チャオベラ、世界的ブームのマネキンチャレンジは「私たちが先駆け」
チャオ ベッラ チンクエッティが12月4日に東京・品川インターシティホールで、秋ツアーファイナルを、ノンストップLIVEとバンドLIVEの2回公演で実施した。これは9月4日から3ヶ月間に渡って全国9都市全21公演の『チャオ ベッラ チンクエッティ LIVEツアー2016 秋 ~Alive 4 U !!!!~』最終公演。 昼公演は「2MIX Ver.」としてオケによるダンサブルなLIVE。開演を告げるSEから盛り上げる客席。歓声に導かれるように登場したメンバーは、ツアーの初日から着用しているミリタリースタイルコスチュームの上に赤いジャケットを身につけた新衣装で歌い踊る。 「2MIX Ver.」は、8月にリリースしたアルバム『Alive 4U!!!!』の全曲も含む全21曲。このアルバムは曲順が異なるろびゆき盤(岡田ロビン翔子と後藤夕貴が考案の曲順)とTWINS盤(橋本愛奈と諸塚香奈実が考案の曲順)の2種類。ツアーではTWINS盤の曲順が採用された(ツアー期間中には、ろびゆき盤再現の公演もあった)。アルバムの前半にあたる1曲目の『ハイパー!! ハピネス!!』から7曲目の『二子玉川』までをノンストップで。 次のパートへの橋渡しとなるSEの間にジャケットを脱いで、THE ポッシボー時代の『LOVE²パラダイス』から始まる中盤のパート。この曲のようなザッツ・アイドル的なカワイイ系楽曲の連打かと思いきや、次はオトナの恋愛の修羅場?が描かれた『愛のドタン場』。CDではメンバーごとに異なる台詞が加えられているが、今ツアーではその部分がカットされたシンプルな仕様で披露した後、ごとぅーこと後藤夕貴による切なげな「離れたくない…」の台詞から『いじわる Crazy Love』。そのラスト、橋本愛奈のアカペラによる1フレーズの間にイントロが差し込まれる『Nasty!』。中盤の締めは、そのはしもんこと橋本愛奈のソロ曲とも言えるバラード『りぼん』。場内を支配していく歌声を包み込むように周囲で踊り、コーラスを添える3人。美しい時間が流れていく。 SEを挟んで最終パート。アンコールでのMCで岡田ロビン翔子が「目が痛くならなかった?」と客席に問いかけた銀と赤のラメによる、橋本愛奈によると「チャオベラ史上一番ギラギラ」のジャケットを着て、『Alive 4U!!!!』TWINS盤再現の後半がスタート。各メンバーの紹介も含む『True Hearts~ファンタスチック4~ Ver.A』に続いて、もろりんこと諸塚香奈実のソロ楽曲『キャモン! ~主役は私だ!(お前もな!)~』。ここで客席のサイリウムがイメージカラーの青一色加えて、グッズになった「もろりんFlag」、通称「もろ旗」を手にして振るファンも多数。メンバーが肩を組むところでは、諸塚の先導で客席もほぼ全員が形を組み、多幸感ある空間。続いて岡田ロビン翔子のソロ曲『Pi-Kan♡Sweet Emotion!』。歌詞の「のんもん」のところでは、ステージドリンクを手にするなど細かい演出も楽しめた。今年の1月にリリースされたシングル曲『一期一会』『ギミバニラ!』と続いて、本編ラストは一つのライヴというよりもストーリーのフィナーレを思わせる曲調、歌詞の『True Hearts~ファンタスチック4~ Ver.B』。ここまで約1時間20分は、MC無しで魅せるノンストップLIVE! 場内にアンコールの声が響き渡る中、暗転中のステージには譜面台と椅子が並べられていく。そこに入ってきたのは、夜公演の「バンドVer.」で演奏をつとめるガールズバンド、Draft Kingのメンバーが登場。ドラムのSHIHOはパーカッションで参加。これはツアーから加わった演出で、『Alive 4U!!!!』のボーナス・トラックに1曲が収録された一発録りのアコースティック・アレンジのテイストを、実際に収録された『GOOD NIGHT SONG』を含む3曲。バラードで締めた。 夜公演は「バンドVer.」。現在、リーダーのNOHANA(ベース/元ステレオポニー)、SHIHO(ドラム/元ステレオポニー)、MAO(ギター)の3人からなるDraft Kingとチャオ ベッラ チンクエッティがこのツアー期間で、絆を深めてきたものがファイナル公演で爆発!ファンからはいつしか「チャオベラキング」と呼ばれるようになった、7人で一つのバンドのような熱いLIVE。 MCや煽りが殆ど無い昼公演「2MIX Ver.」から一転して解き放たれたように、「一緒に最高の思い出を作りましょう!」などメンバーそれぞれの煽りで始まった開幕の「なんかすんごい事もできそーだぞーう!」。分類するならばカワイイ系に入る楽曲も、このLIVEではロックな楽曲に変貌していく。ロビンの「ブレイクアウト品川~っ!」で高速ドラムのイントロがスタートして 『乙女! Be Ambitious!』