コスプレの新潮流「デジタルモノづくり」ワークショップ「CosFAB」
日本発のカルチャーとして既に定着しているコスプレだが、既にお届けしているコスプレイヤーインタビューでも多く語られている通り、海外レイヤーの目覚ましい台頭が彼らの存在を脅かしつつあるという。 もちろん日本を代表するレイヤー陣もこの状況に指をくわえているわけではなく、肉体や可動衣装といった造形面での引き離しを図っている。 そんなコスプレ造形における新潮流が「デジタルモノづくり」だ。 今月16日にお台場テレコムセンターにて開催された『CosFAB』ワークショップには多くのコスプレイヤーや造形師が足を運び、最新のトレンドや情報に耳を傾けた。 今もウレタンやライオンボードを利用した手作業での制作が主流であるコスプレ造形に、新たな旋風を巻き起こしているのは、何と言っても家庭用3Dプリンターの低価格化と高制度化。 会場では3Dプリンターでの作成事例、電飾やモーターの埋め込み、ネットワークを利用した作業分担、量産といったポイントが語られ、実際の作品に参加者が触れながらの詳細解説や質疑応答が行われた。 参加者から最も多くあげられた不安点はやはり3D-CADソフトの扱いや、3Dプリンターでの出力コスト。 このような参加者の不安は、イベント後半に開催された「オリジナル刀の鍔3Dデータを作る」というワークショップにて、無償利用が可能な3D-CADソフト「Fusion360」の直感的な操作性に触れ、払拭されることに。 また、会場の家庭用3Dプリンターで実際にプリントアウトされる想像以上の造形スピードと品質、そしてチェスの駒サイズであれば30円程度というコストの安さから参加者らの興味は急速に購買意欲へとシフトしていった。 無料セミナーの壇上に立つ講師陣からは一様に「この利便性を味わってしまうともう後戻り出来ない」との言葉が語られたが、この日訪れた参加者の多くも同様の片道切符を手に入れてしまったようだ。 既にコスプレは衣装クオリティを追い求めポーズを決めるという次元から、電飾発光・可動・変形といった次元に手を伸ばしつつある。 まだまだトップクリエイターとも「デジタルモノづくり」に於いては横一線とも言える今、新たな一歩を踏み出すには絶好のタイミングが到来となっているのかもしれない。