仮面ライダーマリカ 佃井皆美のファーストソロライブが圧巻
アクションスター佃井皆美がバンドのヴォーカルとしてステージに立つ初のLIVEが12月5日金曜日、恵比寿LIVEGATE TOKYOで開催された。 佃井皆美として初めてのソロライブ。初めてのライブの場合、名前+初ワンマンライブ、名前+ファーストライブというようなタイトルであることが多い。 長いライブタイトルの中に佃井皆美を知らなかった人にも、彼女がアクション女優であること。バンドでライブをすることが初めてであること。をタイトルだけで簡潔に伝えていると思う。オーディエンスはもとより、当日までどのような人たちで会場が埋まるのかわからないままライブをするというのは、普段、彼女とオーディエンスが繋がれる場所として、Twitterがあるものの、勇気がいることであり、覚悟が必要である。それに何を歌うのか・・・。事前に知らされていることは、バンドとしてサポートするのは、シーガループのメンバー(迫昌弘、安藤乱、ツタナオヒコ)と上田洋輔、葵ミシェルであり、会場に足を運ぶまで内容がわからないまま参加する人たちも興味津々であったことであろう。 いよいよ幕が開き、メンバーが入り演奏が始まる。そして、ヒロイン佃井皆美の登場である。 歌い出し「ヒーローなんていらないよ♪」1曲目は、いきものがかりのカバーで『笑ってたいんだ』から始まった。まるで、この日は、アクションスターではなく生身の私を見てという思いがあったかどうかは定かでないが、思わず微笑む選曲である。歌い切った後、あの長いタイトルをコール、そして、2曲目。「生まれてはじめて 音楽にのり♪」!!!「生まれてはじめて」。そう大ヒット映画「アナと雪の女王」の劇中歌である。バンドで「生まれてはじめて」をもってくるところが実にユニークでオーディエンスとの一体感がグッとあがっていく。 そして、佃井皆美のスイッチもまた一つ上がる。演奏後の最初のMCで、「初めてということで持ち歌とかもないので、私の好きな曲だったりとか、私が選んだ曲を中心に選曲させていただきました。それをカバーして・・・聴いていただきたいなと思っております。」実に、潔い。バンドをバックに歌うことは想像する以上に音が取りにくく難しいのだが、彼女はなんなくこなしている印象である。声がいい上に歌声もよく聞こえる。 影での努力や舞台での度胸が活かされているのではないだろうか。次の演奏曲はシーガループから『少年の手』。演奏するバンドとの一体感がまた一つ上がる選曲である。そしてONE OK ROCKの『ケムリ』、安室奈美恵の『Get Myself Back』。この2曲での表情は、女優そのもの。怒りと憂い。そして、柔らかな表情がオーディエンスを惹きつけていく。 「この業界を目指すきっかけとなったのが安室さんで小学校2年生の時に安室さんをテレビで見て運命的な出会いをしたと思って私も絶対テレビに出て歌って踊る歌手になると思って最初は歌って踊れる歌手。それから方向が変わって今に至る。それでもこうやって歌えてるというのは奇跡のようなことだなと。だから安室さんの曲も歌いたい。」普段、バンドでなかなかやることのない曲を演奏するのは、バンドメンバー自体も新鮮で刺激的だったのではないだろうか。 MC途中に付けていたイヤリングが落ちたことを客席から伝えられ付けながら話をしているともう片方が落ちるというライブならではのハプニングもありつつ、後半戦に突入する。「世界は愛ですよね、愛ですよね~」『LOVEマシーン』から『キスしてほしい』と続き、オーディエンスの盛り上がりも最高潮に達したところで、本編最後の曲になる。 客席内からは、朝までコールがあがるほど、熱い空気が流れる中、場内が静寂に包まれることになる。「強い気持ちで前を向いていくんだぞという意味を込めてこの曲を歌いたいと思います。」『Go the Distance』、ディズニーアニメ映画「ヘラクレス」の主題歌。Go the Distanceには、最後までやり抜く。野球で投手が完投する。という意味がある。 今回、佃井皆美がライブに臨むに当たり強い気持ちが詰まった選曲だとあらためて感心した。そして、鳴り止まない拍手の中、アンコールでTシャツに着替えて登場。 「アンコール来てくださると信じてました。着替えてました。」「歌って、やる機会がない・・・新たな扉を開いたなと」メンバー一人一人を紹介した後、シーガループの曲『3969』から始まる。ここで初めて歌詞が飛ぶのだが、会場全体を一つにする効果をもたらすこととなったのは、佃井皆美の魅力なのだと思う。 そして、ラストソングは、『糸』。「出会いというものを改めて考えさせてくれるというか・・・全然知らない人たちだったのに一つの場所に集まれるのは、奇跡的なことだなと・・・足を運んでくださるのは・・・宝物だなと。」 『糸』を歌い切り、ラインナップ。温かな拍手に包まれる。「また逢う日まで」 次回、表現者・佃井皆美がオリジナルを歌う姿が見たいと多くのオーディエンスが感じた夜だった。