天才?SKE48注目メンバー荒井優希とは
新たな熱が胎動し始めているSKE48。そんな中、個人的に気になって止まない存在がいる。チームKⅡ・荒井優希だ。荒井は、ソーシャルアプリ「SKE48 Passion For You」で行われたCM選抜メンバーリクエスト投票イベントにおいて、並み居る強豪を抑え第5位にランクイン、見事選抜を獲得。そして月刊エンタメとのコラボグラビア選抜では1位を獲得と、近頃目覚ましい活躍ぶりを見せ続けているメンバーだ。 なぜ彼女は勢いを増し続けているのか…。「I am a genius girl」、今年の荒井の総選挙ポスターに書かれた惹句だ。まさしく、荒井優希という人間を一言で表すなら“天才”。 自己紹介の際に「青ネギと白ネギの違い」について熱く語りだすなど、毎回の公演で発せられる言葉はキラーワードだらけ。高柳明音の755には、鳥の絵文字を使って作った鳥アートを投稿し高柳を唖然とさせるなどSNS上でも暴れまわる。毒とも天然とも形容できない世界観でファンはおろかメンバーすら翻弄している。 その独特の世界観は劇場の外でも発揮されている。中でもNHKラジオ第1「らじらー!SUNDAY」では一視聴者として毎回のようにメールを番組に送り続けるなど愛されキャラとして認知されていた。しかし送られる内容は独創的かつ斜め上行く視点から綴られるエッセイ。これにはメインパーソナリティーのオリエンタルラジオは常に頭の上に?を浮かべながらも爆笑。最終的には「荒井優希のおたよりコーナー」と完全に独立した一コーナーとして放送されるという大フィーチャーぶり。オリエンタルラジオの二人は荒井に敬意を表して“荒井先生”と呼ぶほどだ。 「らじらー」だけでなく彼女が出演するラジオはどれもハズレがない。どの番組にも深い爪跡を残していく。ホワホワした柔らか声から繰り出される、アッケラカンとした突拍子もない話は時にホッコリ、時に目を点にさせる。(個人的には小学生の頃に長距離走がイヤで陸上部を退部する際に「息したら(口から)二酸化炭素出るでしょ?環境に悪いから辞めます」という謎すぎる理由を言い放った逸話がたまらない)。 その独特の感性は彼女のブログ、Google+、SKE48Mailでも十分発揮されている。ほぼ毎日の要に更新されては、随所に輝かせる文才と閃き、そして謎……。語り草となっている「笑えない話しますね」「握手会」他、彼女の投稿に一度目を通せば、引き込まれること請け合いだ。モバメに関しては2015年度登録者数伸び率1位を獲得、いかに彼女の才能が輝いているかの表れです。 独特の感性が最大の武器となっている彼女だが、さらに輝く場所が劇場公演だ。一度KⅡの公演を見れば誰しも荒井が高いポテンシャルを秘めた存在であることが分かる。ドラフト会議の候補者通過決定記者会見において緊張の中「誰よりも頑張ります」という簡潔ながら、溢れ出る全力感を一言残した。獲得の際、高柳が「パフォーマンスがいい」と荒井を称した通り、力強いチームKⅡの中でも爆発的な勢いを数多く見せてくれる。 164センチと恵まれた体格に長い手足、肉感的な身体を大きく使うダンスはパワフルという言葉では収まり切らない勢いを見せる。長い黒髪を一心不乱に振り乱し、キラキラと輝かせる全力の笑顔と共に、身体の各パーツがぶっ飛びそうなほどの勢いで躍動する。個人的には『アイシテラブル!』における荒井は、後列でありながらも“ガムシャラさ”を光らせ、まるでセンターかと錯覚させるほどの存在感を見せつける姿に圧倒される。勢いだけでなく、緻密さもかなりのもの。数多くの公演出演で磨かれ続けながら、今では数多くのポジションまでこなせる柔軟性も持ち合わせている。ひとえに努力の証だ。「唯一の武器は根性」と彼女は加入前のインタビューでこう語った。筆者がSKE48に感じる最大の魅力は全力感。中でも力強さにおいては群を抜くチームKⅡにおいて、その存在感は異次元。SKE48イズムを体現した、申し子と呼べる動きだ。 決して体は丈夫な方ではない。公演中彼女の足元を見ると、そこには常にテーピングが巻かれている。重度の花粉症持ちでもあり、公演途中眼帯をつけてのパフォーマンスを強いられたこともあった。それでも決してひるむことなく、全力パフォーマンスに臨む。舞台に懸ける想いは称賛されてしかるべきだ。 「アイドル性がないので」と過去に口にしたこともある。だが、汗を流し懸命に成長する姿をステージで証明、そして文面やメディア等でのエンタメ性溢れる発言でファンへ常に輝く姿を見せ、笑顔にさせる彼女をアイドルと言わずして何と呼ぶ。「たくさんの人を笑顔に出来るように頑張ります」というメッセージを残している荒井。 そう、彼女は楽しませることに全力だ。前述のラジオにおける天才的表現やブログの更新頻度、内容の先鋭化、モバメの配信数ももちろん、日毎磨かれていく圧倒的なステージングなどどれも手を抜かない。 加入初期、ニコニコ生放送「12月のカンガルー発売SP 24時間ニコ生」において、あまりのグダグダなMCぶりに松井玲奈から本番中強烈なダメ出しをくらい、自分の不甲斐なさに号泣。しかし、それで折れることなく泣きながらも再びチャンスを与えてほしいと登場し、みごと挽回するという姿勢にも表れている。やる気というものは中々目に見えない。荒井はそのやる気を体現する、ステージの上でも、それ以外での場所でも。 ドラフト1期生として苦難の道を歩んできた。その後も次世代メンバーが名を連ねるユニット・ドリーミングガールズに選ばれず、悔しさを吐露したこともあった。それでも彼女は立ち、その武器を磨き続け、勢いを自ら手繰り寄せた。高柳は荒井を選んだことに関して「自分の目に狂いはなかった」と直接伝えたという。これ以上の言葉はない。今や荒井抜きにKⅡは語り得ない。(田口俊輔) 写真(C)AKS