アンジュルム福田花音が明かす「和田彩花」と「つんく♂」
11月29日、日本武道館公演での卒業が決定しているアンジュルムの福田花音。トップアイドルとして彼女が歩んできた歴史、そして未来を盟友である和田彩花とともに話してもらった。 -福田さんにとってはラストシングルになる新曲も発売されます。『出すぎた杭は打たれない』はだいぶハードな印象です。 福田花音 ハードですね。でも、普段はこういうロックな曲を聴くのがすごい好きなので、この曲を初めて頂いたときに、今まで発売されたシングルの中で、すっごい上位に入るくらい好きなのに、一番歌うことが少ない曲なんだ…って思って、少し寂しくなっちゃったくらい、お気に入りの曲です。 -歌うことが少ない? 福田花音 もう、LIVEとかでも歌えないじゃないですか?発売してから18日後に卒業なので…。 -作曲はLoVendoЯの魚住有希なんですね。アドバイスとかはありましたか? 福田花音 この前お見かけしたんですけど、カッコ良すぎて話しかけられなくて。感想とか言えてないんです。すごい、カッコいいですね。ギターソロの部分とか。 -でも、アンジュルムの方が先輩ですよね。ハロプロでは無いとはいえ。 福田花音 いや、なんかもう全然違う系統で…カッコイイので。 -ダンスも大変そうですね。 福田花音 ん~。慣れちゃえば問題ないんですけども、曲が早い分、移動のタイミングも早くて。秒数が少ない中で移動するのが大変です。メンバーとぶつかると、一気に終わってしまうんです。パーンって終わって、もう次の振り付けが始まっちゃうんで。それが今回大変だったな。 -ってことは、会場が大きくなっちゃうと結構大変ですね。 福田花音 はい。 -『ドンデンガエシ』は? 福田花音 『ドンデンガエシ』もロックな感じです。だから『出すぎた杭は打たれない』も『ドンデンガエシ』も、すごい強めな曲なので、インパクト大だなって…。歌詞もスゴイ力強いというか、メッセージ性が強いので、なんか、歌うたびに「ああ……そうだな~」って納得しながら歌っちゃいます。 -「そうだな~」っていうと? 福田花音 歌詞に、共感できる部分がすごく多くて、『ドンデンガエシ』は今までのスマイレージから活動してきた私たちのことを歌ってるような歌詞だな~って思いながら、聴いたり歌ったりしてます。 和田彩花 私はアニソンっぽいなって思って。 -アニソンぽい? 和田彩花 『出すぎた杭は打たれない』とは全然違って。『出すぎた杭は打たれない』はメタル系で、『ドンデンガエシ』はアニソン系だと思ってます。ロックでも全然違う私たちを見ていただけたら嬉しいなと思って。 福田花音 疾走感がすごいです。 -『わたし』は、福田さんのソロ曲であり、作詞も担当しています。作曲はシャ乱Qの泰誠さんです。初の作詞は難しかったですか? 福田花音 難しかったです。トリプルA面シングルになるので、『わたし』以外に収録される2つの曲と世界感を変えなきゃいけないので、何度もテーマが変わったりして、割と何パターンもたくさん書き直してこのテーマになったんです。もう初めてということで、前作の歌詞とかぶるってことがない分、自由にやらせていただけて、楽しく書けたんですが。 -いきなりもう、夢、叶っちゃいましたね。作詞家になりたいって。 福田花音 作品の前に、何度か練習で歌詞を書かせていただいたんです。ちゃんと商品として発売される曲のオーダーがきたよって言われたときは、すっごい嬉しくて。でも誰にも言えないじゃないですか?メンバーにも言っちゃいけなくて。で、家族にも言いたくなかったので言ってないし、友達にも内緒なので、だからカフェでいつも頼むジュースにソフトクリームつけて、ココアフロートみたいにして、ひとりでお祝いしました。 -ちょっとした贅沢で? 福田花音 そうですね。ちょっと贅沢してみました。 -ささやかですね、だいぶ(笑)。 福田花音 そうですね。すごいささやかだったんですけど。ひとりでプチお祝いしました。ふふ。 -作曲が先なワケじゃないですか?泰誠さんの曲はどうでした? 福田花音 曲を聴いたときには、最初は自分のことを書くっていうよりも、定番のアイドルソングを書けそうな曲だな~って、曲調を聴いたときに思ったんです。まあ、自分のことを書いていいよって言われたんですが、なんか書きたいことがいっぱいあって、曲にはまらない言葉で同じ意味を持ってる言葉はなんだろうって辞書を中学生ぶりくらいにちゃんと見たりとか。すごい迷いました。