赤西 仁 NEWアルバム制作秘話「久しぶりにちょっと焦りました」
赤西 仁のニュー・アルバム『Audio Fashion』が本日、6月22日発売となった。 この発売に際し、赤西 仁にオフィシャル・インタビューが行われた。 アルバム『Audio Fashion』制作秘話、そして赤西の音作りへのこだわりとは? –2016年3月に「今できるベストを尽くして、今好きなジャンルの音楽を詰め込んでみてるんですけど、ちょっとマニアックな感じになるのかなぁ」とツイートしてましたが、僕はこれまでの赤西さんの作品の中で一番好きです。すごくナチュラルですし(音楽的な意味ではなく)、赤西さんがアーティストとしてどんな音楽を作りたいのかが明確に伝わってくる。赤西さん自身、アルバムを作り終えた後の達成感や満足感はこれまでのものとは違いましたか? 赤西:アルバムを書き終えたという達成感はありましたが、クオリティに対しての満足感は、不思議と毎回本当に一瞬で、書き終えるたびに「次はこれ次はこういうの」と欲が止まらないので、一生味わえないのではないかと思っています(笑) –今回も1曲を除いて、全曲を作詞・作曲・プロデュースしています。独立してから2枚目のアルバムですし、楽曲制作~レコーディング~プロデュースまでの一連の流れは以前に比べてスムーズにできたんじゃないですか? 赤西:今回はツアーのスケジュールを最初に決めてしまっていたので、そこから逆算してアルバムの発売日を決めて、制作スケジュールもそれにあわせてとってという感じで進めていったのですが。制作の時間が今までで一番かかってしまって久しぶりにちょっと焦りました。 –歌詞に関しては、いつものように赤西さん視線で描かれた日常の出来事(男女の機敏だったり、親しい人との関係だったり、己の人生を見つめたようなものだったり)が綴られていますが、その中でも『Pinocchio』がすごく印象に残りました。この歌詞は赤西さんのどういう気持ちから生まれたものなんですか? 赤西 : 僕はわりと想像で歌詞を書くことの方が多いのですが、Pinocchioに関しては実際の経験をもとにして書きました。主に日本で活動するアーティストや同じ業界で働いている人に向けたメッセージソングです。僕と全く同じ境遇のアーティストさんはあまりいないとは思うのですが、僕と同じように感じていたり同じような思いを抱いている人は他にもたくさんいるんじゃないかなと思うので。 –アルバム中唯一の日本語詞が『Episode』です。今年3月にツイッターで日本語の歌詞が書けないとツイートしてましたが、もしかしてこの曲のことですか?日本語の歌詞を書くにあたって、赤西さんが一番苦労するポイントってどのへんですか? 赤西 : この曲のことではありません。『Pinocchio』のことです。表現したいことが文字数の問題だったりでどうしても日本語ではハマらず、結局英語になっちゃいました。苦労するポイントは、最初に曲を英語から書くことが多いので、言いたい事をちゃんと表現できて、作ったメロディーにハマる言葉の選択や、英語で作った時の英語特有のリズムをなるべく生かしながら言葉をはめていく作業ですね。 –『We The Fire』『Mami Loca』のような無国籍っぽい雰囲気のサウンドが個人的には好きなのですが、ソングライターとして今回の8曲はどういうバランスのものにしようと思っていましたか?それとも結果的に出来上がったらこんな感じだった…という感じですか? 赤西 :気付いたらという感じですかね〜。 –曲のアイデアはいつもどんなふうに生まれてくるんですか? 赤西 :よし書こうと思って書くタイプなので、ビートや上物の音を探しながらアイディアが浮かぶ感じです。 –『Summer Kinda Love』『Eat Ya Heart Out』『Episode』のように、赤西さんが作るトラックにはギターやピアノといった楽器の音色が効果的に配されてますよね。いつかは生楽器の編成でライブで聴いてみたいなと思うのですが、生バンドと一緒にライブ…ということもいずれ考えてますか? 赤西 :そうですね〜。ゆくゆくは生バンドでやってみるのもよいかもと思っています。生オーケストラもやってみたいですね。 –じゃあ、次にプロデューサー的な部分を聞いてみたいのですが、今回のアルバム制作チームは前作に引き続き同じですか? 前作にはいなかったけど、今回から新しく加わった人とか誰かいますか? 赤西 :基本的には同じですね。ただ、これからは自分の視野を広げるためにも、もっと色々な作家の方々とも一緒に書いてみたいと思ってます。次回作はそうしてみようかな。 –サウンド的にはどういうところにフォーカスして作っていったんですか? 赤西 :一つ一つの音がきちんと聞こえるように、音を重ねすぎず、なるべくシンプルに作るように意識しました。 –『Me』がパーティ・アルバムっぽい賑やかな感じだったのに対して、『Audio Fashion』はパーソナルな作品だと感じました。赤西さんの「音楽脳」が今まで以上に透けて見えるような感じというか。赤西さんは今回のアルバムを通して、リスナーに何を伝えたかったですか? 赤西 :特に今はCDの需要が少なくなったり、色んな事の影響で音楽業界が危機に直面していて、ビジネスの仕方が変わってきています。それでも自分のやりたい事を、ちゃんとこだわって曲を書くことや、色んな世界の音楽を聞いて良いところを取り入れたりすること、自由に音楽を表現して僕が好きな音を、なるべくたくさんの人とシェアしていけたらと思っています。 –SNSを使ってファンにアンケートを投げかけたり、ネット上でファンとの交流を楽しんでいますが、凄い数のリプライだったり、インスタのコメント欄だったり、ああいう声はすべてチェックしてるんですか? 赤西 :なるべくチェックするようにはしています。どんどん時代は変わっていくので、遅れをとらないようにしないと。 –そういったファンに支えられながら今年で独立2年目を迎えたわけですが、日本や世界に向けて今後どういうスタンスで活動を続けていきたいですか? 赤西 :新しい事や面白い事をどんどんやっていきますよ。実はもうすでに色々とプランがあります! –中国では「アジアで最も人気のある日本人アーティスト」ということで賞をもらいましたし、現地で人気のネットドラマにもゲスト出演してましたけど、中国のファンやメディアからはどういうふうに声をかけられることが多いんですか? 赤西 :いつも、とても熱く、優しく歓迎してくれます。協力的で愛を感じますね。日本語を学んでいる方も多くて嬉しいです。 –ハリウッドにフィッティングに行ってたとインスタに画像を上げてましたが、海外での演技のお仕事も引き続き行っている感じですか? 日本のドラマや映画に出演する予定はないんでしょうか? 赤西 :引き続きやっています。まだ言えないこともありますが、これから色々と面白くなってくるのでは?!日本の映画やドラマも是非、機会があればやりたいです。 –7月9日からは全国ツアーが始まります。前回のツアーはSFっぽい世界観で、BiBiも活躍してましたけど、今回のツアーも何か趣向を凝らしたものになるのでしょうか? 言える範囲で構いませんので、どんなステージになりそうか教えてもらえないでしょうか? 赤西 :本当にまだほぼ何も決まってない状態です(笑)。ただ、このインタビューに答えている今この瞬間言えることは、僕は間違いなくステージの上で楽しんでいるでしょう。 インタビュアー:上野拓朗