Juice=Juice宮本佳林が目指す「新しいアイドルの形」
日本武道館公演も大成功させたJuice=Juice。その中心的メンバーである宮本佳林に、ここまでの活動、そしてこれからの未来について話してもらった。 -過酷なライブツアーの合間には、ドラマ放送までありました。 宮本 すごく自分の中で悩んだドラマではあったし、内容的にアイドルが踏み入れない部分も見せたりしたので、わたし自身がそう見られてしまうんじゃないかとか、見たファンの方がわたしを嫌いになるんじゃないかとか、そういう不安もあったんです。すごく、難しい課題を与えられたなと思いました。アイドルはこうでなければいけない…例えば、恋愛しちゃいけないとか、いつでも可愛くいなきゃいけないと思うんですけど、そういった部分ではないところも表現したので…。この役を演じてみて、今までよりもっと素の「宮本佳林」を出せるようになったのかなと感じました。ドラマが始まってからは、ライブのMCとかも変わったような気がしました。 -ドラマを通してMCが変わった? 宮本 そうですね、すごくぶっちゃけるようになりました。ファンの皆さんをイジレルようにもなりました(笑)、絶対今までしなかったような良い子ちゃんじゃない発言もするようになりましたし。 -ドラマの反響はいかがでした? 宮本 他のメンバーは、「NEXT YOU(ドラマでのグループ名)」の方ですよね?とか街中で声をかけられたみたいなんですけど私はなくて(笑)。でも、握手会では「武道館見てファンになりました」って方が多かったです。女の子が多かったですね。嬉しいなって思いました。 -女優業は楽しかったですか? 宮本 女優のみなさんがドラマで役をしっかりと作り込んでいるのを見ていると、果たしてわたしたちで本当に良かったのか?とは思いました。すごく不安な部分が多かったのですが、その役に対してファンレターを送って頂いたり、しっかりと「NEXT YOU」も応援して頂けているのが解って良かった部分もありました。ただ、撮影の時期は辛かったというか、スゴい悩んだ時期だったので、「また演技をやりたいですか?」と聞かれても「やりたいです!」とは言えない状況ですね。まだ、勉強が足りないし、Juice=Juiceのパフォーマンスに繋がる部分もあったので、チャレンジはしてみたいという気持ちはあるのですが、今の時点では演技がやりたいとは思えないです。 -どの辺が難しかったですか? 宮本 撮影をしているときは役を作らないといけないじゃないですか?わたしって普段の生活もロボットっぽいって…「アイドルサイボーグ」って言われちゃうくらいアイドルっぽい感じなので(笑)、役者っていう七変化する仕事は難しいかなといまは思います。自分でドラマを見返して「素が出ちゃってるな」とか思うと、すぱっと役に入れる役者さんって本当にスゴいんだなと改めて思いました。 -親御さんはドラマに出る娘を見てなんと言ってました? 宮本 う~ん、特になにも言ってこなかったんですけど、お母さんとはよく一緒に見ていました。なぜか6話のキスシーンがあった回をお母さんと見ていて(笑)、メッチャカラダがねじれる気持ちで見ていました。お母さんは半分笑って見ていたり…その横で、わたしはもっとこうしたら良かったなとか分析していたり不思議な感じでした(笑)。 -分析したんですね。 宮本 カット割りで決まっちゃうから、リズムとかテンポって言うよりもカット割りでどういう表情をしたらセリフ以外で伝わるのかとか、自分で考えなきゃいけないなと考えていましたね。 -宮本さんは写真集も発売しました。 宮本 メンバーも今までで一番いいって言ってくれたんです!制服も18歳になっちゃったので卒業で…入ってきた頃は早く制服着て撮影したい!って言っていたのに、いつの間にか制服卒業になってしまい…。 -ソロ仕事は楽しいですか? 宮本 楽しめていると思います。宮本佳林という存在はJuice=Juiceにいるから成立しているんであって、私はこうだからとゴリゴリに押し出すつもりはないんですけど、バースデーイベントとか自分だけのイベントは自分らしさを追い求めていかなきゃいけないし、みなさんが何を求めているのかを考えなければいけないなと思います。 -一番好きなソロ仕事は? 宮本 やっぱり歌って踊るのが一番好きなので、バースデーイベントかなあ。もう一年前くらいから考えていて…。 -それ、誕生日に次の誕生日のことをもう考えていると! 宮本 そうなんです!次を考えて候補曲とかいっぱい出して色々考えて…って風にやるんですけど、表現をするのが好きなので踊ったり歌ったりするのが大好きです。 -例えばソロデビューは目指していない? 宮本 うーん、ソロとして認めていただくのはもちろん挑戦したいんですけど、まずはもっとJuice=Juiceで夢を追いかけて行きたいのが夢です。