Chanty 2周年熱狂ワンマン「バンドの終わり見せない覚悟できた」
10月7日に5thシングル『m.o.b.』を発売するChanty。そのリリースに先駆け、9月16日(水)にTSUTAYA O-WESTを舞台に結成2周年を祝う「Chanty 2nd Anniversary Oneman『Chantyの世界へようこそ』」を開催した。 1周年記念のワンマンもTSUTAYA O-WESTを舞台にしていたが、1年後もあえてTSUTAYA O-WESTで開催。すでに同会場を上回る規模でワンマンを行っているように、場内は後ろまで観客たちで埋めつくされていた。 ライヴは、『犬小屋より愛を込めて』から幕を開けた。猛々しい音が轟くと同時に、それまで平静を装っていた観客たちの身体が一斉に揺れだした。凛々しい歌声とエネルギッシュな演奏で攻めてゆくChantyのメンバーたち、けっして暴発するわけではない。でも音の唸りは、確実に場内に熱を沸き上がらせていた。 幾つものトリッキーな転調を繰り返しながら、演奏は激しく駆けだした。『真相』へ戦いを挑むように、拳と頭を振り乱してゆく観客たち。場内には、すでに暴れの渦が描き出されていた。ソリッドな音冴え渡る『ソラヨミ』。ヒリヒリと痛い曲なのに、その刺さる感覚が、心地好い。 「Chantyの世界へようこそ! Chantyの誕生日ということで、どういうライヴにするか考えてたんだけど、とにかく真っ直ぐに、うちらの生の気持ちを伝えたいと思います」(芥) 『おとなりさん』では、会場中の人たちが拳を突きあげ、気持ちを高ぶらせる歌へ想いを寄せ合っていた。身を切り刻むようソリッドなギター音が掻き鳴らされた。畳みかける音と歌の熱量に圧倒された『ひどいかお』。歌とギターによる緊張感を持った駆け引きが生み出した凪な表情。一転、『ダイアリー』の演奏が走りだしたとたん、エモーショナルな空気に誰もが嬉しく飲み込まれていった。抑揚を持った演奏の中、求め祈るように歌いあげた『monorium』。次々と表情に変化を与えながらも、心地好い緊張感と高いテンションを持続させながら、Chantyは熱狂という舞台劇のページをめくり続けていった。 美しくも荘厳な音の粒が降り注ぎ出した。2本のギターが織り成す美しくも厳想的な旋律が混じり合う中、バラード『とある星空の下』を朗々と歌い出した。穏やかながらも棘を持った一つ一つの音の欠片と嘆いた歌が、切ない痛みをチクチクと心に刻んでゆく。そして……。 「流れ星って、光る一瞬しか見てもらえなくって、俺たちもそんな一瞬で消えちゃう流れ星のような存在。僕らにとっては、君たちが一番星みたいなもの。そこへ近づきたいのに近づけなくて、もどかしい気持ちがいっぱいで……」。芥の言葉に続いて掻き鳴らされたのが、荒ぶる躍動ビートに乗せ、観客たちを跳ねさせた最新ナンバー『流星群』。センチな歌詞のテーマとは裏腹に、なんて挑みかかる楽曲なんだ。ふたたび、熱を帯びだした身体と感情。 「踊ろうかっ!」。激しく跳ねる『ミスアンバランス』に飛び乗り、誰もが熱狂の中へ溺れだした。「祭りは好きかっ!」、芥に煽られ絶叫し出した観客たち。血気した感情へ油を注ぐよう、Chantyは熱狂と歓喜を導く『やんなっちゃう』を突きつけた。感情のメーターは、レッドゾーンへガンガン針先を振り切っている状態だ。空へ飛び立つよう、熱した気持ちがぐんぐん上がり続けた『フライト』。なんて胸を嬉しく揺さぶる高揚した歌なんだ。身体も、感情も、嬉しい武者震いが止まらない。 「改めてこの2年間は無駄じゃなかったという気持ちなれて幸せです。一つ一つの成長や変化が、僕らの宝物だと思います」(芥) タイム感活かした変拍子が炸裂。激と凪の表情が錯綜してゆく唸る変態グルーヴ歌『君と罰』に合わせ、全力で頭を振り、暴れ狂ってゆく観客たち。変速ビートに合わせ、これだけの暴れ空間を作れるとは……。ひどい顔でいるのが当たり前なくらい、グチャグチャな暴れの空間を描き出した『ひどいかお2』。「上げた手を下げるなよ!」。絶叫のコール%レスポンス飛び交った暴走フリーキーな『絶対存在証明証』を通し作り出した、暴れ、モッシュしてゆく風景。高ぶった感情を放熱せずにいたら身体が壊れそうだ。暴発した演奏に、頭振り乱し狂い続けた『衝動的少女』。衝動は、どんどん膨らみ続けてゆく。 オリエンタルな旋律の数々が、緊張感あふれる後ノリなグルーヴ音の上で心地好く揺れだした。火照った身体へ冷たい風を吹きつけるように奏でた『天翔る』。本編最後は、Chantyの始まりの歌でもある『終わりの始まり』を演奏。ふたたび熱い火を注ぎ、螺子の外れた狂乱の舞台劇の幕を一度閉じていった。 歪みを上げ轟く音が暴れ狂いだした。アンコールの最初に披露したのが、10月7日に発売する最新シングルの表題歌『m.o.b.』。触れたその身を否応なく揺さぶる衝動。どす黒くも暗い奈落へ身を堕とし暴れる行為が、こんなにも悦楽だとは……。 「始めた頃は何処かでバンドの終わりを見てたけど。今は、終わりを見せてはいけない覚悟ができた。音楽を通して作ったこの絆を失くしちゃいけない」(千歳) 「この糸をずっと切らないように、この歌を送ります」(芥)。互いの想いをきつく結び直すように歌い奏でた『赤い糸』。最後に届けた『「C」』では誰もが左右に駆けまわり、タオルを振りまわし、感情をすべて振り絞り切るように騒ぎ続けていた。 Chantyの2歳の誕生日を祝うライヴは、火照った熱狂を身体に覚えながら、2時間強の夢と恍惚を抱けた時間だった。 最後に、Chantyから嬉しいニュースが屆いた。10月7日(水)に発売する5thシングル『m.o.b.』に続き、12月2日(水)に早くも6thシングルのリリース。 さらに、 2016年の『メンバー生誕祭』を各メンバーの地元にて開催することが発表された。 すでに発表されている12月の東名阪ワンマンツアー『コタツとミカンと君と僕ワンマンツアー』では、大阪公演がすでにソールドアウト。名古屋公演も残りわずかとのことだ。 そして、この日より開設された「モバイルファンサイト」では、メンバー直筆イラストを使用した壁紙、オフショット動画、ボイスメッセージ、バースデーメッセージ、チケット先行販売などなど、ここでしか見られない様々なコンテンツも随時更新されるとのこと。 Chantyの躍進はまだまだ止まらない!   PHOTO:インテツ TEXT:長澤智典