。ドラムのSHIHOは「何回か意識が飛ぶ」場面があると言う。発表当時にBPM196というグループ史上最速のテンポと言われたこの曲でもそうなのだろう。序盤からピークの盛り上がり。メンバー紹介MCで後藤夕貴は「し~な~が~わ~~~っ!」「後ろっ!」「前っ!」「ぜんいーん~~~っ!」と煽る。ホールコンサートで出来ることを考えてきたとのこと。 続いては『一期一会』。「2MIX Ver.」ではダンスを重視したパフォーマンスだったのに対し、こちらでは横位置列に並んで、心のままに言葉をメロディーとリズムに乗せていく。ステージにいる者も、オーディエンスにとってもLIVEは一期一会のOne Night Stand。そんなことも思わせてくれるのもファイナル公演だからか。『なんじゃこりゃ?!』『恋がダンシン!』とキュートなダンスもある2曲に続いて、メンバーがステージから去っていく中、橋本愛奈だけがその場に残る。『二子玉川』を「バンドVer.」の中で、アルバム『Alive 4U!!!!』にあるソロヴァージョンとして歌う。曲の終盤に向けて強くなっていくリズムと歌声がシンクロして迫ってくるロック・バラード。この曲に新たな生命が吹き込まれた。 曲後のMCも橋本愛奈単独で行い。妄想と前置きしながら、「2017年はチャオベラでツアーを回る時に前日とか次の日に、自分一人で歌いたいな」と「(チャオベラの)ついでに見に来てくれるでしょ?」と来年への意欲を見せた。途中、客席から投げかけられる言葉に反応したりなど、オーディエンスに近いグループの魅力も感じられる。ソロでもう1曲『Dream More Dreams!』をアコースティックサウンドで歌い終わると、しっとりムードからガラッと変わるイントロ、諸塚香奈実のソロ楽曲『キャモン! ~主役は私だ!(お前もな!)~』。「2MIX Ver.」には無かった通称「もろ旗」を使って、「もろ上げて」「もろ下げて」と旗揚げゲームで曲がスタート。この楽曲もツアーの中で徐々に進化、諸塚香奈実も「もろ様」と呼ばれる女王様感も備わってきた。今回の演出は両サイドに2人ずつの大学の応援団が登場して、大きな「もろ旗」と顔写真がデザインされた2つの旗を振り、振付の一部も取り入れるパフォーマンスで盛り上げた。 ここからは岡田ロビン翔子『P-Kan♡SweetEmotion』から後藤夕貴『Lovely! Lovely!』へと続くソロ楽曲コーナー。コーラスとダンスで支える他のメンバーとのステージ上でのコミュニケーションもチャオベラのLIVEの魅力。『Lovely! Lovely!』では後藤夕貴がベースのNOHANAの方に寄っていくアドリブもLovely。ラストのMCで後藤夕貴は「楽し過ぎて声が飛びそうになった」というが、このツアーでこれまでの可愛さから曲によっては、だんだんカッコいい表情、パフォーマンスも見せるようになってきていた。 このパートの最後に置かれたロック・バラードの『Family ~旅立ちの朝~』は、新曲として発売された当時にあったマイクスタンドを置いて歌うスタイル。終盤に向かう煽りから一気にスパート。『ハイパー!! ハピネス!!』、タオル回しで場内一帯の『永遠ファイヤーボール!』、ラップも見どころ聴きどころのセクシーなダンサブルナンバー『Do Me! Do!』、MAOのエキサイティングなギターソロをイントロにフィーチャーした『人生はパーリィー!だぁー!』、ピカピカと発光するアイテム、通称「でかピカ」を駆使して、客席と光の共演となる『希望と青春の光』、やがて終演を迎えるLIVEを惜しみつつ感謝を歌うアンセム『桜色のロマンチック』を、チャオベラもDraft Kingも渾身のノンストップで突っ走った最後は、ロビンの『約束だよ』の台詞というより、心からの言葉も印象的なバラード『愛しさを束ねて』。 アンコールのMCでは、マネキンチャレンジの話題になり、「今となっては世界中で大ブームになっていますが、実は私たち、かなり前からやってたんですよ!なんなら私たちが先駆けなんですよ。」という事実が語らせた。そこで、ホール内の全員でやってみたいというロビンの提案によって、ホール内の全員が動画撮影する一幕も。 ラストは『全力バンザーイ! My Glory!』。途中から応援団も再登場して、場内一帯となった全力のバンザーイ。リーダーのロビンから「本当に終わっちゃった。また来年も楽しいことを一緒にやろうね」という約束で秋ツアーを終えた。 尚、チャオ ベッラ チンクエッティはこの年末は、12月29日(木)に大阪・樟葉シャイングホールにて歌って欲しい曲のリクエストを募った単独LIVE、12月31日には東京・秋葉原CLUB GOODMANにてカウントダウンLIVEを開催。年明けからも台湾行きも含むイベントやLIVE出演の予定もあり、秋ツアーを終えたのも束の間、まだまだ走り続けていく。 (TEXT/高島幹雄)