氣志團万博でももクロ!氣志團!大槻ケンヂ!が聖飢魔ⅡとSPコラボ
秋深まる千葉県房総半島を今年も真夏に呼び戻す祭典が今年もやってきた!房総半島の熱風祭典、「氣志團万博2015」今年のテーマは「~房総!抗争!天下無双!妄想!狂騒!大暴走!~」まさに19日、20日の二日間に渡り、狂乱のステージが展開された。 今稿では白熱の二日目をお届けしたい。 朝10時30分、メインステージとなるSTAGE HIGOの口火を切るのはWELCOME ACTの華原朋美。桃色の特攻服姿を纏い「華原朋美だぜ、夜露死苦!」と挨拶をかますと名曲『I Believe』でスタート!歌声が場内に響くと次々と場内入りした聴衆がこぞって手を掲げる。「こんなに素晴らしいステージに立てるのはみなさんのおかげです」と深々と頭を下げると、ラストナンバーとして『I’m Proud』を披露。伸びやかな声が轟くと、先ほどまで曇りだった空に光が差し込み始めた。 「うわぁ、スゴイ人!」という一声で飛び出してきたのはOPENING ACTを務めるLiSA。『コズミックジェットコースター』で幕を開け。挨拶代りに愛らしいパンキッシュなサウンドを届ける。「みんな寝起きでしょ?せっかくだから踊りましょ」とチップチューン&ダンスロックな『エレクトリリカル』で、会場全員がサビでダンス。一体感が凄まじいことに。ラウドな新曲『Empty MERMAiD』では来ていた上着を豪快に脱ぎ捨て、ロックスター的佇まいも見せる。暴れすぎて、乗っていた台座から落ちかけるという一幕も。ラストはキラーチューン『Rising Hope』でエモーショナルさを炸裂させて、サイコーの火付け役を果たした。 「氣志團万博の皆さんにズームイン!」というセリフで登場したのはOPENING CEREMONYを担当するミッツ・マングローブ&徳光和夫。「ニューヨークへ行きたいか!?」と往年の名セリフを連発する徳光に対し、冷静にツッコミを入れるミッツに笑いが巻き起こる。その後ミッツ歌唱によるラテンナンバー『メロン娘とオレンジ娘』では御年70歳になる徳光の華麗(?)なステップが軽快に披露する一幕も。 徳光&ミッツによる開会宣言の後に登場したのは、万博初参戦の「名古屋のチンピラバンド」(綾小路翔談)、SPYAIR。『OVERLOAD』『現状ディストラクション』とハードなナンバーを立て続けに投下。すぐに場内もヒートアップ。Vo.IKEが「今日は愉しんだ者勝ちでしょ!」と叫ぶと、軽快な『WENDY~It’s You~』、ファンキーな『ROCKIN’ OUT』、ストレートなロックナンバー『ファイアスターター』と変幻自在なサウンドで畳みかける。『サムライハート (Some Like It Hot!!)』ではタオルが舞い、ラスト『イマジネーション』では拳が飛び交った。 昨日はオオトリを務めた、今万博のホストにして永遠の16歳、氣志團が早くも登場!三連結自転車にまたがり、『天才ドロンボー』の替え歌に乗って軽やかに登場。「オーライ!行こうぜ、ピリオドの向こうへ!」と綾小路の一声で『One Night Carnival』からGIGが始まる。『鉄のハート』をはさみ、ビビッドピンクな特攻服に身を包んだLiSAと紫の特攻服をまとったミッツ・マングローブが花道に現れ、『喧嘩上等』をコラボ。彼女たちと入れ替わるように登場した盟友“ざわわの息子”こと森山直太朗。二人でコラボ曲『明日になるのが怖くって』を披露、綾小路の過去を振り返る内容の、心に染み入るバラッド。その間残されたメンバーたちはテーブルを出しティータイムを楽しんだ。「シミッタレちまったなぁ」と森山の一言で、『ライバルズ』も共に披露。森山と綾小路が騎馬戦に興じるなど仲睦まじい姿を見せた。ラスト前、この万博にかける想いのたけをぶつけ、『愛 羅 武 勇』でメッセージを叩きこみ締めた。笑いあり涙ありのエンタメ溢れる圧巻のステージだった 会場内の空気が一気に男&酒臭くなってきた午後。この道30年、北海の狂犬・怒髪天が氣志團万博に初上陸。大人賛歌『オトナノススメ』『押忍讃歌』、酔いどれ哀歌『ビール・オア・ダイ』、増子直純による軽快すぎるマシンガントークで、会場の雰囲気を一気に新橋高架下に変えていく。「モノノフもいることなので、俺らの世代のアイドル曲を」と、松田聖子『夏の扉』をカヴァー!原曲粉砕の男らしさ全開ぶりに、拳もより一層上がる。