汗まみれの熱狂!Split BoB主催「夜遊びプレゼンス-AFTER VISION-Vol.4-」Liveレポート
6月より続いたSplit BoB×Shibuya eggman企画による「夜遊びプレゼンス – AFTER VISION -」。最終回となるイベント「夜遊びプレゼンス-AFTER VISION-Vol.4-」が、9月23日(水祝)開催になった。出演したのは、Split BoBを筆頭にオズ/ANARCHY STONE/MOSHIMO/Caramel/HEAD SPEAKER/絶叫する60度 with 6% is MINEの計7バンド。回数を重ねる毎に動員を上げてきたこのイベント、4回目にしてチケットがSold Out寸前を記録。終始、熱狂に包まれたこの日の模様をお伝えしよう。 絶叫する60度 with 6% is MINE 今宵の絶叫する60度は、彼女たちのプロデューサーバンド、6% is MINEを従えてのステージングを実施。荒ぶる演奏が掻き鳴らされると同時に、絶叫する60度の2人がステージへ駆け込んできた。冒頭に叩きつけた『ナウシカレクイエム』の時点から、舞台上と客席とで絶叫のバトルが勃発。パンキッシュに変貌したカバー曲の『君をのせて』に身を預け、観客たちが大暴れ。それ以上に、絶叫する60度の2人の身体折り畳み歌う様に煽られ、フロアーの熱気がもの凄い勢いで上昇し続けてゆく。凄まじい速度で走るパンクアレンジ化した『Secret Base~君がくれたもの~』に合わせ暴れる観客たち。場内はすでにカオスな状態だ。 ここからはオリジナル曲コーナーへ突入。「今は、素敵な仲間に囲まれてて凄く幸せです。3年後も、5年後も、10年後もずっと続けばいいなと思います」。込み上がる熱い感情を、激しく疾走する演奏に乗せ歌いあげた『3年DAYS』。無数の拳突き上がる中へ、思いきり身体を折り曲げ、挑み続けた『桜は二度散る、そして二度咲く。』。込み上がる刹那さと哀愁を持った歌なのに、こんなにも気持ち掻き乱すエネルギッシュな歌に変えてゆくとは…。観客たちどころか演奏メンバーまでも、ダイブ。最後の『ONLY PLACE WE CAN CRY』まで、互いに高ぶった想いをバトルしながら絶頂を求め愛った、猛暑の中の戦いのような熱狂を絶叫する60度 with 6% is MINEは描き出していった。 ANARCHY STONE ANARCHY STONEのステージは、ゆっくりとした演奏でその幕を開けた。が、1フレーズを歌ったところで一気に加速。彼女たちらしいスピード/スラッシュビートが炸裂。激しさの中、抑揚を持った情熱的な歌を届けた『Ring』。ダイブする観客たちも登場。重厚な音の上で、耳に残る感情的な歌を響かせた『Against』。メロディック/パンキッシュ/スピーディと、三拍子揃ったANARCHY STONEの魅力を具現化した『MONSTER BRAIN』。止まることなく爆走してゆく演奏が、熱狂に沸き立つ人たちの興奮のボリュームをガンガンに上げ続けていた。 「負けたくなくて、強くなりたくて」、彼女たちの今の姿勢をダイレクトに投影した『Dコード』が胸にガンガン突き刺さってきた。奮い立つその感情を、口つさみやすくも疾走した演奏に乗せることで、触れた人の気持ちを押してゆく力にも変わっていく。高ぶる気持ちが壊れそうだ。最後に叩きつけた『Our World』が場内に作りあげた絶叫と熱狂。暴走娘たちのステージは、気持ちにも身体にも、嬉しい力を与えてくれた。 HEAD SPEAKER 轟くロックンロールビートが爆発、触れた人の気持ちを瞬時にウキウキさせてゆく『BET A DEVILISH WORD!』だ。大勢の人たちがタオルを振りまわし大騒ぎ。その勢いを背負ったまま演奏は、ポップでガーリーな『COLOR』へ。キャッチーな歌と激しい演奏が重なることで生まれるのは嬉しいドキドキ。『Dear my desire』では、駆ける演奏に沢山の人たちが楽しく身を預けてゆく。ガーリーと呼びたくなるHEAD SPEAKERの音楽性に、何時しか大勢の人たちが夢中になっていた。 一緒に口つさみたくなるキャッチーな歌にハートも夢中モード、女の子の心情にドキッとしちゃう『RULER OF MY BRAIN』。フロアー中の人たちが手を振り一体化、ポップに晴れ渡る歌と演奏にドキドキが止まらない『トロイメライ』。「ずっとずっと変わらない歌を」。最後に、思いきり青春の想い詰め込んだ『マグノリア』を演奏。