ロシアでのコスプレイベントから感じられた文化の違いとは!?
未だ近くて遠いというイメージがついて回るロシア。 政治的な要因や漠然としたイメージ問題から近寄りがたい印象を持つものも少なくないが、そんなロシア国内では今、コスプレが空前の盛り上がりを見せているという。ロシア全土では大規模なコスプレイベントが複数開催されており、日本文化の発信イベントにも関心は高い。そんなロシアと日本を繋ぐ、コスプレ文化交流イベントが開催されたというので日本側主催者である大森拓也氏を直撃したロングインタビューの第2弾。 ー今回の日本とロシアのコスプレ文化交流ですが、やはりちょっとしたことでも文化の違いは大きかったんじゃないですか? 大森拓也 そうですね。コスプレの話題ではありませんが、日本のコンビニでは冷たいペットボトルの水やジュースが買えるのが当たり前ですよね。ところがロシアにはそういったものがほとんどありませんでした。ほぼ常温です。自販機なんかも日本でいう菓子パン自動販売機みたいに後ろからバネで押されてポトっと落ちるもので熱くも冷たくもないんです。 ー何か技術的な問題以前に価値観の違いがありそうですね。 大森拓也 ロシア人の友人の話では、ロシア人には冷たいものは体に悪いという思想があるらしいです…。 ーえっ!?あんなに寒いのに!? 大森拓也 そうなんです(笑)だから飲み物に氷を入れるなんて信じられないみたいですね。 この発想を踏まえて面白かったのが今回のイベントで企業出展のあった日本の自動販売機です。アニメコラボ缶だけでなく、熱かったり冷たかったりするものが出てくるわけじゃないですか。それを来場者が手にとって、アニメのワンシーンのように頬や首にあててセリフを言っている姿は本当に可愛かったですね。 ーコスプレにも文化の違いはありましたか? 大森拓也 はい。ロシアでのコスプレはお金がかかりますので生活レベルの高い人が多いということ、それから徹底して分業制という点が特徴的だと思います。コスプレイヤー、衣装担当、メイク担当、撮影担当、アシスタントというように。現地ではこのチームのことを「コスバンド」と呼んでいて、イベント会場で仲間を募ったり、ネットで仲間を見つけたりしているようです。 ーコスバンドですか!そこまで活動が大きいと「プロ」として活動される方もいるんですか? 大森拓也 いいえ。それが本当にいなくて単にお金のかかる趣味なんです。学生時代の吹奏楽部(体育会系文化部)といったノリに近いですね。コスプレ活動をお金にしたいという人は地続きの中国に行っています。他にも中国にコスプレ素材を買い付けに行って、イベント会場で手売りするというパワフルな人もいたりします。 ーやはりシーンに違いがあって面白いですね。そんな彼らは日本の文化に興味を持ってくれましたか? 大森拓也 日本文化への興味は凄いです。ロシアではカメラを持っているコスプレイヤーが少なく、撮影やメイクに興味津々ですし、日本特有のお寺や神社への関心がかなり高いです。また、日本を訪ねる際には是非連れて行って欲しいと言われるのが、花火大会、浴衣、夜店、金魚すくい、という夏祭りコースです(笑)アニメで良く登場するシーンなので、あの空間を味わいたいという感覚が強いんでしょうね。 ――ありがとうございました。次回はコスプレイヤー同士の交流について聞かせてください。