欅坂46の歴史的傑作「サイレントマジョリティー」どうやって生まれた?
衝撃的なデビュー作となった欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』。この歴史的傑作はどのようにして生まれたのか?「今もっとも“革命”を予感させるアイドル・女優を取り上げる雑誌」として、アイドルファンの間で人気急上昇中の雑誌「BRODY 5号」では、制作陣の証言を基に分析。その一部を公開する。 4月6日にリリースされた欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』は、発売初週に25万枚を超える大ヒットを記録した。今の世相を切り取ったメッセージ性の強い歌詞と、勇ましさを感じさせるマイナー調のダンスサウンドが評価されたのはもちろんだが、コンセプチュアルなミュージックビデオもヒットの要因として挙げられる。 3月16日にYou Tu be で公開されたこのMVはファンのみならず、他のアイドルファン、さらには普段アイドルに興味がない層にまで話題が広まり、再生回数を急速に伸ばした結果、CD発売前日の4月5日には300万回という記録的な再生数に到達。当初は5日いっぱいで公開終了の予定だったが、大好評を受けて公開延長となったのも記憶に新しい。 この特集では『サイレントマジョリティー』の振付を担当した世界的なダンサーTAKAHIRO(上野隆博)氏、同曲の衣装をデザイン・制作した尾内貴美香氏、MVの監督・池田一真氏、そしてMVの撮影場所を提供した東急電鉄広報課担当者の証言から、いろんな偶然とタイミングが歯車のようにガッチリとハマる経緯を時系列に沿って説明しつつ、とても新人アイドルグループの作品とは思えないような「攻め」まくりのこのMVがどのようにして完成したのかを解き明かしていきたい。 『サイレントマジョリティー』は当初、『僕らの革命』という仮タイトルが付けられていた。欅坂46運営委員会委員長・今野義雄氏はまず、尾内氏に衣装を発注。結成以降の衣装も彼女がデザインしていたこともあり、必然の流れだった。 「乃木坂46と差が出るように作らせてもらいました。乃木坂46がフランス領の女子校みたいな感じだから、欅坂46はイギリスのモッズ寄りにしたらいいんじゃないかという話だったので。しかも今回は最初から曲も振付も軍隊っぽい感じを取り入れたいから、カワイイ感じじゃなくてもいい、尾内さんがカッコイイと思う衣装を作ってくださいと言われました。軍隊っぽいという理由は、彼女たちは意志の強い子たちで、乃木坂46の子たちと違うのはそこだからとおっしゃっていて。乃木坂46の「可愛らしく、高級感が出る感じ」とは反対に、「カッコ良く、スタイリッシュに」とのオーダーでした」(尾内) その結果、完成したのが現在のグリーンを基調にしたタイトな制服。発注から2、3日で制作したという。 「いろんな軍服を調べました。それこそ世界各国の軍服から、軍隊をテーマにしたアニメまで。かつ欅坂46のテーマカラーはグリーンなので、それを基調にしようと。ただ、軍服的なグリーンだと重々しく見えてしまうので、顔映りがキレイになるようなブルーグリーンにしたんです」(尾内) 同じ頃、「僕らの革命」と仮タイトルが付けられた楽曲はTAKAHIRO氏の手元にも渡り、欅坂46運営から振付のオファーが届く。 「この曲のイメージは若い子たちが自分たちをグッと出していく、自分を持ってる人たちが発信していく、ということを教えていただいて。すごく芯のある作品にしたくて、しかもデビュー曲だからガツンとすごく挑戦的な感じでいきたい、ということでした。歌詞を読むと、荒波にもまれながら、それに抗って進んでいくような強さが感じられたので、これから先を切り開いていくような強いものを作るべきだと思いました」(TAKAHIRO) そしてTAKAHIRO氏の指導のもと、メンバーはレッスンを重ねていく。 「自分の振付の作り方は、基本あまり僕の意志フィルターを通しすぎないようにしています。曲を聴いて、歌詞を読み込んで、曲と歌詞が「こういうふうにやりなよ」と示すことを純度高く具現化したいタイプなんです。この曲からは『社会のシステマティックさと、若者の自我の焔の両面を対比させた画』というイメージが伝わってきました。衝動や衝撃、若さの中の不安定さ、それに打ち勝つパワーをバランスよく表現しようと思いました。お話をいただいて、次の日に前半を作ってメンバーに教え、また次の日に後半を作ってメンバーに教え、その翌日には撮影というタイトなスケジュール。彼女たちにとっては大変だったと思います。本当に試練ですよ。ダンサーとしても厳しいレッスンだったと思います。でもそれを若い力と情熱と熱意で乗り切ってくれたんです。練習しすぎて足にマメができちゃった子もいたし、泣いちゃう子もいた。泣いた子は無理だから泣いたというよりは、できなくて悔しい、他の人に迷惑をかけたくないという責任感のある涙でした」(TAKAHIRO) まだまだ続く、制作陣の証言はBRODY vol.5にて掲載。 特別付録として、 ・AKB48の渡辺麻友、乃木坂46の堀未央奈の両面・超BIGポスター。・セブンネットで購入に限り、乃木坂46アンダーメンバーのポストカード特典(デザイン2種のうちランダムで1種類封入)。 BRODY[ブロディ]vol.5は、2016年4月21日(木) 全国コンビ二・書店・ネット書店にて定価:680円(税込)で発売。Amazonで購入はクリック