氷室京介「LAST GIGS」35年のライブ活動に幕
2014年ソロデビュー25周年ツアーのステージ上で、急遽ライブ活動の無期限休止を発表した氷室京介。 そして、同ツアーファイナルの横浜スタジアム公演にて本人の口から「耳の不調が休止の理由」と語られた。本来この横浜スタジアム公演でライブ活動への区切りをつける予定だったが、落雷による公演中断と氷室自身の怪我によるコンディションの不十分さから、「このリベンジをどこかで必ずもう1度、演らせて欲しいと思います」と宣言。そして遂にその「リベンジ」となるライブであり、また氷室京介にとってファイナルとなるライブが、4大ドームツアー “KYOSUKE HIMURO LAST GIGS ” と題され、計7公演を行い、30万人超えを動員し35年に及ぶライブ活動に1つの幕が降ろされた。 公演発表後から各地激しいチケット争奪戦が繰広げられたが、特に東京ドーム公演は3日間で16万5000枚のチケットに対し、40万以上の応募数があった事から、急遽ステージ裏席を解放するなどの対応が取られていた。 最後のステージとなる東京ドーム公演3日目。ステージ裏席までびっしりと埋め尽くされた5万5000人を超す観客。 開演前から客席では氷室コールが鳴りやまず、会場はとてつもない熱気に包まれていた。そして氷室がステージに登場すると割れんばかりの大歓声が沸き起こる中、「最後の夜だぜ!騒ごうぜ!」と氷室が叫ぶと、ありったけの声で氷室に返す観客。この時点ですでに会場は一体となっていた。 また伝説が作られる。 この時点でもう誰しもがそう確信したライブがスタートする。1曲目からBOØWYの代表曲でもある『DREAMIN’』が演奏されると、地響きの様な歓声が起こり東京ドームが揺れた。まさにライブハウスかの様な空気が流れる。そしてバラード楽曲『IF YOU WANT』『LOVER’S DAY』では多くの涙が流れ、ソロデビュー曲『ANGEL』では、観客全員が歌った。 氷室は「不器用で無骨な俺が35年間もこうしてやってこれたのは、ここに集まってくれたみんなのお陰だ。東京ドームでは節目節目でライブをやってきたけど、今日が一番最高」と語った。 ソロ楽曲とBOØWY楽曲を織り交ぜた全35曲のセットリストには、間違いなく氷室からの深いメッセージが強く込められていた。今まで通り、一切の妥協もなく、全身全霊での氷室のパフォーマンスに観客は瞬時に心を奪われ、もう本当にこれが最後となってしまうのか、観客の寂しや空虚感を吹き飛ばすかの様なステージングを見ると、氷室京介はきっとまたステージに帰ってくるに違いない!と希望さえ感じさせる。さすがとしか言いようのない、完璧な氷室京介のステージだった。 日本のロックシーンを大きく塗り替え、幾多もの伝説を作ってきたまさに唯一無二の存在であり続けた氷室京介の35年の歴史に1つの幕が降ろされた。