AKB48グループが前代未聞の舞台で魅せる若手の挑戦
AKB48グループが東京・ブルーシアター六本木にて挑戦しているリーディングシアター「アドレナリンの夜」が話題となっている。 今回のリーディングシアター、朗読を中心とした舞台となり参加したメンバーも殆んど全員が初体験。しかも各日5人ずつに別れ、総勢90人が日替わりで役を演じるという前代未聞の舞台となる。 ラジオドラマとして人気を博した秋元康・作「アドレナリンの夜」が原作となっているのだからリーディングシアターとしては非常に相性がいい。しかし、鬼才・堤幸彦の演出もあり、かなり癖のある舞台となっている。 しかも、90人が入れ代わり立ち代わり出演することで、必然的に殆んどリハーサルも出来ないままに公演は始まる。メンバー達の緊張感、不安は半端ないものだろう。実際にマスコミ向けの公開リハーサルに参加した高橋みなみ、谷口めぐ、西野未姫、小谷里歩、森保まどかにもかなりの緊張が見られた。 終盤までメンバー5人が舞台に揃うことはなく殆どの場面がメンバーそれぞれ一人ずつ担当する構成。スクリーンに映し出される効果的な写真、ソロでのバイオリン演奏と、山寺宏一、犬山イヌコの声優二人、一部エキストラしか演出を支えてくれるものはない。ソロでのLIVEやコンサートを経験しているメンバーならまだ慣れもあるだろうが、一人だけで舞台に出て、一つの物語を完結までこなすのは大変なことだ。 こんな実験的な舞台に、なぜ人気絶頂のAKB48グループメンバーが挑戦しなければいけないのか?初日を見た限りでは、若手メンバーの活躍の場、発見の場となっていくのではないだろうか?と思う。 今回、同じく「アドレナリンの夜」を基にした「AKBホラーナイト アドレナリンの夜」ドラマがテレビ朝日系列で放送される。このドラマでは、出演する40人のメンバーへ投票ができる仕組みとなり、1位になったメンバーは2016年秋に放送されるドラマの主役の座を得ることが約束される。チャンスが掴めるドラマとなっているのだ。 しかし、総選挙の結果を見ても分かる通り全くの若手メンバーがドラマの主役の座を射止めるのは難しいだろう。しかも、ドラマ出演は40人と今回の舞台よりも初期段階で厳選されている結果となっている。 そう考えれば、今回の舞台ではグッと若手にもチャンスが広がり、それぞれにスポットライトが当たる瞬間が多くあると思える。その一瞬に全てを賭け、少しでもチャンスを掴めば、若手からの躍進も考えられる。初日の囲み取材で高橋みなみが話したように、若手こそが頑張らなければいけないのが今回のリーディングシアター「アドレナリンの夜」となる。 この日、女優志望を初めて公の場で話したという森保まどか。表情をコロコロ変え、しっかりと喜怒哀楽を表現。手に本を持っているため、身振り手振りの演技がやりづらいリーディングシアターの中で、顔やセリフの強弱でしっかりと女優としての可能性を見せつけた。 特にAKB48グループでは、SNSなどネットでの評判が広まりチャンスを掴むメンバーが他のアイドルグループよりも多い現状だ。だからこそ、90人全員がこの舞台で本気を見せ、話題になればきっとチャンスを掴めるだろう。非常に注目度の高い舞台となりそうだ。