブログにて「加賀愛」を爆発させている。金津美月はアンジュルム笠原桃奈に「加賀さんが可愛すぎる」と毎日連絡しているということを暴露された。こぶしファクトリー和田は「加賀楓という存在に『惹かれる』」という賛辞を贈る。…と周囲からの「加賀大好き」エピソードは枚挙にいとまがない。技術はモチロン、精神面でのタフさ、優しさと厳しさを持ち合わせている、共に活動する仲間たちを惹きつけてやまないのでしょう。パフォーマンスだけでなく、人柄でも彼女は多くの人を魅了し続けているのだ。 この4年の活動で同期が次々と次のステップへ歩みを進めていく中、加賀はその背中を見守り続けた。同期だけでない、後輩たちも続々と新グループへの加入が決まり、研修生から巣立って行く。その中においても自分を見失わず、己を淡々と磨き続けてきた。今回の昇格は、決してご褒美などではなく、彼女が研鑽し続けた先に待っていた当然とも言える結果だ。 大きな夢は一つ叶えられた。しかし、彼女の物語はこれからが本番だ。ストイックに己を磨き続ける、彼女の活躍が今後のモー娘。の新たな未来を切り開いていくことでしょう。(田口俊輔) ※写真の白い衣装左が加賀楓。