『酒燃料爆進曲』でさらに加速し、ラストはハードコア歌謡な『宜しく候』で、浜風心地よい会場に熱風を運び込んだ。 続くは筋肉少女帯。生首(マネキン)を片手に登場した大槻ケンヂは「この日の為に用意したぜ!」と、まさかのこの日のために『パリ・恋の都』をアレンジした楽曲『千葉・恋の都』を披露。「来たぜ!オー、氣志團万博」と万博にまつわる歌詞をバンバン入れてくるサービス精神ぶり。その後はこの日出演する、ももいろクローバーZに提供した『労働讃歌』のセルフカバーも。MCに入り、昨年は移動車のパンクにより出演を危ぶまれた「FESよりもJAF」事件があったことについて触れれば、今年は大槻の宿のみ確保できなかったことが前日に発覚するという事故が起こったと発表!そんな強烈なハプニングの中、木更津の町で出会った“お富さん”という女性に向け『混ぜるな危険』を捧げ、ラストはキラーチューン『踊るダメ人間』。場内全員によるXジャンプで会場を揺らした。 「一球入魂、ノンストップで行くぞ!」との宣誓を行い登場した私立恵比寿中学は、スケバンスタイルで現れるや花道へまっしぐら。宣言通り『えびぞりダイアモンド!!』で幕を開けると『チャイム!』『ザ・ティッシュ~とまらない青春~』と連発。彼女たちのディスコグラフィーを過去から今に向けて辿る展開に!疲れも見せず『放課後ゲタ箱ロッケンロールMX』からさらに加速!終盤『金八DANCE MUSIC』では完全に吹っ切れたメンバーのハッチャケた姿が印象的だった。ハチャメチャなインディーズ期から、自分たちなりの学芸会スタイルを完全に極めたメジャー以降の遍歴を30分で魅せるという、エビ中ヒストリアを房総の地に刻んだ。 氣志團万博にモッシュ&ダイブをもたらした、京都のグレイテストバンド・10-FEETはスタートから名曲『RIVER』と飛ばすと、早々にモッシュ&ダイブに突入!曲終わり「ありがとう!10-FEETでした!」とまさかの1曲で終了宣言?と思いきや「アンコールありがとう!」とすぐ様の切り替えしから『風』と続き、『VIBES BY VIBES』では地鳴りがするほどの大ジャンプも巻き起こり始める。「ケンカはするな、みんな仲良く。そして、イケる時はイケ!」とフェス美学を語るVo.TAKUMA、『1sec.』の後にDr.KOUICHIとTAKUMAによるヒーローインタビュー風掛け合いを展開、「10-FEETらしさを貫けましたか?」「いや、媚びることも大切ですよ」の謎問答の後に氣志團『One Night Carnival』のイントロを弾きはじめるメンバー、「俺んとこ 来ないか?」と『その向うへ』、『goes on』と駆け抜けひたすらに楽しいライブを作り上げた。 10-FEATから熱気を受け継ぐように、ラウドシーンの新たな雄・SiMのステージが始まる。全員が洋ランスタイルで現れ、背中には「死夢」の二文字。「カチコミに来たぜ!」とVo.MAHが客席に向かいメンチを切ると『Blah Blah Blah』で開始。レゲエ、メタルコア、スクリーモ等を咀嚼したサウンドで暴れ倒す。しかし2曲目『Faster Than The Clock』が終わると「もうこのキャラいいですか?どうもSiMです。生徒会長やってました。ドラムのやつは副会長でした」とカミングアウト。笑いが巻き起こり一瞬にして空気が緩む。その空気のまま『GUNSHOTS』では場内中がモンキーダンス。『Amy』『KiLLiNG ME』で再びダイブ&モッシュの嵐が起こる。ラスト「みんな真中に輪を作れ!」の合図と共に『f.a.i.t.h』が始まり、氣志團万博初のウォール・オブ・デスがスタート!端から端まで暴れまくる人続出。多くの人にSiMという存在を知らしめたのは間違いない。 ここで登場は、今や氣志團万博に必要不可欠な存在、ももいろクローバーZ。「ももクロ万博2015、開幕します!」のアナウンスと共に5人が現れ、『君が代』斉唱。その後、玉井詩織が「お前ら!紫の腕が折れたからって、ビビッてんじゃねぇぞ!高城さん、お願いします」と叫ぶと、7月に左腕骨折した高城れにが手刀で大根を叩き折る!回復ぶりをアピールし、そのまま『Link Link』で会場を一つにする。続くは『words of the mind』、この日はおなじみの有安杏果が装着するグローブも盾(らしきもの)が着いた豪華版。洗練されたダンスで魅せていく。自己紹介で玉井が「俺たち、もう終わっちまったかな」と語りだすと、百田夏菜子は「バカヤロウ、まだ始まってねぇよ」と返す、北野映画の名セリフの流れから、氣志團『愛 羅 武 勇』を披露。