ストレイテナー全国ツアー 赤坂BLITZからスタート
ストレイテナーが8枚目となるアルバム『Behind The Scene』を引っさげての全国ツアーを赤坂BLITZからスタートさせた。 ツアー初日を迎えた会場には開演とともにまるで“世界記録保持者”を迎え入れるかのような手拍子が鳴り響き、そんな中での4人の登場はチャンピオンベルトを巻いたボクサーのそれのようでもあり、待ちわびた興奮が充満していくのを感じる。 冒頭のMCでホリエアツシが“開幕戦”という言葉を使ったように、この日のライブはストレイテナーとオーディエンスが真正面から対峙し、妥協や安易な慣れ合いを許さない真剣勝負が繰り広げられたと言っていいだろう。一瞬一瞬を刻み込んでいくようなギターサウンドと大げさに言えば大自然の鼓動をも想起させるような強烈なグルーヴから、彼らがこのツアーにかける並々ならぬ思いがにじみ出てくるようだ。 狂おしいメロディと爽快なスピード感をもつ「シンデレラソング」で盛り上がりが頂点に達した後は、最新アルバムからの曲を盛り込みながらも、ライブ巧者らしい盤石な“試合運び”を進める4人。屋台骨を支えるというドラマーの定石を担いつつも、時にフロントマンのごときアジテーションを繰り出すナカヤマシンペイの存在感。シンプルなバンド編成にもかかわらず色彩豊かな音像を曲に注ぎ込む大山 純の職人技が光るギター。相手を一発KOさせるような迫力がありながら、聴き手を悶えさせるような魅力ももった日向 秀和のベース。そして、美しくもエモーショナルなストーリーテラーのように歌を紡ぎだすホリエアツシのボーカル。この4人のステージングは観ていて、実に飽きさせないものである。 ホリエがピアノを弾く『シンクロ』では、攻撃的なバンド・アンサンブルとは打って変わって、しなやかな美しさを育みながら、懐かしさや郷愁といった人間らしい情動を撫で付けてくれるようで、この懐の深さもストレイテナーの魅力のひとつであることを知らしめる。一方で最新アルバムからの「冬の太陽」は疾走感やカタルシス、感情的な味わいもすべて内包した新しいストレイテナーのライブ定番曲になりえる頼もしさがあった。今回のツアーでより強力なものになっていくことが想像に難くない。 この“開幕戦”を経て、全国18か所を巡り、3月末には台湾公演、そして、東京追加公演の豊洲PITでの2DAYS(4/25,26)まで駆け抜けるストレイテナー。春の息吹とともに、最後まで音楽の嵐を吹かせてくれるはずだ。(TEXT:小林“こばーん”朋寛/カメラ:橋本塁(SOUND SHOOTER)) ストレイテナー配信中!