STARMARIEが台湾・フィリピンでのワンマンライブを発表
昨年12月にシングル『サーカスを殺したのは誰だ』を発売したSTARMARIE。 2014年は、アメリカやフィリピン、台湾と海外へも活動の範囲を積極的に広げてきた彼女たち。2015年も大きな飛躍期待出来るSTARMARIEが、今年最初のライブとして、1月2日(金)TSUTAYA O-EASTを舞台に、昼に行った主催イベント「スタマリEXPO新春」に引き続き、夜に、今年一発目となるワンマン・ライブ【STARMARIE単独サーカス~DARK FANTASY WORLDの始まり。~】を開催し、1/2という日程にも関わらず、500人のファンが集まった。 タイトルにも記されたように、現在のSTARMARIEがメインのテーマに据えているのが「DARK FANTASY WORLD」。以前からDARK FANTASYな楽曲を多く届けてきた彼女たちだ が、改めてこのタイトルを全面へ押し出したところがポイントだ。事実、この日のライブに於いても、その言葉は重要なファクターになっていた。 今宵のライブは,不審な死を遂げた者たちだけが宿泊する、地獄にそびえ立つ「ホテルサーカス」を舞台にした物語として形作られていた。STARMARIEは命を失くさぬまま、つまり、生きた状態で地獄にあるホテルへ迷い込んでしまう。そうとは知らず、彼女たちを招き入れたのが、今回のライブのキーマンとして登場した、「ホテルサーカス」のコンシェルジュ”Mr.サーカス”。 最新シングル『サーカスを殺したのは誰だ』の演奏を合図に、異世界へ飛び込んでいったSTARMARIE。 ライブの序盤は、Mr.サーカスが、「ホテルサーカス」へ迷い込んだSTARMARIEの5人を、次々といろんな部屋に案内しながら、その部屋に常宿し続ける不審な死を遂げた人たちの物語を語る形を持って進んでいった。 『グッモーニンッ!!ハマムラSHOW』の演奏と共に、Mr.サーカスより任命を受けた司会者のハマムラが、STARMARIEの5人と、彼女たちと一緒に地獄へ迷い込んだファンたちへ、謎めいた摩訶不思議な物語を次々と語り出した。 会場に熱狂した物語も描きあげた、ポールの経営する三ツ星レストランの招待を受け、最愛の人と最期の晩餐を行なった人の悲しい物語を綴った『三ツ星レストランポールからの招待状』。愛しすぎたあまりに命を落した人の、今も未練たっぷりな想いに哀切な気持ち抱いた、艶やかでダンサブルな『狂おしき月下の舞踏会』。サスペンスな舞台劇を描いたミステリーナンバー『帝王の華麗なアリバイ』の展開に耳が惹かれつつ。亡くなった人を想い続ける『グランチャイルズグラデュエーション』に熱狂しつつも、心で涙してゆく風景も登場。 「熱いよママ、ここから出してよ」。スクリーンに写し出されたのは一人の少年の肖像画。すでにこの世から消えた少年が、志半ばで召された人たちの思い出を語り出した。 このホテルの支配人Mr.サーカスへの警鐘を鳴らす、肖像画の中の少年。「サーカスを殺したのは誰?」と語りかけた少年の言葉を通し、ここで初めて、それまで無邪気に熱狂していた観客たちが、STARMARIEと一緒に、死者が営み、死者が常宿するホテルへ迷い込んだことを気付かせてゆく。しかもSTARMARIEの5人は、生きたままこのホテルに迷い込んだことも、ここで判明。その冴えた演出の種明かしと共に、初めて観客たちは、この日のライブが物語を綴りながら進んでいくことや、自分たちが、その物語の重要なキャストになっていたことに気付かされた。この日のライブが、ただの暴れれば良いライブとは確実に一線を画すことを誰もが実感していた。の中盤ではMr.サーカスが、ホテルに迷い込んだ観客たちを、STARMARIEが歌い踊る舞踏会へ誘い出した。会場では、水色のドレススカート姿に身を包んだ5人がライブを行なっていた。気持ちをウキウキ弾ませてゆくキラキラとしたドリーミンナンバーの『綺麗なレオナの肖像画』。熱気帯びながら華やかに駆けだした『ママは天才ギタリスト』。