ゴールデンボンバー喜矢武豊が手塚作品に学んだこと
手塚治虫原作「ぼくの孫悟空」を舞台化した、児玉明子脚本・演出の舞台「GOKU」にて主演に抜擢されたゴールデンボンバー喜矢武豊。 漫画が大好き!という喜矢武が、「FLASHスペシャル グラビアBEST2016早春号(光文社刊)」にて手塚作品の魅力について語った。 漫画はとにかく好きで、毎日寝る前はもちろん、家だとトイレや風呂、ご飯を食べながらでも読んじゃいますね。やべっ、家にいると一日中漫画読んでるって感じです(笑)。仕事の前にトイレに漫画を持って入っちゃうと「うわっ。時間ギリギリ」みたいなこともしょっちゅうありますね。 だから手塚さんの作品もよく読みます。手塚漫画は、人間のダークな部分やいやらしい部分をリアルにそのまま表現しているところがおもしろいですね。なかでもやっぱり『ブラック・ジャック』。主人公のブラック・ジャックがハンパなくカッコいいですよね。一見、冷たく見えるのに、じつはすごく情に厚いところにしびれます。「やり残した家」という話のなかで、ブラック・ジャックは「なぜ、丘の上のあんな古い家に住んでいるの」と聞かれて、「白血病を患った大工の最後の仕事で建てた家だから、絶対に建て直さない」と答えるんです。ピュアなんですよね。あとストレートな物言いに共感することも多いですね。「医者は人のからだはなおせても………ゆがんだ心の底まではなおせん」という言葉。よくわからないけど、よくわかる気がするというか、とにかく心に刺さりますよね。結局、人間って外見を変化させたり、少しくらい頑張っても、なかなか変われないってことなんですよね。それは、本当によくわかるんです。 昔、対バンでよく一緒になったすごくうまいギタリストの先輩から「努力は無敵」という言葉を聞いて、「たしかにそうだよな、いい言葉だ」と思って、家の冷蔵庫にさげてあったホワイトボードに書きとめたことがあったんです。それで、そのときはめちゃくちゃ頑張ろうという気になっていたんですけど、結局、ギター弾いてないですからね、現状(笑)。ホワイトボードに書いていた言葉もだんだん薄くなっていって、いつの間にか消えちゃってたし。それがまずかったのかな?(笑) そんな僕でも、今回の舞台では毎日追い込まれてもなんとか食らいついていますね。手塚さんの描いた悟空って、僕が思っていた西遊記の悟空よりかなりぶっ飛んでいるんです。素直でまっすぐだけど、純粋なゆえに、残虐な部分もあって。だから、それを踏まえて僕も今までにないくらいはっちゃけた孫悟空を目指しています。なかでも、孫悟空と猪八戒、沙悟浄の3人が出会うシーンはぜひ見てもらいたいですね。3人でワチャワチャとケンカをはじめるところが、ものすごく手塚漫画っぽいんです。あと、今回の舞台にはベテランの俳優さんが多く出演していて、皆さんのアドリブ量に血反吐が出そうになっています(笑)。とくに牛魔王役の西岡德馬さんは半端ないくらいやりたい放題で、ほんとにここまでやるんだと感激しちゃうんです。それ、完全にただのエロじじいじゃんって(笑)。そんな方々に完全にのみ込まれそうですけど、主役としてもっとキャラを立てようと、日々演じています。 今回、僕自身2回めの舞台なんですけど、前回の舞台はゴールデンボンバーのメンバーで樽美酒(研二)だけ観に来なかったんです。でもなぜか最近、DVDでその舞台を観て、すごく泣いたらしいんですよ。だったら、舞台を観に来いよと思ったんですけど、詳しく聞いたら「喜矢武さんがこれだけ頑張ったと思ったら泣けた」って言われて。まあそりゃそうだよなと思いましたね(笑)。それに正直言うと、メンバーが観に来るのは、学芸会にお母さんが来るような感じで、少し恥ずかしいんですけどね。 手塚治虫特集が見られるのは「FLASHスペシャル グラビアBEST2016早春号(光文社刊)」にて。絶賛発売中!