その中で、声をかけて頂けるなら、ソロの仕事で歌ったりはしていきたいですね。 -Juice=Juiceの活動とソロ活動の違いは? 宮本 パフォーマンスしている時が一番違うかなと思います。Juice=Juiceでは周りに調和しないパフォーマンスはしてはいけないので、調和しつつだけど曲が良くなって自分も輝いていけるっていうのが一番最高で、みんなが輝けるパフォーマンスにするには一人一人が曲についてしっかりと考えなければいけないし、5人が同じ方向を向いていなければいけないと思います。ソロだと、こういうふうに表現したいと思えば誰もいないのでその通りになって、だから間違った方向に行くこともあるし、すごく正解になることもあるし。Juice=Juiceで活動をしている方がメンバーがいるので正解は見出しやすいと思います。だけど、いい意味での冒険は出来ることは少なくて、そう考えるとソロとJuice=Juiceでの活動は違うなと思います。 -こんなにしつこくソロのことを聞くのも、宮本さんが18歳になることで仕事の幅がすごく拡がると思うからなんです。 宮本 そうですよね、将来はステージに立っていたいし、歌っていたいし、もちろんソロでステージに立ちたい気持ちはあるんですけど、いまの状況ではJuice=Juiceでもっと成熟していかなければいけないという気持ちが凄く強いので、ソロについての気持ちはそんなに無いですね。Juice=Juiceでの活動で努力することによって、自分のソロにつながっていくといいなと思います。 -宮本さんのイメージだと、Juice=Juiceってどこまでいくイメージですか? 宮本Juice=Juiceってライブがスゴい好きで、ライブがちょっと無いと「ライブしていないね」ってなるんですよ(笑)。だからライブをこれからももっとしていきたいし、もちろんたくさんの人が集まる場所…また武道館に立ちたいって気持ちもあるし、もっと大きいステージに立ちたいって気持ちはあるんですけど…どこに立ちたいというよりは曲のこととか、もっとカッコよくしたいとかパフォーマンスについて考えることが多いので、「パフォーマンスをしていくグループにしていきたい」という気持ちが強いです。 -いいパフォーマンスをするために、何か努力していることは? 宮本 ヨガをやったり、自分自身で楽曲に対する表情や表現などをよく考えます。あとは、ジムに通って筋トレしたり家で腹筋や腕立てやったりルーティンでやることは決めてます。 -パフォーマンスを突き詰めるということなんですけど、例えばアイドルとしてはテレビで人気が爆発する、という方法もあります。 宮本 わたしは、お話があまり得意ではないのでテレビに出て面白いこと言ったりするよりは、表現したいことを自分自身で考えて「スゴいステージだね、スゴいカッコイイね」と言って頂けるのが素敵なことだと思います。そういった活動の中で「チケットが取れない」って人気が出たら良いですね。わたしが憧れているアーティストの方がそういった活動の仕方をしているので。表現をすることが好きなので表現者、エンターテイナーになりたいんです。まだまだ、今の活動ではひよっ子ですけど、いつか皆さんに認めて頂ける存在になりたいです。 -アイドルとしては新しい領域ですね。 宮本 わたしが好きな80年代アイドルは、凄く皆さん実力が伴っていてそういった方が人気があったわけですし、一曲を凄く制作の方々と一緒に作り上げていたと思うんです。でも、今の時代はなかなかそういう時間に多くを費やせないでいるのですが、そういう中で自分の中でどこまで曲を自分のものにしていけるかが大切だと思っています。 -Juice=Juiceは実際に武道館公演も成功させ、パフォーマンス力も高い。パフォーマンスを見せることで人気を拡大するという新しいアイドルの形を提示できる立場にいると思います。 宮本 ハロー!プロジェクトはパフォーマンスがスゴいっていう流れはありますし、わたし自身も昔からハロー!プロジェクトにいて先輩たちの活躍を見て「ああいう風になりたい」と思っていたし、わたし自身もそういう風に思ってもらえる存在になりたいなと思います。普通の女の子達が、パフォーマンスを見に行きたい、と思えるグループになれたら最高です。やっぱり、パフォーマンスを見て頂いて「なにこれ?」って感動してもらえるとまた次も見たい、となると思うんです。癖になるんです。ボイトレの先生にも言われたのですが「新しいものじゃないと、誰も振り向いてくれない」って、確かにそうだなと思って、新しいものを作っていかなきゃと思っていて、いままであった伝統的な所も残しつつ新しくしていかなければいけないので、そこが課題だし難しいところでもあるなと思います。