松井玲奈卒業のSKE48で大注目新人は熊崎晴香
SKE48最新シングル『前のめり』カップリングの『制服を着た名探偵』、若手選抜15人によるユニット・ドリーミングガールズの溌剌とした愛らしさもあってか素晴らしい出来だった。 メンバーにはチームSの北川綾巴、チームKⅡの江籠裕奈、神門沙樹、7期研究生の後藤楽々ら、超期待の若手が名を連ねる中、今作では彼女らを従えセンターで堂々たる姿を見せるのは、6期生チームEの熊崎晴香だ。 今年開催された第7回総選挙でも73位を獲得と、成長著しいSKE48若手の中において今一番の勢いを感じさせる存在。 2013年、SKE48へ加入し6期生としてキャリアをスタートさせた熊崎。研究生公演が始まったばかりの頃は最後尾の3列目、さらに最端にいる時間も多く、決して恵まれたスタートではなかった。 しかしどんな時でも、彼女は全力のパフォーマンスを披露し、公演に真摯に取り組む。常にニコニコの笑顔、手抜き一切無しのパフォーマンスは話題を呼び、同期の東李苑がAKB48グループ最速の44日で選抜に昇格して以降は、より前のポジションで輝く機会も増し、アンダー経験も日ごと増えていく急成長ぶりを見せる。どんなポジションでも常に楽しそうに踊り、先輩の中にいても怖気づくことなく全力のスマイルと元気さを振りまく彼女が、SKE48ファンの心を掴むのに時間はかからなかった。 何事にもリアクションする素直さ、どんなコールや振りに対しても丁寧に答える真摯さ、公演終わりに深々と頭を下げるお辞儀。テッペンからつま先にまで神経を注ぐ姿は、同じSKE48の須田亜香里を彷彿とさせ、ひいてはファンの間では「須田二世」と呼ばれたことも。公演にかける想いは相当な強さを持っているようで、全てが苦手だからこそ、松井珠理奈や須田のパフォーマンス動画を観て研究していたとの逸話もある。「負けず嫌い」だと自身で称する熊崎、その心構えが公演で輝く要因となっているのだ。 あどけなさを残しつつもキレイなルックスも彼女の魅力の一つだが、元気溌剌ゆえイジられキャラに徹することがしばしば。自他ともに認める滑舌の悪さの持ち主で、とにかく苦手な「サ行」が言えずにメンバーから突っ込まれることは日常茶飯事。ダジャレを披露するたびに盛大にスベり、それを覚悟の上で毎回のようにブチ込む。SKE文化祭ではキレ味鋭すぎのヲタ芸を披露、“ロマ崎さん”のあだ名を手に入れたことも。 「口を開けば残念…」と揶揄される、ズッコケぶりも彼女の人柄をプラスにさせる。本人は「(北川)綾巴とか、(山田)樹奈みたいに可愛がってほしいなぁ~…」と同期を羨んではいるものの、グイグイと前に出ては楽しませることに力を注ぎ続けている。そんな彼女のいじらしさがまた素晴らしい。握手会やイベントでもその真っ直ぐな人柄で、彼女に会いに来たファンの心をガッチリ掴む。 何事にもフルスウィング!超頑張り屋さんであることが彼女の最大の武器であり、最大の魅力でしょう。 彼女の人となりが伝わるエピソードとして有名なものを一つ。 2014年4月4日、チームE昇格から約1か月半後に行われた、さいたまスーパーアリーナでのSKE48単独公演中、花道付近でパフォーマンスしていた熊崎は、足を踏み外し地面に上半身から落下する事故を起こしてしまう。後に右手首骨折の全治3か月の重傷と診断。勢いよく走り出したばかりの彼女にとって、この出端をくじくような事故は相当辛いことだったろう。しかし、その2日後の4月6日、第6回総選挙に立候補を決める。政見放送では、ケガを全く感じさせず、いつもの明るさで、苦手の早口言葉に挑戦。心配よりも先に見る人をホッコリさせたのは熊崎らしい。 結果、速報75位にランクイン。彼女の姿に呼応した形だろう。最終開票で惜しく¬も圏外になるも自信に繋がったはずだ。 その後、彼女は『不器用太陽』の選抜メンバーに選出されるも、最新シングル『前のめり』に至るまでのシングル選¬抜メンバーに選ばれてはいない。それでも決して折れず、ネガティブな発言も一切吐かず、どんな時でも全力な熊崎晴香で楽しませ続けて来た。選抜最後のブログでは「絶対に戻ってきます!!そして、またみなさんと一緒に喜び合いたいです。なので、ここではさようならとは言いません。またね!!!」と告げた。だからこそ、『制服を着た名探偵』で彼女が颯爽と踊る姿には胸がただ熱くなるばかりだ。 松井玲奈卒業と共に、新たな一歩を踏み出すSKE48。今より前に進む時…その時には、いつも前のめりなシアターの女神・熊崎晴香の活躍がきっと必要となることでしょう。(田口俊輔)(C)AKS 【AKBグループその他の記事はクリック】