竹内まりや33年ぶりツアー 武道館で感涙の千秋楽
9月10日に7年ぶりのオリジナルアルバム『TRAD』をリリースした竹内まりや。 オリジナルアルバムは、4年代連続1位は史上初。トータルの累計売上は1000万枚を突破。さらには、女性最年長1位記録を更新の他に「第56回日本レコード大賞・最優秀アルバム賞」を獲得するなど、アルバムがロングヒット。そして11月22日(土)からは広島グリーンアリーナを皮切りに33年ぶりの全国6か所9公演を行い、いよいよ12月21日(日)日本武道館でツアーファイナルを迎えた。 竹内まりやのライブは、東京、大阪は、2010年からの4年ぶり、全国ツアーは33年ぶりでチケットも発売と同時に即完。全公演で75000人を集客、超レアライブとなった。バンドマスターには山下達郎、そして山下達郎バンドと豪華な顔ぶれと共に、最新アルバムの中からはもちろん、往年の竹内まりやのヒットソング満載。 英語のアナウンスが入り、ドラムの音が響く中バンドメンバーがステージに、そして真っ青なパンツスーツに身を包んだ竹内まりやが登場。『アンフィシアターの夜』からライブの幕が切って落とされた。待ちに待っていた9500人のお客さんで埋め尽くされた会場からは惜しみない拍手が送られた。 ギターを手にすると、ここからは『家に帰ろう』、『マージ―ビートで唄わせて』、『Forever Friends』と続く。竹内まりやのギターとその曲調にあわせたお客さんの手拍子であたたまる会場。 「こんばんは!竹内まりや33年ぶりの全国ツアーにお越しいただき、満員御礼ありがとうございます。33年ぶりということでツアーを乗り切れるか不安でしたが、6都市9公演どこの会場もあたたかい歓迎を受けました。みなさんの声でこうしてここにたてております。」と33年ぶりのツアーに万感の想いを語る。 武道館には特別な想いがあるようで、「ここ武道館は特別な思い出のある場所でもあります。武道館は今年で50周年を迎えたようで、わたしはその頃9歳、ビートルズに出会った年齢と一緒です。ビートルズに出会って歌手の道に進みました。1966年にビートルズがここでコンサートを行いました。あこがれであり、原点のビートルズが立ったこのステージにたてることに運命の不思議を感じながら、感慨無量の想いです。」と話した。 デビュー曲『戻っておいで・私の時間』をスローバージョンで、2ndシングル『ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~』は山下達郎アレンジのアルバムバージョンで、と懐かしい楽曲が続く。 アルバム『Love Songs』に収録されていて本人もお気に入りの曲『五線紙』では、山下達郎、サックスの宮里陽太、ギターの佐橋佳幸の4人で奏でる。 かっこいいパンツスーツ姿から一転、ロングスカートの衣装にチェンジしてあらわれると、中森明菜に楽曲提供した『OH NO、OH YES』のカバーをライブで初披露。「たくさんの方が曲のオファーをしてくださって、その歌をいろいろな場所で披露してくださり、今の自分の活動につながっています。とても感謝しています。」との話から披露されたのは、クラシックギターの優しい音色からイントロが始まる『元気を出して』。薬師丸ひろ子に提供し、数々のアーティストにカバーされてきた根強い人気楽曲だ。 ムードが一転、会場がバーのような大人な雰囲気に包まれた『ウイスキーが、お好きでしょ』、電話のベルが鳴り響くと『告白』、『シングル・アゲイン』、『駅』とマイナーコードの曲が続く。 ユニークなバンドメンバー紹介のあとは、天海祐希さん主演ドラマ「Around40」主題歌となっていた『幸せのものさし』から会場は一気に晴天の似合う雰囲気へ。山下達郎のギターとボーカルが印象的な『プラスティック・ラヴ』から『静かな伝説(レジェンド)』へ。7月にシングルとしてリリースされた『静かな伝説(レジェンド)』は、「自分の周りにいる身近な尊敬する人を称えたいと思って書きました。みなさんの心の中にいるヒーロー、ヒロインを思い浮かべながら聞いてください。」と語り、ブルースハープの音色が想いをさらに深いものへとしていた。 そして久しぶりのツアーの千秋楽に想いが高まり、途中涙ぐむ場面も。「ツアーを始めるにあたって、33年ぶりで体力が持つのか不安でした。ただ、やろうと決心したその一つの理由は、CDを聞いて応援してくださっているみなさんにお会いしたい、感謝の意を伝えたいというその一心でした。35年の歌手人生を振り返って思うことは、幸運に恵まれてここまで来たということです。パートナー、家族、スタッフ、メディア、そしてみなさんの応援あってに35年でした。歌は自分の想いだけでは続けられません。歌える環境があってこそのことです。」と改めてお客さんへの感謝を述べた。 「50代の扉をあけたとき、この綺麗な桜や紅葉をあと何年みられるのかなと思って作った」という『人生の扉』。ここ数年とても大切な人を何人か亡くし、それが還暦を迎えることなのかなと思ったという。でも年をとることの良さ、深みを感じ、一日一日を大切に味わいながら生きていきたい、そんな想いもこめられた『人生の扉』を、本編ラストとして披露した。 ステージには「長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ」、この歌詞のようなどこまでも続く空がスクリーンに広がっていた。 アンコールの拍手の中登場すると、『すてきなホリデイ』でまもなくやってくるクリスマスに心が躍る。ここからはヒットメドレーとして『不思議なピーチパイ』『September』で懐かしむかのように会場があたたかい空気に包まれ、そして『J-BOY』では会場がロックンロールのリズムに。 鳴り止まない拍手に再度登場すると、ここからはアカペラでの贅沢な時間。コーラス隊と山下達郎を引き連れ披露した『リンダ』は、声が楽器にかわった瞬間だった。『LET IT BE ME』では、3000人以上の会場ではライブをやらない山下達郎と「わたしのライブだから例外!」ということで二人で武道館にハーモニーを響かせた。「あたたかい声援に迎えられ、楽しく歌えたことに心から感謝します。このステージを成功させてくれたみなさんに、心からの拍手を送りたいと思います。」と隅々のお客様まで感謝を述べると『いのちの歌』をピアノで弾き語り、ラストを飾った。 33年分の感謝の想い、笑顔がたくさん詰まったあたたかいライブが幕を閉じた。最後まで会場の隅々に手を降り、何度も深く深く感謝のお辞儀をし、ステージを後にした。