「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」に音楽P矢部敦志
「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」第8回目となった11月12日(水)の放送には、「少年陰陽師」や「花の詩女 ゴティックメード」「エルフ版下級生 あなただけを見つめて…」などを手がけた音楽プロデューサーの矢部敦志が登場。 「アニタメニュース」では、11月8日に吉祥寺スターパインズカフェで行われた「tatsumio1フェスティバル」の模様を映像で紹介。今後も開催を計画中とのこと。 他にも、12月13日(土)に吉祥寺スターパインズカフェで行われる池澤春菜のバースディーコンサート。12月22日に神楽坂エクスプロージョンで開催になる、宮路一昭プロデュースのイベント「Tones Night」。11月29日に渋谷アンコールで行われる川村万梨阿と千葉千恵巳のイベントなどを紹介していた。 「今月のオススメの一冊」では、絵も満載。柴犬の魅力を詰め込んだ本「柴犬さんのツボ」。アニメやゲームの情報を満載した、隔月発行のフリーペーパー「JAPANIMATE」。猫たちの自然体な姿を満載した「2015年 猫カレンダー のら」を紹介。どれも辰巳出版から発行されている。 ゲストコーナーには、音楽プロデューサーの矢部敦志が登場。矢部はスターチャイルドレコードやキティレコード、VAP、マーキュリーミュージック、KSS、アリオラジャパンなどなど、様々なレーベルを渡り歩き、数多くのアニメ音楽作品を手がけてきた。川村万梨阿とも、「花の詩女 ゴティックメード」で最近も共演した関係だ。 矢部は、この番組のゲストとして何度か登場している、当時はスターチャイルドのトップだった音楽プロデューサーの藤田純二に呼ばれ、同レーベルに所属する形で業界デビュー。 当時は、イメージアルバムの制作を数多く手掛けていた。矢部曰く、「脳内変換で物語を聞かせるサントラ」というテーマを持って、数々のイメージアルバムを制作していたそうだ。 パーソナリティの川村万梨阿と初めて一緒に制作したのが、『究極超人あ~る』。当時発売した作品がオリコンチャートの9位にランクイン。音楽シーンで大きな話題に。「このヒットをきっかけにアニメというジャンルが世の中で売れるんだとメーカーも気づきだし、いろいろと制作が始まった」と、矢部は語っていた。 「イメージカプセル」というレーベルを立ち上げたワーナー時代には、レーベルの顔として笠原弘子を歌手で売り出していた話も登場。 矢部に届いた質問の中、「永野護監督作品『花の詩女 ゴティックメード』に於ける音楽制作のやりとり話」についての質問の中、出てきたキーワードが、”プログレッシブロック”。ここでは、あえてアナログ感を出すためにデジタルで録った音をテープに落して作った話なども登場。 矢部がプロデュースを手掛けた『GHOST IN THE SHELL 2.0 ORIGINAL SOUNDTRACK』の『謡』が大のお気に入りと語ったのが、川村万梨阿。「土着な音楽」「ブルガリアンヴォイス」「懐かしい未来」などの言葉が飛び交う会話が、ここでは繰り広げられていた。 他にも、「サイレントメビウス」「ダヤンのふしぎなぼうけん」「×××HOLiC」「獣の奏者エリン」などの作品の音楽プロデュースを手掛けてきた話も。 さらに、「海賊」のサントラ盤を制作するに当たり、アイアンメイデンのポール・ディアノ、レインボーのドン・エイリー、モーターヘッドのエディ・クラーク、ホワイトスネイクのバーニー・マースデンなどなど、錚々たるハードロック/ヘヴィメタルのメンバーを集めて音源を作りあげた話も披露してくれた。 この作品を作るために矢部は、「メタル音楽を作るなら」とイギリスへ乗り込み、現地でミュージシャンへオフォー。