平井 堅 3年ぶりの七夕Ken’s Bar開催!『海の声』などカバー曲も多数披露
5年ぶりのオリジナル・アルバム『THE STILL LIFE』を7月6日に発表した平井堅が、そのリリース翌日となる七夕に自身のライフワークともいうべきアコースティック型式のライブ「Ken’s Bar」を幕張メッセ・イベントホールで開催した。 会場をバーに見立て、お酒やソフトドリンクを飲みながらゆったりとライブを楽しんでもらおうというコンセプトでお馴染みの「Ken’s Bar」。加えてこのライブは、クリスマスのシーズン、そして七夕に行われることも広く知られるところである。しかし夏に限っていうなら、今回は2013年の沖縄県・宜野湾海浜公園屋外劇場公演以来となる3年ぶりの開催。トロピカルなムード満載のリゾートビーチのホテルにあるバーを模したようなステージに登場した平井堅は『思いがかさなるその前に・・・』、そして『君の好きなとこ』を披露すると、「『Ken’s Bar』へようこそ! 平日の幕張、アクセスの大変なところへいっぱいいっぱい来ていただいて、ありがとうございます。うれしゅうございます“と挨拶。そして、” 今日は皆さんもご存じのとおり七夕でございまして今宵は僕が歌の彦星として、みなさんに命がけで愛を届けようと思います。受け止めてくれるかな、磯の香り幕張ボーイズ&ガールズ!」とオーディエンスを煽った。 続いては、「Ken’s Bar」恒例のカバーソング。平井堅本人からあらためての説明があったとおり、1st STAGEと呼ばれるこのライブの前半は“基本、楽器一本と歌でどれだけできるかという試み”。モーニング娘。の『抱いてHOLD ON ME!』はパーカッションだけ、そしてテレビCMで桐谷健太演じる浦島太郎が歌う『海の声』はアコースティック・ギターだけをバックに歌われた。 さらには、「昨日、5年ぶりのオリジナル・アルバム『THE STILL LIFE』が発売されました。この幕張に来てくださってるお客様みなさん良い方ですから、当然、買ってくださってますよね。ひとり5枚くらい買ってくださってるのかな」というジョークのあとに披露された新作からの楽曲も1st STAGEではシンプルなスタイルでの演奏となった。『Plus One』はウッドベースだけ、ライブ初披露となった『かわいいの妖怪』はベースとカホンという、CDとはまったく異なるアレンジ。これが「Ken’s Bar」というコンセプトライブの楽しみのひとつであり、そして、1st STAGEは配信サイトでランキング1位を獲得し4冠に輝いた、話題沸騰中の最新シングル『魔法って言っていいかな?』で終幕となった。 休憩を挟んでの2nd STAGEは、「Ken’s Bar」のテーマソングともいうべき「even if」、Janet Jacksonの『Doesn’t Really Matter』のカバーで始まると、最近のライブではすっかり定番化した「リクエスト・コーナー」に突入。バズーカ砲から放たれた平井堅の直筆サイン入りボールをキャッチしたファンが、自分の歌ってほしい平井堅のオリジナル・ソングをリクエストすることができるという大人気企画で、今回のリクエスト曲は、2011年発表のアルバム『JAPANESE SINGER』収録の『お願いジュリー☆』、2004年発表のアルバム『SENTIMENTALovers』収録の『センチメンタル』。前者がノリのいいアップテンポのポップナンバーで、後者がバラードという平井堅「らしさ」が誰にでもわかりやすく伝わる楽曲であったことから、オーディエンスは大喜び。そして、その熱気をキープしたまま、「Ken’s Bar」における編成としてはフルとなるアコースティック・ギター、ベース、ピアノ、パーカッションを従え、『告白』『style』『ON AIR』『POP STAR』と、ラストまで一気に駆け抜けたわけだが、すべてがハイライトだったといえるほど、見どころ、聴きどころ満載のライブだった。多くの人たちが聴きたいと願うヒット曲や代表曲、決してマニアックな選曲をしないカバーソング、なにが飛び出すのか誰にもわからないリクエスト曲、そして新曲と、あらゆる角度から平井堅を堪能することができたからである。 そしてアンコール。伊勢志摩サミット2016応援ソング『TIME』を歌い終えると、平井堅はあらためて『THE STILL LIFE』について“毒の部分と陽だまりの部分が共存したアルバム”と話し始めた。たとえば、1st STAGEで披露された「かわいいの妖怪」は、男性や周囲からの視線を異常なほど気にする女性を皮肉りつつもひたむきな姿にエールを贈る作品で、一方、アンコールのラストで歌われた『それでいいな』はあたたかい陽だまりソングというべき作品だ。「大切な日々を過ごしてください。大切な日々を隣りにいる人、そばにいる人と大切に過ごしてください。それが人生でいちばんステキなこと」と言ってから始まったこの曲が持つあたたかさとやわらかさで会場の幕張メッセをやさしく包み込んだ。そして、いつものようにマイクを通してではなく生声で「今日はどうもありがとうございました。これからもよろしく!』と、平井堅がお礼の言葉を叫び、七夕の夜の「Ken’s Bar」は閉店となった。