Synk;yet「罪を犯した僕を救ってください」熱狂と恍惚のステージ
「罪と狂気」をテーマに活動中のビジュアル系バンド”Synk;yet”。 3月26日(木)に彼らは、TSUTAYA O-WESTを舞台に通算3度目となるワンマンライブ「Expanding Inner Core-THE FINAL-」を行った。 メンバー自身、「この日の動員を含む結果次第では、先に組み込んでいた予定もすべて白紙にする」意気込みのもと、TSUTAYA O-WESTに向け、すべての想いを注ぎ込み続けてきた。 先に結果を記すなら、場内には後ろまで大勢の観客たちが詰めかけ、終始熱狂の空間を描き出していたよう、無事「成功」を手にすることが出来た。その成果を踏まえ、先へと続く新しい動きも次々と発表。Synk;yetは「憧れの地に立つ」のみではなく、しっかり「憧れの地へ結果を残して立つ」ことが出来た。 昨今、動員の伴わないキャパ上げ活動のバンドが多い現実を踏まえれば、Synk;yetの描き出した成果は、今後彼らが大きく飛躍してゆく可能性の”確約印”をいただいた結果とも言えようか。願わくば、隙間なく会場中を埋めつくして欲しかったが、十分、目に見える形で成果を残したのも確かなよう、そこは今後への期待としておこう。 「罪を犯した僕を救ってください」。ヴォーカル莉希の印象深い言葉から幕を開けたこの日のライブ。 シンフォニックな音色を背景に、重厚な響きを持って走りだした演奏。最新シングル『愛憎のファムファタール』が場内に描き出した、美しき絶叫の世界。「Messiah(ファン)たちよ,今宵も踊り狂おうか」。『midNight masquerade』が招き入れた宴の空間で踊り狂えば、重く激しい演奏が轟いた『タルペイアの崖』では、誰もが奈落の底で熱に犯されるよう、黒い熱狂に思いきり身を浸していた。 Synk;yetが掲げた「罪と狂気」というテーマ。祈りを捧げるように莉希が『Cross of sin』を歌いだした。嗚咽にも似た莉希の歌声は、心揺さぶる想いとして痛く胸へ突き刺さってきた。魂を浄化するように流れた狂奏な調べ。雄大さ抱きながらも躍動してゆく『Sacred Symphony』に身を預けながら、何時しか気持ちは、莉希の嘆く歌声に共鳴の手を差し伸べていた。 「ここに集いしMessiahたちよ、何も見えない夜空に祈りを捧げよ」。ヘドバンや逆ダイを通し暴れることで、舞台上へ想いを捧げてゆくMessiahたち。『Fake Out』が作りあげた、感情と感情を戦わせあう熱狂した戦いの風景。一転、人の生涯を歌に込めた『finale…』が、哀切な音色の上で美しく響き渡っていた。俐乃の奏でるピアノの旋律に心洗われる気分も実感。『Silent Prayer』が作り上げた、嘆いた祈りの物語。そして…。 「思いきりブッ壊れていこうぜ!!」。一気に猛り狂った演奏。これまで以上の大きな唸りを持って『Unlimited Crucio』が流れだした。誰もがメンバーへと大きく身体揺らし傾づき、あらん限りの想いと熱を持って舞台上へ感情をぶつけていた。ともに熱狂という罪を分かちあうとは、この暴れ狂った様を言うのかも知れない。本編最後を飾った『Fatal lovers-after story-』では、誰もが歌の持つ美しき高揚の調べにギュッと抱きしめられ、嬉しい恍惚な気持ちに酔い続けていた。 アンコールでは、歌物楽曲を並べてきた彼ら。「救いの光を与えてください」。最後を飾った『Messiah』が流れる頃には、会場中の人たちが歓喜の歌に嬉しく溺れていた。その表情は、救いを得た幸せに満ちた顔そのものだった。冒頭「僕を救ってくれませんか」と莉希は語りかけてきたが、むしろ、ここにいる人たちすべてが、最後はSynk;yetのメンバーらのステージングに魂を救われ、笑顔の花を心に咲かせてもらえた気分だった。 今後のSynk;yetだが、Starwave Records内に生まれた新レーベル「GLENDIA」へ所属することが決定。その第一弾作品であり、Synk;yetにとっては通算5枚目となるシングル『自責ノ園』を、8月26日に5Type発売することが発表された。 さらに9月からは、7大都市ワマンツアー「心中ノ園」を開催。ファイナルは、10月23日に新宿ReNYで行われる。他にも、4月からは全国13都市「主催ツアー」も開催。これから更に勢いをつけ、Synk;yetはこのシーンの中で暴れていくだろう。ぜひ彼らへ、熱い視線を注いでくれ。(PHOTO/TEXT:長澤智典) ☆V系ニュースはクリック