その結果として、この『海賊』が誕生したことを語ってくれた。すでに音源は廃盤。この作品を聴きたい方、きっと多いのではなかろうか?? 番組内では、語り尽くせず。ふたたびゲストで登場することも決定。来年の早い時期にはまたも登場しそうなように、楽しみにしていて欲しい。番組内では、矢部が手がけた川村万梨阿の歌う『空の皇子 花の詩女』や、宮路一昭の作曲、池澤春菜の作詞&歌の『享楽ペンダトリヰ』も楽曲紹介していた。次回の放送は、12月10日(水)の21時より。ゲストは、ゲーム界の風雲児、岡本吉起。 矢部 「今日は、自分でも語ってて懐かしかったですね。その当時のことを話すきっかけって今はないので、いろいろ聞かれることで、あのときこうだったなって記憶が甦ってきますからね」 川村 「矢部さんとは「機動戦士Zガンダム」の頃からの付き合いだから、もう30年近いですね。あの頃はみんな若かったので、「やれることはみんなやっちゃえー」みたいに、すごいパワーが有り余っていましたからね。」 矢部 「『究極超人あ~る』の制作に携わっている頃は、当時のスタッフ陣が、そのあとに「機動警察パトレイバー」などの作品を手がけたように、世代的にみんな「これからいろんなことをやりたい」という時代でしたからね。」 川村 「矢部さんは、そんな我々の「やりたい」パワーを汲み取ってはお膳立てをしてくださる方なんですよ。「これくらい出来たらいいなー」と思っていたこちらのアイデアを、二倍三倍に広げてくださってくれる方。しかも、つねにクールな感じで。作業を終えたときにも「面白かった??」と、さりげなく言ってくださる方ですからね。」 宮路 「番組内でも語っていましたが、『海賊』という作品ではアイアンメイデンのメンバーらを筆頭に、メタル界の有名メンバーを次々と連れてきては、1枚の作品にしてしまった方。しかも、イギリスへ直接乗り込み、現地でコンタクトを取って『海賊』を作り上げたという。もう、そのパワー自体がすごいこと。」 矢部 「もう泣きそうでしたよ(笑)。当時、日本人がロンドンに来て変なことをやってるという話がロンドンの狭い音楽コミュニティの中に知れ渡り、「今日さ、誰それが俺ん家にいるから、そいつも呼んでいいか??」という感じで話が広がって。ミュージシャンどうしのコミュニティがあったおかげで、あの豪華なメンツでの制作作業を終えて日本に帰ってきたんだけど。帰ってきたら、今度はブライアン・メイから「俺も参加したいんだけど」って電話がかかってきたり。そのときに思ったのが、ちゃんと向こうが納得する仕事内容でありお金さえきちんと払えば、仕事に国境は関係ないんだなということ。」 川村 『海賊』ってもう廃盤なんですよね、これ絶対に聴きたいから復刻して欲しいです。 ――今回は語りきれずでしたので、矢部さんには、まだゲストとして参加していただくことが決まりました。 川村 「今まで来てくださった方もみんなそうなんですけど。30年分くらいのことを30分で話してもらうには、あまりにも時間が足りな過ぎるんですね。でも、絶対こういうことって伝えたいし。「アニメは昔からこれだけのパワーを持って、夢広がってたものだってことを、今の人に知っていただきたいな」と思うんですよ。だって、これを聞いたら何でも出来る気になるじゃないですか。夢と希望をいっぱい持っていただけるお話だと思うんですよね。」 鎌田 「 わたし、矢部さんが『獣の奏者エリン』に関わってらしたことは、お話をさせていただいて初めて知ったんです。私、『獣の奏者エリン』が好きで、たまたまその話をしていたら、「僕、やってたよ」って。今の自分を作ってくれた土台の作品の多くに矢部さんが関わってらっしゃったのは嬉しい驚きでした。」 宮路 鎌田美沙紀の土台を作ったのが、矢部さんですからね(笑)。(TEXT:長澤智典)