歌詞の内容、ももクロの歩んできた道、夕暮れの景色も重なり感動を呼んだ。しかしシンミリなんて似合わないぞと『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』でバカ騒ぎ、『SECRET LOVE STORY』『ツヨクツヨク』と続き、ラストは『行くぜっ! 怪盗少女』。百田が花道に置かれた椅子の上で倒立しながら歌い、その後にえびぞりハイジャンプを決めるという離れ業を披露し、この日最高超の盛り上がりを生み出した。 夜のとばりが落ち始めた18時間際、会場に登場したのは東京スカパラダイスオーケストラ。『5 days of TEQUILA』『火の玉ジャイブ』とイキでイナセなサウンドを届ける。『ルパン三世 ’78』では場内中でステップ。谷中敦がMCで「心の中には音楽でしか洗い流せないものがある。それをここで洗い流してくれ!」と熱い一言をカマすと『DOWN BEAT STOMP』が鳴り響きく。「みんな聞いたことあるだろ?」と氣志團『鉄のハート』をカヴァー。ここで綾小路翔と早乙女光が乱入!スカパラと氣志團のコラボが実現した。その後は『スキャラバンsession』『Pride Of Lions』でダンス!『ペドラーズ』では大森はじめが花道でロンダートをキメるなど、最後の最後まで大人の色気とカッコイイ音楽を振りまいた。 ステージに灯されたネオンの文字が“神姐”に変わる。和田アキ子が氣志團万博に再度降臨。冒頭からドファンキーな『チェイス』で、ドスの効いた声を轟かし、袖ヶ浦に黒いフィーリングをまき散らす。「フェスはこの万博にしか出ません!だから今年の野外での和田アキ子は今日が最初で最後」との宣言から『古い日記』を投下!場内全員が「ハッ!」と声をぶつけ、和田も応えるように花道を練り歩きながら四方八方に歌を届ける。曲終わり「体力的にキツイ」と自嘲するも、続くは新曲『Stay With Me』(サム・スミスのカヴァー)でシットリと歌い上げ、盟友であるm-floのVERBALによるアーバンディスコな『MUSIC』で踊らせるなどさすがの力量を見せつける。「明日からのみなさんに、幸せの鐘が鳴りますように」と『あの鐘を鳴らすのはあなた』が始まる。ラストナンバーは『夢』。和田からの歌のメッセージに感涙を流す人が続出。とにかく圧巻のゴッド・ママぶりを見せつけた。 夜も更け漆黒の闇に包まれる中、氣志團万博を締める(絞める)大役を担うは、聖飢魔Ⅱ!期間限定再集結の初の地がこの万博ということもあり、最後にもかかわらず満員の場内。『ミサ曲第Ⅱ番「創世紀」』が鳴り響く中、ステージ中央に設置された棺桶の中からデーモン小暮閣下が現れ、そのまま『FIRE AFTER FIRE』が始まる。耳をつんざく高音ボイス、ジェイル大橋代官とルーク篁III世参謀による速弾きギターバトルで早くも場内をミサ会場へと変える。信者にはおなじみの「紅玉のイニシエーション」(下ネタ)で笑いを呼ぶも、『Brand New Song』『EL DORADO』と美メロを轟かせば、正統派ヘヴィメタル『JACK THE RIPPER』で拳が飛び交う。「袖ケ浦の森の中…」と語る閣下、一気に場内の空気が最高潮を迎える。しかし、「お前たちを蝋人形にする前に…」と、袖から「鬼死團」(氣志團)、「血の色クローバーMAD」(ももクロ)「大槻メンヂ 略してオーメン」(大槻ケンヂ)の“パートタイム悪魔”3組を召還。総勢17名による『蝋人形の館』をプレイ!合間には百田閣下による天地逆転唱法も披露されるなど、まさに壮観。閣下による「俺んとこ こないか?」のセリフの後、ステージ全員で『One Night Carnival』へと続き、再び『蝋人形の館』でミサ執行は完了した。 ラストは、氣志團、ももクロ、大槻の3組によるカウントダウンから大花火大会が始まり、二日に渡る狂騒が終わりを告げた。 氣志團の心意気を形にしたような、ひたすらに楽しい夢のようなフェスだった氣志團万博。願わくば来年もまた、この房総の地に狂騒を巻き起こしてほしいものだ。 (ライブレポ/(田口俊輔) 写真/聖飢魔Ⅱ(中野修也)、私立恵比寿中学(釘野孝宏)、筋肉少女帯(青木カズロー)、ももいろクローバーZ(青木カズロー)、華原朋美(中野修也)、和田アキ子(青木カズロー)、LiSA(青木カズロー))