刹那さを秘めたメロディーに乗せた言葉の一つ一つが、駆け上がる演奏を通すことで、胸に込み上がる熱狂を与えてくれた。 MOSHIMO なんて優しい肌触りを持った歌と演奏なんだろう、ワクワクした気持ちが身体中を支配してゆく。『君とSOS』に触れながら、何時しかMOSHIMOの描き出す軽やかなポップワールドへ引き寄せられていた。カラッとした心地好い歌の風を運んできた『音の無い世界のうさぎ』。シュワッとしたその爽やかさ、すっごく惹かれるね。 繰り返しのつまんない毎日にも小さな幸せは潜んでると、ポジティブな意識を歌に投影。ステップ踏みたくなる楽しさを与えてくれた『Every Day』。変拍子も折り込みながら、ポップさの中へひねくれた気持ちを巧みに投影した『大嫌いなラブソング』。心の奥底から熱した衝動を引きずり出した『オオカミ少年』。駆けだした演奏に合わせ、無数の拳が突き上がるが、それ以上にMOSHIMOの場合、歌に込めた想いの一つ一つが心に前向きな力を与えてゆく。最後に届けた『めくりめく夏の思い出』まで、MOSHIMOの音楽が弱い心を、楽しんでるうちに前へと向かせていた。 オズ エモーショナルな歌の掛け合いも登場。軽やかに、ファンキーに弾けた『you』を通して分かち合った、心一つになって声を出すことの楽しさ。最後の『バーチャライダー』で味わった、理屈を越え、ただただ気持ちだけで一体化してゆく楽しさ。間もなくバンドは解散する。その現実さえ、夢中で熱狂していたら忘れていた。でも、それで良いんだと思う。だって、音楽なんだから。 Caramel Caramelのライブは、熱いトキメキを身体中に注ぎ込む『tkmkセンセーション』からスタート。フロアーには大きなサークルモッシュも誕生。キュートな躍動ナンバーで、ここまで炸裂した熱狂を生み出してゆくのも、メンバーとファンたちとの熱い信頼関係があるからこそ。まさに、攻撃力ハンパない一体化した風景だ。哀切を持った想いが、演奏が進むごと熱を持って大きく膨らんでゆく。気持ちにギュッと昂りを抱かせた『Tailwind』。恋したときに胸のドキドキが高まってゆくのと同じよう、演奏が進むごとに熱狂が大きく膨張した『Lovers Moment』。好きが止まらない熱狂、その感情が炸裂した瞬間こそ、たまんない絶頂感だ。 「恋したいんだ、命懸け!!」。高いテンションを持って炸裂!!。立て続けに演奏したハイパーブーストナンバー『恋愛少女2』と『恋愛少女』がフロアーに作りあげた、ヤバいくらいに熱の上がった騒ぎ祭る光景。最後も、ず太い音を叩きつけた『新曲』を武器に、彼女たちは狂ったカーニバル状態を導き出していった。嬉しいくらいに壊れられるね、今のCaramelのライブは!! Split BoB センチメンタルなエレピの旋律からの幕開け。一転、哀愁味を持った歌と演奏が、胸にキュッとした痛みと疼きを与えてくれた『マボロシウサギ』。駆けだした演奏に合わせ一緒に心地好くどころか、フロアーにいる観客たちの感情はすでに暴走状態だ。軽やかに跳ねてゆく『Parallel World』でも、場内はすでに祭り上がっていた。以前までのSplit BoBは、挑むことで観客たちのハートを虜にしていった。でも今は、熱狂したい観客たちの感情を、どんな楽曲でもしっかり受け止め、求める以上の音の圧や存在感で包みこんでゆく懐深さを身につけている。伸び盛りのバンドだからこそ、4カ月の刺激でこんなにも成長してゆく。その姿が嬉しい驚きだ。 熱い音の唸りを持つ『ジャッジメントチーパー』でも、Split BoBは観客たちを大きな熱狂の渦の中へ飲み込んでゆく。最後も、カラフルなスパイス振り巻くスケール大きな『Future Runist』を奏で、幸せな熱でフロアー中を包みこんでいった。そして…。 アンコールで、Split BoBの顔と言える『スターになれない』をぶち噛まし、場内中を浮かれ、暴れ祭り状態を作り上げながら、彼女たちはイベントを盛大に打ち上げていった。 今回のイベントを糧に、Split BoBは11月8日にShibuya eggmanを舞台に「Split BoB・ONE-MAN LIVE 2015″夜遊びプレゼンス -PIERCE 3-“」を開催する。東京では、1年ぶりのワンマン。これまでの成果を見ていると、この日も熱狂の風景を体感出来そうだ。 PHOTO: 野澤まな、星川歩未、ヨアン・クロション、ホアン・ドク・ロク TEXT:長澤智典