真野恵里菜ツアー完走 少し大人になった姿に“マノフレ”感涙
2013年2月23日にハロー!プロジェクトを卒業し、一人のアーティスト/女優として旅立った、真野恵里菜。 一昨年開催のコンサートツアー「again〜ライブハウスで燃え尽きよう!〜」で1年半ぶりにステージに舞い戻った際、MCで彼女は「来年もライヴしたい」と語っていた。その願いは彼女が女優として大きく羽ばたいたことで叶わず…マノフレ(=真野恵里菜ファン)にとっては、嬉しくあり少しだけ寂しい気持ちもあったはずだ。しかし昨年秋口、約1年半ぶりとなるライブツアー「真野恵里菜コンサートツアー2016初春 ~GRAND Escalation~」を開催するとのアナウンスがなされるとマノフレは色めきだった。 1月10日の大阪umeda AKASOを皮切りにスタートした公演は昼夜2公演共に、待ってました!とばかりに大入り。最終日となった1月17日Zepp DiverCity公演も、彼女のパーソナルカラー・赤色を堂々と配したツアーTシャツ「今でもマノフレ。」に身を包んだ多くのマノフレが場内を埋め尽くした。 ステージ上はいたってシンプル。真野恵里菜ライブではおなじみとなったバンドセット…だけが配置。余計な演出はいらない、真野ちゃんの歌と真野ちゃんがいれば大丈夫、という信頼の表れでしょう。場内の暗転と同時に場内を包むサイリウムの赤い光。この光景はソロデビューから8年経った今でも変わらず。 豪奢なOvertureが流れ、続々とステージ上に現れるバンドメンバー。そして最後に登場するは我らが真野ちゃん。オープニングを飾るはメジャーデビュー作『乙女の祈り』。真野ちゃんだけを照らす白いスポット、純白の衣装、ピアノの演奏のみで歌われる。なんとドラマティックな展開。緊張からか声が少し震えている、しかし終わりに向かうにつれ徐々にこもり始める熱と共にエモーショナルな歌を響かせはじめた。 開始早々に大きなクライマックスを迎えてしまったのでは…と危惧する間もなく、続くは名曲『ジャスミンティー』。酸いも甘いもかみ分けた歌声が、10代の心の機微を歌ったこの曲に新たな息吹を与える。そして軽快な『18歳の季節』で歯切れのいい歌とクラップを響かせる。場内は完全に外の寒さを忘れる温かさで包まれた。 曲終わり本日最初のMC「昼公演の疲労は満タンに回復はしてないのですが…」と自嘲気味に語るも、すぐさま「明日のことなんてど~でもいいじゃん!」と明日、通勤通学のマノフレに向かい共に燃え尽きようとの誘い。その誘いに「おぉ!」と声を挙げる、さすがマノフレ。 その誘いの通りアッパーな『天気予報があたったら』が始まる。自他ともに認める“雨女”の真野ちゃん。都内は氷雨が降りはじめるが、この会場だけは陽光まぶしい晴れに。『OSOZAKI娘』では指揮者のようにマノフレの盛り上がりを煽動。『ドキドキベイビー』は息切れなんて知るか!とばかりに楽しさを全身で伝えていく。可愛さが光ったこの楽曲だが、真野ちゃんの声は少し艶っぽさを感じる。嬉しい成長ぶりだ。 その艶を感じる声は続く『ダレニモイワナイデ』で強烈に炸裂。コケティッシュな声で歌い上げる、しかもコロコロと変わる表情に時折見せる小悪魔チックな目使いにマノフレはただため息を漏らすだけ。曲終わり「この曲は何度やっても恥ずかしいです」と大いに照れる。もちろんこの日一の黄色い声援が飛んだのは言うまでもない。 先ほどまでの盛り上がりから一転、ここからは聞かせるアコースティックタイム。スッと静寂とムードを作るマノフレ。これには真野ちゃんも「みんな空気読めるのはさすが」とお褒めの一言。ギター一本とたおやかな真野ちゃんの声だけで紡がれる『いつもいつでも』、おもしろピアノ(=ピアニカ…真野ちゃんが命名)を加えての『渡良瀬橋』では少し幼さを残した高音で優しく聞かせる。マノフレは声に身を任せ、ジックリと聴き入った。 