どうしてもこの言葉を入れたいけど、入らない……とか。 -語呂を合わせたり。 福田花音 結構、無理矢理詰め込んだりしてるところがあって、それこそレコーディングのときに、泰誠さんも「この歌詞、ここにどうやって入れるの?」みたいな(笑)。 -ソロだから、レコーディングもひとりですもんね。 福田花音 そうですね。 -和田さんは全て録り終わってから聞いた? 和田彩花 はい。 -どうでした?出来は? 和田彩花 考えてることを「へぇ~」と思って。やっぱりその人の考えってのが、ちゃんと詞にあるんだなと思って。花音ちゃん、こういうことを考えてたんだっていうのは、普段そういうことは話さないので驚きました。「肩書き」ってものについて、こういうふうに考えてたんだなって…。 -ちなみに、スマイレージからアンジュルムになって、今までで一番思い出深かったことってなんですか? 福田花音 レコード大賞の最優秀新人賞をいただいたのが、デビューから今までで一番スゴイ出来事でした。大きなステージに立たせていただいて、ホントに夢の中じゃないか?って思うくらいテレビでしか見ないような有名な方々の目の前で歌わせていただいたりとか。バックステージも、楽屋の「○○様」っていう名前が、会えるとは思わなかったくらい有名な方々の名前がズラーっと並んでて、感動的だったのをすごい覚えています。 -かなり初期の出来事ですね。 福田花音 はい。 -和田さんが思う、福田さんの印象深かったことってあります? 和田彩花 えっと。研修生のとき、よく唐揚げ串を食べてました。 -唐揚げ串? 和田彩花 はい。もう、それが印象的すぎて。いつもおなじ所に座って、同じように食べてるんですよ。唐揚げ串を。 -同じ所で唐揚げ串を(笑)。 和田彩花 はい。その光景がすっごい私の中で印象的で。それがパッと浮かぶ。(笑) -唐揚げ串の子としてインプットされてしまった。 和田彩花 はい。 -すごいエピソードですね。スマイレージですらない研修生時代の想い出が強い。 和田彩花 あっ、でも今でもありますよ。思い出す時が。 -未だに唐揚げ串を毎日食べてるワケじゃないですよね? 和田彩花 今はあんまり食べてないです(笑)。 福田花音 当時はハロプロ研修生になって、初めて自分でお金を管理したんです。唐揚げって食卓で出るものだと思ってたんですけど、えっ?コンビニで売ってるんだって思って、感動したんですよ。 -刺してあってね。 福田花音 唐揚げが大好きだったんで、お手軽に食べられるんだなって。食卓に出るものを自分のお金で買える日がくるんだなあ~という感動で食べてました。 -なるほど…なんだか、卒業っぽくないエピソードになってしまいましたね…では、卒業っぽい話に戻して、ラストは日本武道館になります。 福田花音 そうですね。武道館で卒業っていう実感はないんですけど、武道館でライブをやるっていうことにまだ慣れてないので、寂しさよりも、武道館でライブが出来る楽しみっていうのがすっごい大きくて。卒業公演なので、私が今までやりたかったことみたいな、ワガママを最後なので少し言わせていただいたりとか。ここではこんな演出をする予定だよっていうのをスタッフさんに聞いたりして、もうワクワクしかないです。最後まで楽しい気持ちで終えたいなって思うんですけど、絶対に泣かないのは無理だなって思いました。 -これは泣くなと。 福田花音 思いました。泣いてる光景が浮かびます。涙もろいっていうか自分の今までの苦労話みたいなのをすると泣いちゃうタイプなんですよ。 和田彩花 ふふ(笑)。 福田花音 絶対に想い出が蘇ってくるし、泣いちゃいます。 -いろんなことがね。 福田花音 はい。なので、涙で落ちないメイク道具を今から探ろうと思って、研究しています。 -マスカラで真っ黒にならないように。 福田花音 そうなんです!重要です。 -武道館を通してでもイイんですけど、福田さんが後輩に伝えたい事あります? 福田花音 後輩に伝えることは、ホントにみんなそれぞれ個性がバラバラで…私がみんなに言えることは、あんまりないんですけど、なんか卒業間近にしてあらためてアイドルっていうお仕事って素敵だなっていうのを、今まで以上に思うようになったので…なんかそういうのってやっぱ卒業とか決めたりしないと、気づけないこととかっていっぱいあるなって思うんです。普通の人が経験できないことをやっているっていう状況を楽しんで欲しいなって思います。 -育ての親であるつんく♂さんへの想いは? 