ガールズバンドが熱すぎる!第二のSCANDAL、Silent Sirenは?
今年も開催されたTOKYO IDOL FESTIVAL(以下:TIF)。TIFの特色の一つに、その年ごとのアイドルシーンで起きたトピックをつぶさに取り入れている点がある。 2012年はローカルアイドルが大量参加、2013年は加えてライブアイドルの増加、2014年はソロアイドル枠の設置などがあった。今年はどうなのか…とタイムテーブルを眺めると、まさかのSilent Siren参加ということも含めてバンドスタイルのグループが目立っています。その証拠に過去最多の6組のバンドが出演決定しています。 TIFのこの流れが象徴するように今、ガールズバンドシーンが面白いことになっています。 SCANDALが本格ブレイクを果たし、アニメ「けいおん!」で完全に火が付いた2000年代後半以降から、オルタナ、メタル、ハードロック、パンク…と多様なガールズバンドが生まれ、音楽シーンを賑わせ続けています。先日もSilent Sirenが武道館公演を果たし、藤井フミヤ、尚之兄弟が楽曲を手掛けたKANIKAPILAがデビューと今年に入っても多くの話題が出続けています。中でもアイドル要素を強く持ったガールズバンドが伸び盛りな印象です。様々なスタイルを持った、アイドル+バンドをここに紹介できればと思います。 7月1日に発売した『いいんじゃない?/普通の私 ガンバレ!』で満を持してのメジャーデビューを果たしたLoVendoЯ。ドシリと構えた存在感から繰り出される重厚なサウンドと一体感。もはや、“田中れいな率いる”という言葉は必要ないほど、バンドとして成熟しつつあります。一つ物語が前に進んだ今年、さらなる飛躍が期待できそうです。 佐賀県唐津出身の、がんばれ!Victory。“平成オールドロック”を掲げ、キャッチィなハードロックを鳴らす平均年齢19歳の彼女たち。Gun’s N’ RosesにAC/DC、KISS等、偉大な先輩たちへのオマージュを捧げた楽曲とタイトな演奏は本格派。熱く楽しいライブを展開させる一方、ボーカル・あやきのポンコツぶりを筆頭にホンワカムードも漂わせる。同郷唐津出身にしてがんばれ!Victoryの同級生でもある5人組ガールズバンド、たんこぶちんもストレートなロックを鳴らしながらアイドル的ルックス持ち合わせており、こちらも要注目。 スターダストプロモーション初のガールズバンド、Le Lien(ルリアン)。元々モデルや女優として活躍してきた彼女たち、楽器経験はゼロからのスタート。可憐なルックスはもちろん、日々磨かれ続ける演奏力を体感できるというスタイルはアイドル的。今年9月にはメジャーデビューも決定しているなど、まさに伸び盛り。デビューミニアルバム『530日』は軽快なポップナンバーとフレッシュな魅力が詰まった佳作 絶対妹宣言!を掲げるスリーピースバンド・Caramel。平均身長149cmというミニマムな体で鳴らすサウンドはゴリゴリのダンスロックからストレートなロックとかなり硬派。キャッチィな見た目から受ける愛らしさに騙されると痛い目を見る。カッコよさと可愛さの間を巧みに行き来する彼女たちのステージは必見。 数々のメンバーチェンジと共に、姫caratから改名した4ピース凸凹凸凹 ‐ルリロリ‐。バンドのフロントマンであり現役のnon-noモデルである木下ひなこを始め、全員が一線級のルックスを備えており、なおかつ女性人気も出そうなファッショナブルさも持ち合わせている。ダンスを取り入れたパフォーマンスも熱く、結成3年を迎え脂がのった今、ブレイクが期待できそう。 2012年にAKB48が『GIVE ME FIVE!』でバンドスタイルに挑戦し話題を呼び、PASSPO☆は『Perfect Sky』以降「バンドPASSPO☆」の活動を本格的に始動させた。私立恵比寿中学も覆面バンド「五五七二三二〇」を結成……とアイドル側からのバンドアプローチも増加している今、もしかしたら既存のアイドルグループが本格的にバンドスタイルを取り入れる形が今後増えていくのでしょう。 どんどん裾野が広がり続けるアイドル+バンドの流れ。SCANDAL、Silent Sirenに続く存在はこの中から生まれるかもしれません。(田口俊輔)