女優として覚醒!川栄李奈の演技力が本当にスゴイ
元AKB48川栄李奈が東京・国立劇場で初主演舞台「AZUMI 幕末編」をスタートさせている。 ドラマでの女優経験があるとはいえ、いきなりの大舞台。心配をする声も多かったが、しっかりと演じきった…いや、予想を遥かに超える素晴らしい出来だった。 川栄のイメージといえば、一般的には「おバカ」で知られている。その川栄が、撮り直しの効かない毎回一発勝負の舞台で勝負をかけてきたのだから、ニュースを見た殆どのファン、そして川栄をなんとなく知っている誰もが「大丈夫か?」と思ったに違いない。 初日を迎えた「AZUMI 幕末編」、さっそうと登場した川栄の顔は完全に女優。おバカもなければ、AKB48時代の面影もあまりない。完全に「刺客あずみ」になっていた。 今回の取材で川栄の魅力は幾つか感じたが、一番は目の力。悲しい、楽しいだけではなく、様々な感情の入り混じった目をキチンと表現できていた。目に力があれば、舞台は勿論、ドラマや映画でもしっかりと個性を発揮できるだろう。 また、AKB48時代に培ったダンスも舞台ではしっかりと生きている。動きもしっかりとし、殺陣も若干スムーズに行かない場面はあったが、ストレスなく楽しめる。しかも、今回は原作を読んでいる方ならわかると思うが、川栄が殺陣を行うシーンは異常に多い。そんな中で、最後まで集中力を切らさずに殺陣を行えるというのはスゴイことだ。 未だに楽屋では「おバカ」だという川栄だが、マスコミ向けのゲネプロでは一度も間違えたり詰まることなくスムーズに演じきった。台本を見ていない我々は、一語一句間違えていないかは解らないが、川栄を通してしっかりと「あずみ」の言葉に聞こえ、セリフが気持ちよく入ってくる。アドリブなどがどのくらいあったのかは不明だが、しっかりとあずみをモノにしていた。 川栄李奈は「AZUMI」という大役を見事にこなし、千秋楽へ向け走り続けている。今回の初主演舞台のステージで見た川栄李奈は、完全に女優の顔になっていた。ここから、新たな川栄李奈がスタートする。確実に、「AZUMI 幕末編」がターニングポイントとなり、そして語り継がれる作品になるのだろう。川栄の今後には期待しか無い。 (武田瑠羽)