綾瀬はるか主演 『精霊の守り人』放映に先駆けサントラ発売「強くて美しい“バルサ”を表現」
3月19日から放送開始されるNHKの放送90年大河ファンタジードラマ『精霊の守り人』のシーズン1。このドラマのサントラが放映に先駆けて3月16日に発売される。演奏はNHK交響楽団。 女優の綾瀬はるかが主演を務めることで話題となっているこのドラマの原作は世界中で愛されている上橋菜穂子の小説「精霊の守り人」。今回のドラマ化では全編4Kで撮影され、放送も3年がかりで放送されるという大規模なものとなっている。 放送開始にあわせて、2016年に放送される「シーズン1」の中から厳選した20曲・トータル79分にも及ぶ音楽を収録した今作。大河ファンタジーというスケール感の大きいドラマにあわせた、気宇壮大な世界観を持ち合わせた音楽を堪能できる1枚となっている。 音楽は、2006年に「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞し、以後、大河ドラマ「龍馬伝」や連続テレビ小説「カーネーション」の音楽を手がけた人気作曲家の佐藤直紀が担当。メインテーマは世界的な指揮者である広上淳一と、日本を代表するオーケストラ、NHK交響楽団による壮大な演奏で、綾瀬はるか演じる主人公バルサの強さと美しさを描き出している。そのほか、劇伴では二胡や馬頭琴などの民族楽器をフィーチャーした色彩感に富んだ音楽に仕上がり、作曲の佐藤自身も「広上淳一先生のダイナミックな指揮によるNHK交響楽団の素晴らしい演奏に助けられ、綾瀬はるかさん演じる、強くて美しい“バルサ”を表現する事が多分出来たと思う」と述べている。 ≪佐藤直紀コメント≫ “大河ファンタジー 精霊の守り人”。まず取り掛かった仕事は原作を読む事。当たり前のようだが、僕にとってはかなり珍しい事だ。 作曲する上でのヒントは映像と脚本、舞台設定などの資料、キャストのイメージフォト、そして勿論大切なのが監督プロデューサーと打ち合わせを重ね、作品の世界観を共有する事。仕事の依頼前にすでに読んでしまっていたらそれはしようがないけれど、基本原作は読まない。作品が映像化される時、その色々な狙いや演出が原作と完全一致しているとは限らず、また原作から僕が勝手にその世界観を誤ってイメージしてしまい、音楽制作の過程において原作と映像との重心バランスを崩し、劇伴音楽に微妙な狂いが出てしまうのが怖いからだ。 ただ今回は3年という長期にわたるドラマであるため脚本は執筆途中であり、しかしながら曲を書く上でストーリーの把握は当然最重要である。僕の頭の中で“精霊の守り人”の世界観が一人歩きしない様、これまで頂いた全ての資料と慎重に照らし合わせながら、そしてなるべく感情移入せずに客観的に本を読むところから仕事は始まり、ようやく完成した“精霊の守り人シーズン1”音楽は全42曲だったかな、トータルタイムは2時間を超えるものとなった。劇伴音楽ではオーケストラに加え様々な民族楽器をフィーチャーし、色彩に富んだサウンドとなったと思う。また、メインテーマはNHK交響楽団による演奏で、僕にとって2010年大河ドラマ“龍馬伝”以来2度目の経験となる。今回もまた広上淳一先生のダイナミックな指揮によるNHK交響楽団の素晴らしい演奏に助けられ、綾瀬はるかさん演じる、強くて美しい“バルサ”を表現する事が多分出来たと思う。 レコーディングを終えた瞬間から次から次へと沢山の反省点が出て来てしまうので「自信作です!」なんてとても言えないけど、毎度の事、レコーディング当日の朝ギリギリまで足掻き悩んで必死に書いた曲々。映像と音楽が合わさった時、感情が揺れる瞬間があればそれはもう嬉しい。 佐藤直紀(作曲家)