先ほどとは打って変わりロッキンな衣装に身を包み、『春の嵐』で始まった中盤戦。名曲『赤いフリージア』(メロン記念日のカヴァー)で会場はさらに結束。「もっと声出せますか?」との呼びかけから、代表曲を惜しみなくぶち込んだスペシャルメドレー。血中に刻まれたDNAレベルかの如く一糸乱れぬ盛り上がりを見せるマノフレ、その光景を見て満点の笑顔で歌う真野ちゃん。素晴らしい相互作用。このままクライマックスへと一直線。『黄昏交差点』で真っ直ぐな声を聞かせれば、モータウン調の軽やか『世界はサマー・パーティ』で一足先に夏をお届け。歌謡テイスト溢れるアレンジになった『お願いだから…』、ロッククテイストの『Glory Days』をはさみ、『My Days for You』。「いつも笑顔くれてありがとう 背中おしてくれてありがとう」という歌詞はこの日、シンプルなMCに終始した真野ちゃんからマノフレへの歌での感謝の言葉となった。そしてラストは『バンザイ!〜人生はめっちゃワンダッホーッ!〜』で会場中が万歳三唱の嵐が巻き起こし終えた。 曲が終わってもまだ赤い光は煌々と光る。「エリナ!」コールがこだまする中、赤いTシャツに身を包んだ真野ちゃんが登場し溌剌とした『Ambitious Girls』でアンコールスタート。 曲終わり「やっぱり、ライブって楽しいですね」と噛みしめる様に語る真野ちゃん。そして涙を浮かべながら「こんな気ままな私ですけど、これからも真野恵里菜をよろしくお願いします」とマノフレへの感謝を述べる。 「今だからこそ本当の歌詞の意味が伝わるのもしれません」と『NEXT MY SELF』が始まった。真野ちゃんの心の声がそのまま言葉になった歌詞を真摯にフロアへ伝えていく。声が涙で滲むも決して詰まることなく届け「これからは頼もしいと思ってもらえるような人になりたい」と語ったように、少し大人になった姿を見せた。そんな姿にマノフレが逆に涙を流すという逆転現象。その姿を見て「なんで泣くの?」とツッコミ。「(真野ちゃんも)泣いてたよ」との返しに対しても「涙をこぼしてないから、泣いたことにならないよ」とトンデモ理論を振りかざして自己弁護。泣き虫で意地っ張りなのは相変わらずの模様。最後は『元気者で行こう!』。先ほどの涙と週末の憂鬱をぶっ飛ばし、ステージを後にした。 しかしこの熱が治まるはずもなく再び止まない「エリナ!」コール。まさかの想定外のダブルアンコールへ突入。喜びを噛みしめつつラストは明日へ優しく背中を押す『Tomorrow』でスッペシャルな1日を終えた。 最後、深々とフロアに向かい一礼する真野ちゃん。歌声、情感の込め方は変わった。ただあのステージングにまっすぐな彼女は何も変わらぬままだった。「また会いましょうね!」の一言を残し、ステージを去る真野ちゃん、ここに再び約束が結ばれた。 次のライブはもちろんまだ未定。それでも再び彼女とステージを共にできる日をきっとこれからも待ち続けるでしょう。真野恵里菜がいる限り、いつでもマノフレがいるのだから。 TEXT:田口俊輔 ―セットリスト― 乙女の祈り ジャスミンティー 18歳の季節 天気予報があたったら OSOZAKI娘 ドキドキベイビー ダレニモイワナイデ いつもいつでも 渡良瀬橋 春の嵐 赤いフリージア メドレー(21世紀的恋愛事情~青春のセレナーデ~青春レインボウ~21世紀的恋愛事情~まつげの先に君がいる) 黄昏交差点 世界はサマー・パーティ お願いだから… Glory Days My Days for You バンザイ!〜人生はめっちゃワンダッホーッ!〜 ~アンコール~ Ambitious Girls NEXT MY SELF 元気者で行こう! ~ダブルアンコール~ Tomorrow 真野恵里菜コンサートツアー2016初春~GRAND Escalation~ 東京公演ライブ独占生中継