気持ちを高揚させた『余命124日のシンデレラ』が、時間の経過を忘れさせながら舞踏会へ迷い込んだ大勢の観客たちの身体を揺らし続けていけば、『1000年恋物語』を通し、その場にいた人たちの誰もが、高揚した恍惚へ包まれていた。 「彼女たらは何かの間違いでこのホテルに来てしまったようです。彼女たちを無事に返したいが、このホテルの秘密を知ってしまったからには、消えてもらうしかないです」(Mr.サーカス) 終盤は、踏み込んではいけない世界へ迷い込んだSTARMARIEの5人が、現世へ逃げようとしてゆく物語を展開。地獄に迷い込んだその様を描いた『お化け屋敷に就職しよう』。ホテルから駆け出す様を、気持ちの鼓動激しく打ち鳴らすダンサブルナンバー『モノマネ師ネロ』に投影すれば、現実の世界へと戻ろうともがいてゆく姿を『モグラミステリーツアー』に彼女たちは映し出していた。さらに、現実の空間へ戻り開放された気持ちを示すよう、キラキラとした『さよならお弁当』を歌えば。5人が迷い込んだのは、時空を超えた空間??とみずから問いかけながら、ハッピーな気持ちを胸に5人は『タイムマシーン・ラブ』を歌い、観客たちと現世へ戻ってきた喜びを分かち合っていた。最期は、すべての悲しみを心へ仕舞い込むように『ぐらんぱぐらんぱ』を通し、物語を共に味わった仲間たちとSTARMARIEの5人は心でハグし続けていた。 もともとは異なる物語として描き出していた曲たちを、ライブを通した一つの物語として描き出したSTARMARIEの手腕には関心するばかり。むしろ、STARMARIEの楽曲には、それだけ深い「死と生」をテーマに据えたDARK FANTASYな物語があるという ことを、この日のライブで示してくれたと言えようか。 アンコール最初に持ってきた、STARMARIEを活動所期から支え続けてきた『アンドロメダ・プロポーズ』。SIAM SHADEのカバーナンバー『1/3の純情な感情』では、会場中の人たちも一緒にサビ歌を熱唱。最期は、これまでに描きあげた様々な人生ドラマを開放し、すべてを大空へ解き放つように『名もなき星のマイホーム』を歌い、STARMARIEは、この日のライブを閉じていった。 今後のSTARMARIEだが、3月下旬より、「STARMARIEアジアツアー」と題し、6月まで全国各地をツアー。その中へ、3月4月5月と3ヶ月に渡り、東京・台湾・フィリピンでワンマンライブを行なう「3首都ワンマンライブ」も組み込み、その2つを重ね合わせた形でのアジアサーキットを行なうことを発表してくれた。 STARMARIEが誕生して6年の歳月を経過。すでに7年目へ突入と、ライブアイドルシーンではベテランの域に到達しつつある。でも、その考えは大きな間違いだ。それくらいの経験と蓄積を積んできたからこそ、これだけクオリティの高い演出を施した、見た人の心を揺さぶるステージングが出来るというわけだ。 STARMARIEが本当に勝負を仕掛けていくのはこれから。この日のライブを通し、決して揺るがない土台が出来上がっていることを強く実感。あとは、この魅力が大勢の人たちへ、いかに届くかだ。一度でも触れたなら、彼女たちのステージングの虜になるのは間違いない。 STARMARIEが提唱するDAEK FANTASY WORLDへようこそ。この物語の続きに、ぜひあなたも加わりませんか。(テキスト:長澤智典/写真:本間裕介) 【STARMARIE単独サーカス~DARK FANTASY WORLDの始まり。~】@TSUTAYA O-EASTセットリスト『サーカスを殺したのは誰だ』『グッモーニンッ!!ハマムラSHOW』『三ツ星レストランポールからの招待状』『狂おしき月下の舞踏会』『帝王の華麗なアリバイ』『グランチャイルズグラデュエーション』『綺麗なレオナの肖像画』『ママは天才ギタリスト』『恋するボーカロイド』『余命124日のシンデレラ』『1000年恋物語』『お化け屋敷に就職しよう』『モノマネ師ネロ』『モグラミステリーツアー』『さよならお弁当』『タイムマシーン・ラブ』『ぐらんぱぐらんぱ』エンドSEショート『アンドロメダ・プロポーズ』『1/3の純情な感情』『名もなき星のマイホーム』『涙のパン工場コンセル・カマタ』