シンデレラガール SKE48「将来のリーダー候補」竹内彩姫の魅力
ついに始まったAKB48第8回45stシングル選抜総選挙。毎年、波乱の予感を漂わせる速報結果は今年、過去最大級の展開を見せた。岡田奈々、沖田彩華の大躍進、昨年のランカーが軒並み票を落とす中、9位にランクインし一躍シンデレラガールとなったSKE48チームKII・竹内彩姫の名前…SKE48としても三番手の位置につけた。 竹内はこの結果をみて「驚きすぎて頭が真っ白になりました」とGoogle+に投稿。無理もない、SKE48でもシングル選抜どころか、ここまで大きな注目を集めたことがなかったからだ。 しかし、彼女のファンだけでなくSKE48ファンはきっと「ようやく」「ついに」「当然」という言葉が頭に浮かんだだろう。今やSKE48の新たな「エース候補」の一人として竹内はなくてはならない存在として、輝きを放ちはじめている。彼女のキャッチフレーズは「SKEのスイッチヒッター」。その言葉の通り竹内は多彩で多様な魅力の持ち主なのだ。 まずは誰しもが認めるルックス。パチリとした目力溢れる瞳の持ち主である竹内、惣田紗莉渚は「SKE48で一番の美少女だと思っています」と声を大にして伝え、大場美奈は自身のTwitterにて「こんなに可愛い娘が埋もれてるんだよ!」と発信したこともあるほど。天真爛漫な雰囲気をまとい“妹キャラ”として親しまれる一方、長女らしいシッカリした一面も持ち合わせており、そのギャップも心を掴む。グラビア映えするスタイルもファンを虜にする一要因だ。 甘い面だけでない、公演での竹内は凄味を炸裂させる。過去に中日ドラゴンズのチアリーダーチーム「チアドラゴンズ」に所属、「ダンスに生きてきた」と自負するダンススキルは目を見張る。柔軟性を駆使した伸びやかさ、時に調和の輪から外れるかの如く暴れ狂いステージに違いを生み出していく。さらには、どんな時も忘れない笑顔で華やかさも彩る。泥臭さとアイドル性の双方を高次元で兼ね備えた、「これぞSKE48」とも言える立ち振る舞いは、公演に訪れたファンの視線を捉えて離さない(中でも『あっという間の少女』『フィンランド・ミラクル』は竹内の魅力がギュッと凝縮されている)。 組閣により公演に立つ機会が限られていたことなどを含め、不遇の期として知られる6期研究生。中でも竹内は長きに慢性的な腰の故障を抱え、一時期はステージに立つことすら適わなかった時期があった。靭帯損傷という大ケガまで負ったことも。いつ昇格できるか?と先も見えない、普通なら心が折れてもおかしくない状況。それでもあきらめず、負けたくないという一心で武器を磨き続けた。自らを「レッスン場の座敷童子」と称す。まさに鬼のような練習量がなせる技だ。時に見せる傷だらけの脚。それが彼女の努力の結晶であるのは間違いない。 ファン想いな点も竹内の魅力を押し上げる。公演で彼女に向けられる声援に対しては丁寧にレスを送り、モバメの配信数と内容(7期生、ドラフト2期生が始めるに当たってのお手本として採用された模様)、Google+、ブログの更新はこまめな上に滞りもなく、配信スタートから変わらず行い続けている。内容も真摯かつ真っ直ぐ。握手会でも初期の頃の「さきぽんジャンプ」と言われたキラー対応は潜めたものの、それでも丁寧且つ実直さで惹きつけてやまない。「アイドルとして求められるものには応えたい」という真摯な姿勢が全身から溢れる、だからこそ彼女は文字通り老若男女に愛されている。 人を大切に思う想いは、ファンだけでなくメンバーへも向けられる。 自身でも認める、コミュニケーション能力の高さはSKE48でも発揮されている。鎬を削り合った同期との深い絆はもちろん、先輩たちに対しても臆することなくツッコんでいくため、交友の輪をみるみる拡大させていく。人見知りで知られる山内鈴蘭とも早々に打ち解け、高柳明音、石田安奈はまるで実の妹かのように竹内を可愛がる。コミュ障と自嘲する松村香織はひたすら羨望の眼差しを向けていた。 過去にはこんなエピソードが。NMB48渡辺美優紀がSKE48に兼任した時のこと。加入当初、多忙のためSKE48のダンスに苦心していた渡辺、そんな中、渡辺のアンダーに入った竹内は振りからセットリスト、ポジションなどSKE48公演における必要なイロハを、手取り足取り時間を惜しまずレクチャーしたという。竹内自身はこの当時研究生、公演には出られずの日々。それでも渡辺にいち早くSKE48の仲間になってほしいという一心で行動した。その道を竹内は作り出したのだ。 「少しでもお役に立てていたなら嬉しいです。公演に出れないのにこんな嬉しい気持ちになれたのは不思議です」竹内はこう控えめなコメントを残した。渡辺はこの時の竹内との出来事を振り返り「SKE48のすごい研究生。若いのにほんとにしっかり者ですごい。練習に付き合ってくれてありがとう。さきちゃんを見ると安心する!そんな存在」と絶賛。先輩後輩という間柄を超えて、チームのために自らできることを率先して行うこの細やかな神経は並大抵のものではない。 7期生、ドラフト2期生といった後輩メンバーとのコミュニケートを積極的に図る。「私が先輩に可愛がってもらえたように、後輩メンバーに頼ってもらえるように」と、竹内は語る。チームのことを一番に考えているからこその思考だ。この引っ張りつつ支えることができる絶妙なバランス感覚が若いながらも備わっている。キャプテン気質なのかもしれない。荒井優希、白井琴望、野島樺乃ら後輩が彼女を慕っているのが何よりの証拠だろう。 これだけの優等生ながら、日の目を見ることが適わずの日々。「報われない努力はない」を座右の銘に掲げる竹内、もしかしたらその努力がこの総選挙を機に報われようとしているのかもしれない。昨年、速報で78位を獲得するも最終結果ではランクイン適わず。しかし、あの日から着実な一歩を踏みしめてきた竹内に今や死角はない。 「去年のような速報ランクインのみなんて悔しい結果には今年は絶対にしたくない」 と意気込む。名古屋のお姫様、今年は戴冠待ったなしだ。 写真(C)AKS