NMB48リクアワ裏MVPは木下百花、三田麻央
「NMB48 リクエストアワー セットリストベスト235  2016』が神戸ワールド記念ホールにて開催された。今年で4回目を迎え、今回のリクエスト対象曲は235曲あり、これまでにNMB48が歌唱した曲が全対象となっている。 リクアワといえば、年に1度のお祭り気分が味わえる楽しいライブとして定評があるが、今回は、初日の25日に2階席を黒い幕で潰し客席はアリーナのみというこれまでありえなかった事態が起きてしまった。 そんな状況で幕開けとなったリクアワだが、絶対エースの山本彩が、抜群の存在感を見せた。リクアワに限ったことではなく、NMB48はどんな時でも「山本ありき」というのが、当たり前だった。その山本に突き付けるように、今回のリクアワでは次世代センター候補と呼ばれるメンバーたちが奮起して、彼女たちが歌う楽曲の多くが上位にランクインされた。 次世代センター候補と呼ばれている太田夢莉、薮下柊、渋谷凪咲、須藤凜々花、内木志で形成された『虹の作り方』が、多くのNMB48の代表曲を抑えて1位を獲得。このメンバーに加え、同じく次世代センター候補の白間美瑠や矢倉楓子などの楽曲をランキング上位に選ばれた。 若手メンバーが山本からセンターを奪うという世代交代を思わせるバトルが繰り広げられた今回のリクアワだが、次世代センター意外にリクアワに貢献したメンバーもいる。裏MVPという言い方をすると語弊があるかもしれないが、個人的に木下百花と三田麻央を選びたいと思う。 このリクアワで、木下と三田は持てる力を存分に発揮して、ファンのみならず、メンバーも飽きさせない振る舞いを見せてくれた。特にメインステージとは関係の無いステージ後ろのひな壇での観覧で、独自のパフォーマンスを披露しメインステージを盛り上げ、かつ観ている人も楽しめるという誰もができそうでできないことをやってのけた。 木下は大量の汗をかくほど本気でステージメンバーの振りコピをして、周りをしっかり煽り、木下の持つ世界へと引き込んでいった。一方の三田は、ヲタ芸的に盛り上げで陶酔する姿でアピールした。それが見ていてもウザい感じになることもなく、むしろ三田のパフォーマンスも込みで、メインステージを楽しめる空間を作りだしていた。 不思議な力を持つ2人だが、ライブMCでもその力を発揮している。木下はMCの中では暴言を吐くようなこともありヒヤヒヤするシーンもしばし見かける。しかしその暴言のほとんどが、相手を貶めるようなことではなく、トークの苦手な子に対して話しをさせるキッカケを作り出していくのだ。 三田のMCも独特であり、木下とタイプは違い、どんなメンバーの発言でも的確にフォローをし、微妙な発言が出た時でも冷静に受け止めて、時には自虐ネタで笑いを取ったりとアイドルの枠を越えたMC力をもつ。 木下と三田の2人が揃ってトークをする機会もあるのだが、長年連れ添ったように息の合ったトークが展開されて、見ていて安心でき、さらにしっかりと笑わせてくれる。 この2人は共通としてアニメや漫画が好きであり、さらに腐女子ということもあって、どんな時でも阿吽の呼吸で息の合ったトークができるのでは無いかと思う。 バラエティ担当と思われがちの2人だが、今回のリクアワでは、しっかりと聞かせる曲も上位にランクインしている。13位にランクインした『奇跡は間に合わない』では、谷川愛梨と石塚朱莉と木下の3人で披露し、三田は、沖田彩華と東由樹の3人で10位を獲得した『片思いの対角線』を歌い、ダンスのスキルの高さを見せてくれた。 NMB48には色々なタイプのメンバーがいるが、今回のリクアワでの次世代センター候補たちが山本に宣戦布告をし、世代交代をアピールした。次世代センターと違うベクトルになってしまうが、木下と三田という巨大な壁を超えるような存在も出てきてもらいたいものだ。 文/ブレーメン大島、写真(C)NMB48 NMB48「リクエストアワーセットリストベスト235 2016」ライブ独占生中継