指原莉乃も注目「ギャガー」NMB48 中野麗来の魅力
「AKB48グループリクエストアワーベスト100」の2日目夜。MCの時間帯にNMB48山本彩が「まだ知られていないメンバーを紹介したい」という名目で選抜した「さや姉選抜」メンバーとして、とある少女を壇上に呼び寄せる。表れたのはキリリとした目元、通った鼻筋、胸元まで伸びた綺麗な黒髪、スラリと伸びたスタイル…と花丸をいくつあげてもキリがないほどの超絶美少女。しかし山本の「NMB一のギャガー」という紹介の後、彼女の口から飛び出したのは強烈な一発ギャグ。 この強烈なギャップを誇る少女の名は中野麗来-愛称“れいちぇる”-NMB48チームM所属の16歳。彼女は知る人ぞ知る「お疲れサマーソルトキック」「カジキマグロ」等の様々なギャグを所有するグループ髄一のギャガーなのだ。今彼女に、強烈なまでの期待の目が注がれている。 彼女のギャグには様々なエピソードが付いて回る。2013年、日産スタジアムにて開催された「AKB48スーパーフェスティバル」にて7万人を目の前に必殺のギャグ「ジャワ原人」を披露。一瞬にして初夏の横浜に一足早い冬の凍てついた空気を届けた。昨年10月には、大型音楽フェス「MUSIC CIRCUS 2015」に出演し、そこでも「ジャワ原人」を披露。結果は中野本人曰く「死ぬほどシケた」とのこと。チームN・西澤瑠莉奈をして「30点」と言わしめるギャグセンスは、もはや「面白くないことが面白い」という逆転現象を生み出している。 ただ「多くの人を笑顔にしたり、幸せを届けたい」という理由でNMB48に加入した中野は、どんな大舞台でも全力で応えるべくギャグをあみだし続けている…例えそれがスベろうとも。その全力のエンターテイナーぶりに山本彩はシンパシーを感じたのか、「AKB48のオールナイトニッポン」内の一コーナーにて山本彩選抜に須藤凛々花、吉田朱里と共に中野の名前を挙げた。このまさかの選抜に対しHKT48指原莉乃も「れいちぇる、私も好き。面白いよね」の好反応。その流れを組んで、先述の「リクエストアワーベスト100」の話に戻る。指原の「一番おもしろいギャグをやって」という凶悪なムチャブリに応えるべく「カジキマグロ」を筆頭に全力のギャグを三発披露…結果は珍しく中々の当たりを引き期待以上の反応を呼ぶ。この活躍は翌日のスポーツ新聞にも掲載され、中野麗来という名前は強烈に刻まれることに。 近年ではバラエティクイーンぶりも発揮。YNN内のコンテンツであるNMB48チャンネル「薮下柊プレゼンツ『元気に声だしていこーぜ!』」においてお化け屋敷レポを披露。スタートから「生きて帰れないかも」と母親に連絡するほどのビビりぶりを見せ、その後も阿鼻叫喚と絶妙なワードチョイスを連発。数々の名(迷)言を残した小谷里歩のお化け屋敷レポに匹敵するほどの姿を見せ、まさに彼女の「笑顔にしたい」という願いを自ら積極的に形にしている。 …と、笑いの面ばかりが取りざたされがちの中野ですが、山本が彼女を推す理由はギャガーだからという理由だけではありません。笑いもパフォーマンスも含め、楽しませることに関して決して手を抜かない、その真っ当な精神の持ち主だからでもあるからです。 2012年12月、13歳でNMB48の4期生としてのキャリアをスタートさせた中野。加入後1ヶ月はまともに劇場に立つこともできず、例え立てたとしても後方で過ごす時間が多く順風満帆な日々を送ってきたとは言い難いメンバーだった。それでも上枝恵美加をして「加入当初から目に見えてスゴかった」と称したやる気を全開にしながら、地道かつストイックに研鑽し続けた。 日々公演DVD、DMMのライブ配信を観て徹底的に研究。新ポジションを経験する時には朝4時に起きて身体づくり、通勤・通学中の電車内でも音源を聴きながら振りを確認するなど常に頭と身体にステージングを刻む毎日。努力は徐々に結果として現れるようになり、研究生コンサートでは『純情U-19』のセンターを務めるまでに成長。先日もチームM公演にてWセンターの一角を担うという重大な役割を与えられた。その際にも朝方4時から練習に励み本番に臨むという真剣ぶり。 真摯な姿勢を貫く中野に対し、チームMキャプテンの藤江れいなは「学べるところがたくさんある」と賛辞を送る。先輩はもちろん山尾梨奈、松村芽久未、明石奈津子ら同期からの信頼も厚く、植村梓や武井紗良ら後輩からはイジりを受けるなど、彼女の愛されぶりが伺えます。 真摯に公演に向き合う姿勢はパフォーマンスにもシッカリと表れていく。日本舞踊で培った繊細な動きと劇団仕込みの表現力で見栄えが増すダンス、繊細な高音がアイドル性を際立たせる歌唱は、決してスキルフルではないもののどこにいても目を惹く。しかも確実な成長が公演毎に感じられるため、ついつい今日はどこまで伸びた?と目で成長を追ってしまうのだ。 当初は苦手だった喋りも着々と成長を見せている。持ち前のギャグで空気を変えることはもちろん、無軌道になりがちなチームMメンバーに対してツッコミ役までこなす。レギュラーであるチームM公演はモチロン、チームN、BⅡとチームを跨いでの公演においても、持ち前の前に行く姿勢とMC回し(+ギャグ)でスンナリ溶け込むどころか、シッカリと爪跡を残していく。その変幻自在なトークスタイルぶりと、秀でたバランス感覚の持ち主として、若くして公演の牽引者の片鱗も見せつつある。2015年度の公演出演回数は1位(107回)、いかにして彼女が現在のNMB48に必要不可欠な存在であるかは数字が雄弁に語っている。 そして公演以外の部分でも彼女は“楽しませる精神”を炸裂させる。ブログやTwitterの更新頻度の多さはもちろんのこと、ブログではファンとの交換日記という形を取り、送られてきたコメントにたいして丹念に言葉を返していく。そして毎回必ず感謝の言葉を綴ることも忘れない。「NMB48を背負って立つ人間になる」、この夢の通り、彼女は心技体の全てを駆使して「NMB48愛」を貫こうと必死に前へ進んでいるのだ。 15歳の時の生誕Tシャツに書かれた「夢をつかむまで諦めない!」という決意。その決意が実を結ぶまではそう遠くはないでしょう。NMB48一のギャガーにして随一の努力家である彼女はこれからも笑顔と幸せを届けるために、真っ直ぐ前進し続けていく。(田口俊輔) 写真(C)NMB48