グッドモーニングアメリカ初武道館 大仁田厚が気合の祝福
2001年高校生の時にバンドを結成して15年、さまざまな紆余曲折を経て2013年メジャーデビューしたグッドモーニングアメリカ。 11月27日、目標としてひたむきに目指し続けていた日本武道館ワンマン公演がついにその日を迎えた。 武道館公演に向けベースのたなしんは、「せっかくの武道館なんだから豪華に派手にしたい」と”ロードオブ武道館”と題して、大御所との共演を直接交渉に出向いていた。声優・野沢雅子には「ドラゴンボール」の孫悟空と共演したいと懇願。そしてたなしんが長年ステージで続けてきた「3、2、1、ファイヤー!」の生みの親、大仁田厚に、当日武道館に来てほしいと直談判し、何度も張り手を受けながらも必死に食らいつき共演をお願いし、さらに武道館でバク転を披露したいと、オリンピックメダリストの池谷幸雄を訪問するなどして、このハレの日の演出を地道に仕込んでいた。 そして当日。暗転すると、なんと孫悟空が「オスッ!おら悟空!」としゃべりだすと会場は歓声につつまれ、やがてたなしんが絡み、夢の共演が現実のものに。「お前の髪の色!もしかしてスーパーサイヤ人か?」「ちがうスーパーたなしんだあ!!」など暫しのやり取りの後、「俺の必殺技を見せてやろう。一か月”池谷幸雄体操クラブ”に通いつづけたのだ!」という声に観客が歓声を上げると、真っ赤なレオタードにリボンを持ったたなしんが会場に登場。練り歩いた後ステージ上がり、神妙な顔つきでバク転を披露。見事に宙に舞い成功したが、今まで一度も成功したことがなかったというたなしんは興奮気味に「みなさんの声援でアドレナリンが出て成功しました!今日はミラクルが起きる気がするう!!15年のバンド人生すべてをぶつけます!」と両手を高々と上げ喜びを爆発させた。 「さ!余興も終わったところで、グッドモーニングアメリカの武道館、始まる――!」と雄叫びが響き、幕を開けた。 最初のMCでギターの渡邊幸一は「憧れていたステージ。この日を迎えることが出来て本当に嬉しい。いつもライブを見に来てくれている人、一緒に戦っているバンドマン、昔から支えてくれている、友人や家族、今日は全国から集まってきてくれています。武道館に立ってみて感じたこと。奥までちゃんと顔が見えること!最高に夜を全力で行きますのでよろしく!」と早くも感無量のあいさつ。 『コピペ』『コールアップ』『ミサイルをぶちかましてぇな』などグドモらしい、疾走感たっぷりのロックナンバーを次々とお見舞いし、観客も熱狂の渦に。 『そして今宵は語り合おう』では満天の星空のセットのほかに観客が一斉に携帯電話の明かりを付け、さらに大きな星空に仕立てたが、これはたなしんがメンバーに内緒で観客にチラシを配布して依頼していたサプライズだった。これにはヴォーカルの金廣真悟も「泣きそうになった」と感動したようだった。 さらに、たなしんが「武道館に来てほしい」と直談判していた大仁田厚のことに触れ、「残念ながらまだ連絡がございません!」とオファーは叶わなかったと報告したが、これはたなしんへのサプライズで、突然入場曲がながれ大仁田本人が登場。これにはたなしんも驚きを越えて”まずい”と狼狽えるばかり。大仁田は「よかったなあ、よく入ってんじゃん!」と満員の観客に我が事のように喜び、「夢を追いかけるっていいもんだなあ、おめでとう!」と祝福した。そして本家と夢の「3、2、1、ファイヤー!」を実現し感動しきりだった。 ライブ終盤では、武道館で歌われるために8年前作られた曲『友よ』を披露。会場みんなでひとつになり、感動を分かち合った。金廣が「2015年はこの武道館を成功させるために目標をひとつにやってきました。けど、SOLD OUTしてないし、大成功ではないかな。もっともっとみんなには良い景色を見せたかったから悔しいし、申し訳ない気持ちです。これからまた何年掛かるか分からないけど、武道館にリベンジしに戻ってきます。今日来てくれたみなさんはこの発言の証人です。今ここに来ていた事を誇りに思わせるので、これからもよろしくお願いします!」と宣言し、21曲を熱い気持ちのまま歌い切りステージを後にした。 アンコールでは、ファンからのリクエスト曲を含め3曲を披露。「終わりたくねぇなあ~」と金廣の心の叫びが飛び出し、最後に『未来へのスパイラル』を観客と大合唱して、グッドモーニングアメリカ4人の夢が叶った最高の夜は、興奮の中その幕を閉じた。