吉川友が話題のニューアルバムを全曲解説
吉川友3rdオリジナルアルバム『YOU the 3rd. ~WILDFLOWER~』が10月14日リリースされる。17分25秒という規格外の長さの最新シングル『花』をはじめ、新曲も5曲収録。 発売を記念して、楽曲の本人全曲解説及び音楽ライター南波一海氏による全曲解説をお届けする。 【吉川友による全曲解説】 『URAHARAテンプテーション』 都会で生きる女性をテーマとしたかっこいい曲です。力強くてライブの勝負どころでは絶対欠かせないナンバーです。歌詞の中に出てくる「跪くのよ!!」をドス聞かせて歌うのがこの曲の楽しみです。 『アカネディスコ』 初めて聞いた時から心を打たれました。コール&レスポンスを曲中に入れるのが夢だったので、感無量です!ライブを盛り上げる時には、この曲で今後は攻めていきたいなと思います。曲中に早口が入るので、ただ今猛練習中です!ライブではばっちり決めて見せます!吉川が選ぶアルバム押し曲のアゲアゲナンバーです。 『「すき」の数え方』 とても可愛らしい曲!歌詞の中にある「LOVE!LOVE!」を一緒に歌って、みなさんの「LOVE」を私に下さい!元気の源です!!MVもとても可愛く撮って頂いて私にとっても、とってもLOVE!LOVE!な曲です! 『あまいメロディ』 最初聞いた時はバラード、かと思いきやアゲアゲチューンです。いつか、クラブイベントをやってこの曲をでガンガンに流してみんなで踊り狂いたい!そんな曲です。 『プラネタリウム』 演奏がギター1本のシンプルな曲で、初めてギターとボーカルを同時収録しました。何度かリハーサルを行い、1発本番で録りました。そういう形のRECは初めてでしたのでとても緊張しましたが、歌い終わった後の爽快感は気持ちよかったです!! ライブの流れに変化をもたらせることが出来る名曲です。目を閉じながら聞いて頂きたい、そんな楽曲です。 『いいじゃん』 一言で言うと元気になれる曲。歌詞が私自身を歌っているので、この曲を聞けば私のすべてがわかる、そんな名刺代わりの曲です。 『こんな愛しちゃ』 この歌詞の女の子のようにまっすぐに一人の異性をここまで愛せる、そんな恋愛に憧れます。こういう歌を歌いたい!!と負けん気メンバーからうらやましがられます。私の自慢の恋愛バラードです。 『花』 この曲に出会えてよかったなと思える曲です。セリフ有、早着替えあり始まったら止められないジェットコースターのような曲で歌い終わった後の達成感がたまらないです!アイドル史上最も長い曲なので歴史に名を刻んだのではないかなと。自慢の1曲デス。 『WILDSTRAWBERRY』 ソロとしてこれから戦っていく決意を歌った曲です。曲調はかっこいいのに歌詞には迷い、戸惑いがあって今の私を表していると思います。この曲を武器にして戦っていきたいです。確実に今後の私を支えてくれるパワフルな1曲です。 『Stairways』 私の人生の階段を照らしてくれるようなそんな曲に出会いました。前向きな歌詞にも注目です。ライブのシメ曲になるんじゃないかと思っています! 【南波一海による全曲解説】 『URAHARA テンプテーション』 サード・アルバムの幕開けは、吉川の新たな側面を切り開いた挑発的でアダルトな雰囲気の「URAHARA テンプテーション」。作編曲を手掛けたMichitomoの「ブリトニー・スピアーズとかカイリー・ミノーグみたいなサウンド感を盛り込んでいった感じ」という発言にある通り洋楽テイストが色濃く、ヴァースとコーラス(Aメロとサビ)で構成される力強いエレクトロ・ナンバー。 『アカネディスコ』 アイドルソングに限らず、J-POPを見渡してみても夏ソングや冬ソングに比べると圧倒的に数の少ない秋ソングに挑戦。アルバムのなかでも屈指のスピーディな楽曲で、キレのあるカッティング、熱いギター・ソロ、パーカッシヴなリズム隊、開放的なブラス・アレンジが織りなすまったくもって“陽”な雰囲気は、季節を問わず場を盛り上げる一曲となるだろう。 『「すき」の数え方』 アッパーな曲が続く。“一番大切なこと「君がすき」”ということを真っすぐに伝える、これ以上ないほどシンプルで究極にラブリーな曲。ライヴではファンが「君がすき!」と吉川に伝える部分も。 『あまいメロディ』 開始10秒ほどで一発鳴らされる印象的なスネアの音からして、この曲はEDMだと気づいた人も多いのではないだろうか。本作でもっともEDMに接近した楽曲がこの「あまいメロディ」だろう。長いタメでジリジリとさせながらサビに向かってビルドアップしていく展開がクール。 『プラネタリウム』 ここでひと息。アコースティック・ギター1本のみの伴奏で聴かせるゆったりしたバラード。ブレスすらよく聞こえる距離の近い歌声に耳を傾けたい。 『いいじゃん』 吉川本人に近い年頃/性格の女性を日常を描いた明るくポジティヴな楽曲。“キャベツの千切り まぁ ラクラクだけど”のように吉川自身をサンプルにしたフレーズも飛び出す。“だらしがなくたっていいじゃん”“散らかったわたしの部屋”といった歌詞も吉川がサンプルだろうか!? 『こんな愛しちゃ』 ミディアム・テンポのバラード。からっとした吉川のキャラと、内向的でウェットな恋愛観が描かれた歌詞(作詞は児玉雨子)とのマッチングはこれまでになかったもので、これも本作の聴きどころのひとつと言っていいだろう。歌詞に句読点が多用されているのもポイントなので、歌詞カードもぜひ手に取って見てほしい。 『花』 “花”をテーマに女の一生を描く、三部構成からなる一大叙事詩。曲の長さはなんと17分にも及ぶので、イベントではこの一曲のみを歌って出番が終わるということもあった。クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」やX JAPAN「ART OF LIFE」からヒントを得たということで、それらを想起させる場面も出てくる。二部の大森靖子が作詞したパートは、まるで歌劇のような歌唱法で吉川も新境地に到達。この部分は間違いなくキーと言えそうだ。後半に進むにつれスケールが徐々に大きくなっていく構成で、ラストは超壮大な雰囲気に。聴き終わる頃には心地よい達成感が得られる、かもしれない。 『WILDSTRAWBERRY』 長尺の楽曲に続いて登場するのはアルバムのリード曲。「花」は女性の人生を描いたもので、こちらは吉川友の人生そのものを描こうとしたもの。「花」の完結編、あるいは第四部的な位置づけと捉えてもいいだろう。もちろん“花”というテーマも一貫している。さすがに17分はないが、「花」に負けじと劣らないくらいパワフルで重厚な一曲。 『Stairways』 「花」から続いた、ある意味で重たい流れをパッと切り替えるように明るい曲が最後に登場。 fu-mouによるダンサブルなナンバーで、これからも一歩ずつ進んでいくんだという意志、この先を感じさせる前向きな歌詞とともに、アルバムは閉幕する。