ブリトラ16年ぶり復帰ワンマンで鳴り止まぬ「変態」コール
4月23日、伊藤多賀之と細根誠からなるフォークデュオ・ブリーフ&トランクスの16年ぶりとなるメジャー復帰後初のワンマンライブが、満員御礼のステラボールにて開催された。 通算8枚目の最新アルバム「ブリトラ依存症」からの新曲はもちろん、懐かしい代表曲からマニア受けするレア曲まで、全25曲・約3時間という 見応えある内容。 1998年のデビュー時より「半径5メートル以内の日常生活」というテーマで曲を作り続けてきた彼らは、本当に何も変わっていなかった。まったくブレることなく、あるあるネタや、おバカなことを二人でハモり続けている。デビュー曲「さなだ虫」は、歌詞を大幅に変更するなど現在のブリトラらしさを表現し、「パチンコ」や「まんげつ」など、なかなか際どい歌詞内容の曲では、ライブならではのアレンジを効かせ、会場を大いに湧かせた。幼い家族連れのお客は気不味くないのだろうか、という余計な心配さえしてしまう。 中盤、「クラシックごっこ」と題した企画コーナーでは、笑いの絶えないブリトラ・ライブらしからぬ現象が起きた。コーナー冒頭で、「クラシックコンサートを真似したいので、これから歌う4曲が終わるまは声援も拍手も我慢して、最後にスタンディングオベーションをお願いします」と伊藤自ら説明。大勢の人間が笑いを堪え続けるという異様な雰囲気の中、短めの4曲で繋いだ最後の曲は「ムンクの叫び声」。同曲エンディングでおよそ1分間、ノンブレスで伊藤が叫んで演奏が止まると、事前の約束通りに熱いスタンディングオベーションが沸き起こった。会場の拍手はいつまでも止まらない。これは”約束通り”、というだけでなく、伊藤の「本気」を讃えたものに違いなく、拍手をしながら笑顔で涙を流すオーディエンスがたくさん見受けられた。 鳴り止まないアンコールは「ヘーンタイ!、ヘーンタイ!」である。「変態」という言葉に包まれた独特の一体感。これはちょうど、秘密を共有した者同士に起こる一体感に似ている。ファンから愛され続けて18年経った二人の変態とマニア(=ファン)の間に は、何物にも代え難い絆が生まれているのだ。この一体感を象徴したひとつの事例を報告する。今回初の試みとなった「剃毛割引(男女不問・アンダーヘアーをツルツルに剃ってきた人=チケッ ト代500円キャッシュバック)」を利用した猛者が35名もいたという。アラフォーになってもこんなエンターテインメントを追求するブリトラは、まさに「変態」である。