PASSPO☆奥仲麻琴 感動のラストライブで絆深める
2015年1月1日、9人組アイドルグループ・PASSPO☆による大イベント「新年だよ!5周年とすこし便~全曲忘れず踊れるかな~」がTOKYO DOME CITY HALLにて開催された。 PASSPO☆初となる全曲披露ライヴ。それ以上に、この日は9月28日に卒業を発表した奥仲麻琴、最後のライヴでもある。もちろんチケットは売り切れ。即プレミアムチケットとなった。オープニング10分前ステージ上に藤本有紀美、安斉奈緒美、森詩織、岩村捺未によるユニット・はっちゃけ隊がいきなり登場し『はっちゃけセンセーション』を披露、サプライズと共に場内の空気を一気に温めた。 奥仲と、クルーの想いを乗せた最後のフライトは記念すべきメジャーデビュー曲『少女飛行』でテイクオフした。過去のPVが後方のスクリーンに映し出され、5年間の充足と成長を感じさせる。その後も『ViVi夏』『キス=スキ』といった代表曲を余すことなく連発。この日はノドの調子がよくないという奥仲、それでも「みなさんとのこの日を、1分1秒も無駄にしたくないんです」とこの日にかける想いを真摯に述べる。 ユニット曲『Shang Shangシャンデリア』では玉井杏奈に「これが最後だよ!」と言われ、奥仲は一フレーズをかみしめるように歌っていく。その後はっちゃけ隊主催による卒業式イベントが開催され、2011年に卒業した佐久間夏帆からの電報が読み上げられると場内から大歓声が上がった。その後、奥仲を交えてのはっちゃけ隊『気分はサイコー!サイコー!サイコー!』を熱唱。奥仲も鼻メガネを装着して、完全に我を忘れてこの瞬間を楽しんだ。 ここからは、『Truly』といった聴かせる楽曲を中心としたセンチメンタルチャンネル、ダンスナンバー『Tap My Toe』らをフィーチャーしたパフォーマンスチャンネルと、楽曲ごとの特色を5つに分けたスペシャルメドレーがスタート。約20曲をほぼノンストップで披露するという前代未聞の展開。すでにこの時、2時間弱。それでもステージ、フロア双方の顔は疲れを感じさせないどころか、キラキラと輝いていた。 中盤戦は、久々の披露となるバンドスタイル。『Perfect Sky』はリリース時に比べ、リズムやハーモニーが上達した印象。特に増井みおと玉井によるリズム隊はタイトな演奏を響かせた。新パートとして初披露した『BREAK OUT‼』『2DAYS』でも普段以上にエモーショナルな空気を運び、半年ぶりとは思えないほどの姿をしっかりと見せる。バンドPASSPO☆9人での最後の曲は『GPP』、盛り上がりと共に一抹の寂しさも運んだ。 その後、バンド・The Ground Crewが加わり、PASSPO☆ with The Ground Crew のステージを展開していく。『BABY JUMP〜天国への搭乗便〜』『ウハエ‼』とアッパーなサウンドと全力のパフォーマンスで駆け抜けるクルー。4時間が経過。それでも前半以上の勢いでライヴを作り上げていく。途中スペシャルゲストとしてHawaiian6の安野勇太氏を迎え『妄想のハワイ』『無題』を披露。『無題』で玉井は自身のソロパートで、思わず感極まって声を詰まらせてしまう一幕も。 ライヴも後半戦、MCで槙田紗子がパッセンジャー(ファンの総称)の疲れを心配するも『Next Flight』『WING』と激しい曲を連発、手綱を緩めず突っ走っていく。パッセンジャーも心配させていられない!と熱をさらに帯びていく。 『おねがい』の後に披露された『向日葵』、この曲で増井は、5月に急逝したThe Ground Crewのベーシスト・横山明裕氏から受け継いだベースを持ちThe Ground Crewの演奏に加わる。強力な低音を響かせた彼女は、成長した姿を最高の形で横山氏に届けた。 ラスト直前、クルー1人1人に感謝を伝えていく奥仲。想いのたけをぶつけ合いお互いが涙する。その後、「最後の曲は笑顔で歌います」と『TRACKS』を披露。9人での最後の楽曲だ。奥仲はソロパートで、涙で声が滲むも、先ほどの言葉通り彼女の愛らしい笑顔を絶やすことなく歌い続けた。曲終わり、何度も「ありがとう」と奥仲は感謝を述べ続け、本編を終えた。 「まこと!!」コールに導かれ、『LA LA LOVE TRAIN~恋の片道切符~』でアンコールが始まる。「(奥仲)まこっちゃんに、この曲を送ります」との後に『Dear My Friends』を披露。奥仲はクルーに向かい「私の決意の曲です」と『Growing Up』を彼女なりの答えとして返す。ラストは『Let It Go!!』、PASSPO☆始まりの曲でこの時間を終えた。 それでも鳴りやまぬ歓声に導かれ、久々となる少女飛行の衣装に袖を通して再度登場した9人。残すは1曲。ここで根岸愛がキャプテンとして、5年間の想いを吐露する。「一難去ったら一難。そのたびに壁を越えてきましたけど一年一年を過ごしていくうちに、PASSPO☆って私たちじゃなくてもよかったのかな?と思ってしまったこともあるんです。(中略)でも今日は自信を持って言いたいです。PASSPO☆はこの9人で本当によかったです!この9人だからここに立てていると思います!だから、これからのPASSPO☆は大丈夫だと思うんです。まこっちゃんには卒業したらもっと活躍してほしいし、私たちも負けないようにもっとPASSPO☆を楽しくさせていきます」と、苦難を越えて強く立った彼女たちの今の姿勢を、声を振り絞りまっすぐ伝えた。この瞬間、場内を暖かい拍手がつつんだ。最後は『少女飛行』をパッセンジャーと共に大合唱を繰り広げる。ステージ上は全員が涙声。それでも晴れやかな笑顔を見せた。 奥仲は深々と頭を下げ「この5年間、PASSPO☆にいたことを誇りに思います」と告げ何度もフロアを振り返りながら、ステージを後にした。クルーも、パッセンジャーもきっと奥仲麻琴という素晴らしいアイドルがPASSPO☆にいたこと、そして彼女が残した足跡を誇りに思っているはずだ。 2015年の始まりと共にPASSPO☆、そして奥仲は新たな1歩を踏みだした。その前途は輝きに満ちていることだろう。この日のライヴで見せた熱さ、根岸の言葉、そして最後に言い放った玉井の「絶対に楽しくさせるからね!」の一言に込められた気持ちが証明しているからだ。 【PASSPO☆その他の記事はクリック!】