ロシアでのコスプレイベントで日露コスプレイヤーが深い文化交流!?
未だ近くて遠いというイメージがついて回るロシア。政治的な要因や漠然としたイメージ問題から近寄りがたい印象を持つものも少なくないが、そんなロシア国内では今、コスプレが空前の盛り上がりを見せているという。 ロシア全土では大規模なコスプレイベントが複数開催されており、日本文化の発信イベントにも関心は高い。そんなロシアと日本を繋ぐ、コスプレ文化交流イベントが開催されたというので日本側主催者である大森拓也氏を直撃。 ーロシアのコスプレイヤーはどのような印象でしたか。 大森拓也 ひとことで言うと古き良き昭和の日本人といった感じで、最初はとっつきにくいように見えますが、少しでも仲良くなれると凄いおもてなしなんです(笑)例えば彼らが「あれを見せてあげたい!」となった場合、その意思が達成されるまで絶対に諦めません。次の別の約束の集合時間とか関係ありませんから(笑) ーおもてなしでも負けていられないじゃないですか(笑)他にも太刀打ちが難しいぞという点はありましたか? 大森拓也 そうですね、彼らのコスプレはこれでもかって程に本物志向なんです。本皮で製作したり、溶接で鉄を加工したり。猛獣と一緒の写真を撮りたいからと猛獣調教師の資格を取ったコスプレイヤーがいたという話を聞いたときには唖然としました。あとは造形でしょうか。畳1枚分くらいある稼働や発光する羽を作るなど造形技術も凄いんです。 ーちょっと待ってください…。可動や電飾に関しては日本が1歩も2歩もリードしているのかと思っていましたが…。 大森拓也 確かに細かい部分を見てみると日本のきめ細やかな作業には敵わない部分はありますが、ステージって観客から少し距離があるじゃないですか。ですのでダイナミックな方が栄えるんですよね。そして彼らのステージ慣れがハンパないです。パフォーマンスありきで考えているのでバトルシーンも大きなアザが出来るほどガチでやりあったりともう圧倒されてしまいます。このままでは日本コスプレカルチャーはカワイイとサムライに逃げるしか・・・(笑) ーそんなこと言わないでください(笑)レイヤーさん同士の交流はどうでしたか? 約1週間ずっと一緒ですからね、かなり有意義で深い文化交流ができました。ロシアでは英語を話せる人が少ないので、英語が得意ではない我々と同じくらいの単語や文法だけで会話が出来たという点がプレッシャーを感じず、逆に分かりやすくて良かったですね。 ー印象的なコスプレイヤー同士の交流などありましたか? 大森拓也 今回訪問した日本人コスプレイヤーの中にMAD MAX怒りのデス・ロードの大ファンの子が一人いたんですが、ロシア人コスプレイヤーのパフォーマンスがちょうどMAD MAXだったんですよ。で、日本のレイヤーがMAD MAXファンだと告げると、ロシア人レイヤーが今つけていた本皮のベルトや溶接で作られた鉄のマスクを外して、「一緒にパフォーマンスをした記念に」と突然のプレゼント。そうしたら日本のレイヤーが感激のあまり泣いちゃったりして(笑) ーそれは心温まるエピソードですね! 大森拓也 まぁ、そんな心温まる話の裏で僕は金属で作られたマスクを預かったおかげで、空港の手荷物検査で引っかかってエライことになりましたけどね(笑) ーそちらは心苦しいエピソードでしたね(笑)それにしても少しお話を伺うだけでも今回の交流イベントは想定以上の大成功だったんじゃないですか。 大森拓也 そうですね。なによりロシアと日本のコスプレイヤー同士が本当に密に交流出来たという点が良かったですね。お別れの際には双方が大号泣で別れを惜しみました。 もちろん帰国後もロシアで流行しているSNSアプリなんかを利用した交流が続いています。 今回のような成功を元に今後も文化交流を続けていきたいと考えています。 ー今回は貴重なお話本当にありがとうございました。