人気ボカロP黒田亜津 1stアルバム出来栄えに「我ながら最高です(笑)」
ニコニコ動画で100万回再生を突破した「たすけてドラえもん」をはじめ、数々の話題作を投稿する人気ボカロP黒田亜津。 2014年11月15日に、活動開始から現在までの作品を厳選し1枚にまとめた1stアルバム『浪漫主義』をリリース。 数少ない顔出しOKのボカロPとしても人気を博す彼女が、先日ニコラジのゲストに登場。緊張の本番終わりに池袋・ニコニコ本社で話を聞いた。 ―(ご丁寧に名刺をいただく)亜津さんって変わったお名前ですね。 黒田亜津実は“黒田”も本名じゃないんです。(笑)わたし、作曲家のドビュッシーが好きで、彼の本名“クロード=アシル・ドビュッシー”の“クロード=アシル”を和名に変えて芸名にしたんです。 ―ニコラジおつかれさまでした。いかがでしたか? 黒田亜津ヤマハさんのボーカロイド関連番組とかで、ニコ生に出たことはあるんですが、公開生放送というのは初めてで緊張しました。もっと“へにゃあ”みたいな感じでやりたかったんですけど。(笑) ―黒田さんはボカロPでは珍しく顔出しOKですね。 黒田亜津女性ではものすごく少ないと思います。最初は男性か女性かも分からないようにという思いも込めて“黒田亜津”という名前にしたんですが、リスクが伴っても希少価値を付加できるというか、自分の立ち位置が確保できる要素がひとつでも多い方が活動がし易いかなと思って顔出ししました。多かった反応は“男じゃなかったのか!”でしたよ。 ―ニコ動はお好きなんですか? 黒田亜津はい、曲を投稿する前から「ゲーム実況」が好きで(笑)。自分がやると下手過ぎてストレスが溜まるので、上手な方のテクニックを眺めたり、「初見実況」で苦しみながらプレイしているのを見ては楽しんでました。 ―最初のニコ動への投稿のきっかけはなんですか? 黒田亜津2011年2月に大学卒業を控えていて、大学では音楽を学んでいたのですが、そこで作曲家の事務所に仮採用になりまして、いろいろデモを作らなくてはいけなくて、そんな時ボーカロイドが便利なんじゃないかと思って買ってみたんです。最初は「巡音ルカ」で作ったんです。(笑)。で、せっかくだからこのボーカロイドのために1曲作ってみようかなと。作ったんだからニコ動に投稿してみようかないう感じで投稿したんです。 ―最初に投稿したのは? 黒田亜津『浪漫主義』です。 ―アルバムのタイトルですね。 黒田亜津はい。2011年から活動を開始して、今回初めてアルバムを出せることになったので、わたしの原点である『浪漫主義』 をタイトルにしようと付けました。 ―このアルバム、ジャケットに変わった仕掛けがありました。 黒田亜津そうですね。紙ジャケットで、開くとCDが飛び出る仕様なんです。この仕組み作るのに30万円掛かったんです。(笑) ―アルバム制作過程で苦労はありましたか? 黒田亜津苦労というか、基本的にはいままでの作品をまとめる作業が主だったので、4年間の自分の成長が見えたりしました。当時打ち込みだったものを、今回生楽器で再録音してクオリティーを上げた曲も一部あるので、その点は大変でした。 ―ニコ動で話題になった「たすけてドラえもん」のボーナストラックが入ってます。 黒田亜津歌い手のたまさんが、「たすけてドラえもん」を“歌ってみた”で投稿してくださっていて、それがみなさんにたいへん親しんでいただいたようで、今回わたしのアルバムに収録をお願いしました。 ―初アルバムということでハプニングなどはあったんですか? 黒田亜津締切直前にハードディスクが壊れてしまいまして、これで「わたしのアルバムの発売を阻害するなにか大きな力が働いている!」と思ってかなり落ち込みました。(笑) ―アルバムの出来はいかがですか? 黒田亜津我ながら最高です(笑)。今でも聴き直したりするんですけど、「あれ?やっぱり最高だなあ。」って(笑)。でも、「自分の曲カスだなあ。」と思うときと「最高だな!」と思う時期が周期的というか、山あり谷ありで来るんです。今回は11月にリリースした時からずーっと「最高」が続いてますね。ボカロPとしてもありがたいことに充実した時間を過ごしています。 ―これからの目標はなんですか? 黒田亜津私の曲を聴いてイイっていってくれるひとを増やして、独立した活動がしたいんです。自分ひとりの活動でアルバム1枚創れる経費を賄えるような。音楽で得たお金で音楽を創るみたいな。 ―今はそうじゃないんですか? 黒田亜津今は塾講師のアルバイトもしています。音楽のお仕事優先ですが、まだアルバイトを辞めるには至ってないので…。頑張らないといけないんです。 ―最後に意気込みをおねがいします。 黒田亜津では一言で…自立した音楽活動がしたい!