次世代エース争いが激化するNMB48で注目すべき上西恵の魅力
渡辺美優紀の卒業を迎え、急速に進展し続けているNMB48次世代問題。先月開催された渡辺美優紀卒業コンサートの初日に山本彩、渡辺に次いで3人目となるソロ曲を歌唱することになった須藤凜々花は現在のNMB48に対し「波風を立てに来た」とぶち上げ、二日目には白間美瑠が涙を流しながら「NMB48のセンターは誰にも譲りたくない!」と叫んだ。先月、神戸ワールド記念ホールにて開催された「NMB48 リクエストアワー セットリスト ベスト235 2016」「いつまで山本彩に頼るのか?」でも多くのメンバーがセンターへの思いを語った。 これからの次世代エース争いが激化する中、同等に重要となるのは、NMB48のグループとしての屋台骨。当然、グループは一人で成り立つものではない。若いグループが前を向く時には、支えるメンバーがいなければ、あっという間に瓦解する。となれば、新たなフェーズに突入していくNMB48を支える“縁の下の力持ち”として注目したいのが、前述の「いつまで山本彩に頼るのか?」でも見事なドラムプレイを魅せたチームN・上西恵だ。 柏木由紀は、とある取材にて「AKB48グループで3本の指に入る、優しい心の持ち主」と絶賛の声を送る。上西はその慈愛でNMB48メンバーの精神的支柱として輝いているのだ。 まず、上西は何か自分の身に嬉しいことが起こると「みんなのおかげ」と必ずといっていいほどメンバーへの感謝を綴る。上西のメンバーへ向けられる視点は何より優しい。 石田優美は昨年『Must be now』で初選抜された際に、上西から長文で労いのメールを送られたと「NMB48のTEPPENラジオ」にて嬉しそうに語る。須藤はその恩を深く感じている。彼女がまだNMB48に慣れない頃、空いた時間があれば常に須藤のダンスレッスンに川上礼奈と共に付き添っては熱心にアドバイスしていたという。上西に支えられてきた須藤は「ガンジー先輩、今世紀最大の奇跡」と呼ぶほど尊敬をしている。 先日のじゃんけん大会予備選で5期生・梅山恋和に敗退した際もTwitterで「可愛すぎる子。絶対勝ち進む気がする!ファイト」と、自身の敗退以上に加入したばかりのメンバーの宣伝も兼ね褒めたたえた…と、良い人エピソードを記載するだけで本稿が埋まりかねないほど、上西からは優しさが泉の如く湧き出でているのだ。この優しさにどれだけメンバーが救われてきたことだろうかは想像に難くない。現在はSNS上で5期生を紹介する企画をスタートさせている。こうした新人の魅力を伝えようとする姿勢は、右も左も分からない若手には何よりの救いとなっているはず。 上西は優しさだけではない。何事も真摯に取り組む姿勢でも、NMB48の一員としてあるべき姿を見せる。公演では終始指先の動き一つひとつに神経を研ぎ澄ませ、笑顔から切なさまで曲ごとに変える表情は豊かな表情を崩すことなく貫き通す。一公演にかける情熱と集中力は誰にも負けない。またチームNの副キャプテンという責務を全うしようと、オープン数時間前から劇場に乗り込み丹念に練習を重ねて本番に臨み、終演後は必ずDMMで復習しては、揃ってない部分に加え、良かった点を伝えチームのモチベーションに変えていく。明石奈津子はブログにて「今TeamN公演で振りが揃ってたりするのはけいっちさんのおかげです!いつもメモとってリハーサルでみんなと合わせて、仕切ってくださってほんとにいつも尊敬しています」と綴る。盟友・吉田朱里は「チームNに絶対必要」と語るように、上西あってのチームNと言っても過言ではないでしょう。時にチームのことを考えすぎるあまり涙を流す姿も目撃されている。それはひとえに彼女の真面目さ、熱さゆえのもの。吉田は「後輩の鏡、こうなってほしい」とも語るほどだ。 また本人も支える側に回るだけでなく、決して向上心を忘れていない。チームN『空から愛が降って来る』のPVにて、ダンスシーンのフロントから外されてしまうという事態を経験。この時の気持ちを7月13日付けのブログにてこう綴る。 「悔しくて仕方なかったんですが、やっぱり、自分の頑張り次第だと思うんです。結果をもっと残せていたら、貰えていたのかもしれない (中略)フロントメンバーにはあって、私にはないものまだまだ沢山あります。足りないものがまだまだあるからこそ、まだまだ上を狙える!!!!」 グループのこと、メンバーのことを案じながら、決して前を向くことを忘れない。上西の姿は次代のエースたちに安心をもたらすと同時に刺激になり、日の目を浴びること適わないベテランメンバーへの叱咤激励にもなっているはずだ。 新しいステージへと進むNMB48の中で、次世代エース争いも勿論大事だが、上西のようにグループのために尽くせる人格者こそがこれからは必要なはず。今後は、若手からも上西のような存在が現れるかどうかが、これからのNMB48の行く末を占うことになるでしょう。 最後に、そのキーを握るのは実の妹にして5期生にして実の妹である上西怜だ。彼女は先日、5期生によるSHOWROOMにて「お姉ちゃんのようになりたい」と発言。姉からの薫陶を受けた彼女が、もしかしたら「第二の上西恵」になるやもしれない。期待が高まる。 写真(C)NMB48