"Mix Speaker's,Inc."がナイトメアに!春奈るな初のミニアルバム『Dreamer』
「リア充」という言葉を、あなたはどのように解釈しているだろうか。言葉そのまま「リアルに充実」? 誰もがそう捉えるだろうし、それが一番の正解だ。 春奈るなも「リア充」している一人。 ただし彼女の場合は、「二次元に恋している現実の今に充実」しているという意味でのこと。心がときめくのであれば、そこにリアルもバーチャルも関係ない。「好き」に没頭できるアイテムが氾濫している現代社会だからこそ、自分が「好き」と思ったことこそが何よりもの正義だ。 11月11日(水)に、初のミニアルバム『Dreamer』を発売する春奈るな。今回の作品のコンセプトは「クリスマス」。イマドキの(腐)女子が、昭和の時代のクリスマス幻想に憧れるわけがない。「”妄想”こそが、絶対に裏切らない一番の幸せ」。こんなリア充なら、何時だって感じてたい。男女問わず、その意識を胸に、夢中な毎日を送っている人たちも多いことだろう。そんな現代人にこそ、春奈るなが届けてくれた物語は、あなたを夢中にさせてゆくバイブルになる。 ミニアルバム『Dreamer』には、一編一編が独立しながらも、じつは繋がりを持った起承転結四編の物語が収録になっている。時計の針を止め、まどろみの中へ誘う『Prologue ~Dreamer~』から幕を開けた物語は、大好きな人との幸せな未来を夢見る、ウキウキと弾むマジカルなポップナンバー『Sweet Fantasy』へ。 二次元の”あの人”へ胸をキュンキュンときめかせる、永遠の思春期ソング『別次元LOVE』。失くした君を想い続ける僕がとった切ない行動を、悲哀な想いを胸に切々と歌った哀愁歌『Lightless』。その物語はHAPPY? それともBADなエンディング? リアルとドリームが交錯する雪の道を一歩一歩踏みしめ未来へと歩む、刹那ファンタジックな『ユキノミチ』。 さらに『Sweet Fantasy』のMVには、大好きな人との幸せを夢見る乙女(春奈るな)の前に、ヴィジュアル界のモンスターたち(Mix Speaker’s,Inc.)が現れ、彼女を夢の世界へ誘ってゆく姿も投影。このアルバムに綴った物語を紐解く答えの導入部分を指し示している。ナイトメアな住人(Mix Speaker’s,Inc.)たちと夢見る乙女(春奈るな)との不思議な絡み合い自体が、すでに「美女と野獣」を揶揄した物語のようだ。 この『Dreamer』、クリスマスの日へ向けた春奈るな流の「心の充実/幸せを夢想」するファンタジックな歌物語と言えるだろう。 TEXT:長澤智典