福田花音 もう、つんく♂さんにプロデュースしていただきたくて、ハロプロに入ってきたぐらい、つんく♂さんをリスペクトしていますし、普段もとても優しく、ときに厳しくアドバイスをいっぱいしてくださったので、まさか自分がつんく♂さんと同じように詞を書く立場になるってのは昔だったら全然想像つかなかったことなんです。でも私はつんく♂さんの歌詞とかにすっごい、衝撃だったり元気をもらってきたので、私も衝撃や元気を与えられるような、ハロプロの歌を書けるようになって、いつかつんく♂さんと、何かこう、ハロプロと言えばつんく♂さんじゃないですか?ハロプロと言えば福田花音の歌みたいに思ってもらえるような日がくるように。すごい長い道のりなんですけど、頑張りたいなと思います。 -おお!大胆発言!ちなみに、ハロプロの作詞を中心に今後は? 福田花音 やっぱり、ハロー!プロジェクトの歌を書きたいなっていうのが私の中で大きいです。 -じゃあ、自分が作詞してつんく♂さんに作曲してもらうなんて贅沢なことも、もしや? 福田花音 あっ!すっごい夢みたいなことですね。 -で、最後なんですが目の前にいる和田さんへの想いを聞かせてください。和田さん、目の前で聞いちゃっていいですか? 和田彩花 はい。(笑) -付き合いが長い二人、福田さんから和田さんに率直に思ってる事を教えて下さい。 福田花音 今までメンバーの卒業とか、メンバーの増員とか、グループの改名とか、いろんなことがありすぎて…多分、私が卒業することでグループの環境が変わっていくことへの不安とかっていうのはほぼないと思うんです。5年前くらいだったら、私が卒業しちゃって大丈夫かなって思うくらい、ホントあやちょ(和田彩花)は、頼りない人だったんですよ(笑)。 -はい。 福田花音 コメントとかも、たくさんの方々っていうところを、緊張しすぎて、「たくさんの人々」って言っちゃったり(笑)。 -でも今は違う。 福田花音 心配するところはないです。逆に私は、今までハロー!プロジェクトのファンだったけど、ハロー!プロジェクトに入って11年くらい活動して、またハロプロのファンっていう立場に戻って、同期の子を応援できる立場にまわれるんだと思うと嬉しいなと思うんです。卒業した後も、周りのみんなは若いんですけど、若さに負けず、大人っぽくあやちょらしく頑張って欲しいなと思います。 -全く不安要素はない? 福田花音 不安は…新メンバーが今まで入るにつれて、どんどんどんどん、若い方の空気にアンジュルムっていうかスマイレージはもっていかれてて、こう、新しいメンバー合わせになってた部分が多かったんです。だから、初期メンバーひとりになっちゃうと新しいメンバーに合わせていたら子どもっぽいグループになっちゃっうかもしれないじゃないですか? -引っ張られて。 福田花音 だから、そこはやっぱり2期メンバーもそうなんですけど、あやちょは年上なので、大人っぽい部分もアンジュルムの中で見たいので貫いて欲しいなって思います。 -どうですか?和田さん。 和田彩花 それは、日々感じていますので…どんどん自分の立場がなくなっていくかのような…(笑)。 -自分の立場がなくなっている? 和田彩花 うう…もう、いつかホントにおばちゃん扱いされるじゃないかって危機に陥っているんですけど(笑)。 -おばちゃん扱い! 和田彩花 もう、されつつあるかな?だから、自分の居場所を確保して、頑張っていきたいなと思っています。 -福田さんからこんなに信頼されていたって知ってました? 和田彩花 嬉しいです。けど、最近、やっぱり気づいたんです。他のメンバーとラジオとか出るときに、ホントに息がぴったり合うのが花音ちゃんなんです。曲振りだとか、別にそんなに「せ~の」って言うこともないのに、隙間ないくらいぴったり合うんですよ。 福田花音 ふふっ(微笑み)。 和田彩花 他のメンバーとやるとまだ違和感があって、私。だから、もう探り探りやって。それに気づいたんです。ああ、花音ちゃんとは探り探りやってないで、勝手にやってあんなに合うんだなと思って。それを最近すごく実感して、10年一緒にいるってスゴイな~って思いました。2期メンバーも長いけど、それでも合わないんだなっていうのは、やっぱ同期じゃないと、そうならない部分があるんだなと思いました。 -まさに、息がぴったりな。 和田彩花 そんな些細なことひとつでそう思ったので、きっと卒業したあとでいろいろと思い返してくるんじゃないかな…と思っています。だから、残された日を一緒に一生懸命に頑張りたいです!