U2、全世界無料配信や日本への想いを語る
現地時間は9月9日、AppleがThe Flint Center for the Performaming Artsで行った新製品発表会においてそのリリースが発表され、約5億人を超えるiTunes ストア・ユーザーに向けて、無料配信が開始され、世界で最も大きな規模のアルバム・リリースとなったU2。 物議を醸しだしたこのリリース方法について、ボノは最新のインタビューで下記の様に述べている。 「まずアルバムは、無料ではなく、Appleが、音楽をきちんとお金を払って購入してくれているiTunesの顧客にプレゼントしたということなんだ。無料で音楽を出すというのは僕らの方針じゃないんだ。音楽には大きな価値があるし、僕らは多額ではないが(Appleから)支払いをしてもらった。少なくともレコード会社に支払われた。Appleはミュージシャンに支払いをしている。クリエイティブな会社でアーティストを支援したいと欲している。僕らにぴったりのパートナーなんだよ。5億人がiTunesを通して音楽を購入していると知った。僕らはその沢山の人たちに自分たちの音楽を届けたいと思ったんだよ。本を玄関まで届けたかったんだ。しかしながら、その本を図書館に置きたいとは皆が思ったわけではなかったんだ。それを認知している。その事実が意図の美しさに陰りをもたらした。音楽をきちんと購入してくれる人へのプレゼントという意図にね。僕等は新しい時代にきている。僕らが慣れ親しんだ音楽のありかたは崩壊したんだ。僕らはその死せる世代の最後のアーティストになるより、新しい世代の第一号アーティストになりたい。」 遂に、一般公開を迎えた新曲『ザ・ミラクル・(オブ・ジョーイ・ラモーン)』のMusic Videoは、このキャンペーンの告知に使用されたCMと呼応するような作品となっている。 この楽曲のモチーフとなっているのは、パンク・ロック・シーンを代表するアーティストとして知られるラモーンズ。ボノは過去に「ラモーンズがいなかったらU2はいなかった」とも発言している。ビデオにはその尊敬の念を示すかのように、ラモーンズのイーグル・ロゴ、ラモーンズ・ファンにはおなじみのフレーズ「GABBA GABBA HEY」やライヴ映像等が使用されている。また、ボノは自身が提唱したチャリティPRODUCT(RED)のロゴが付いたギターを使用している。 最新インタビューでは、ボノは日本についても言及している。「360°ツアーで日本に行けなかったことをお詫びしたい。いけなかったのは凄く残念だった。世界ツアーをやるとき、日本はハイライトだからね。毎回のツアーがそうだったから。次のツアーでは行くよ。今調整中で、とんでもない事が起こらない以上、この4つの顔を見せに行くよ!」 また、U2がデンジャー・マウスやポール・エプワースといった、U2のサウンドにとっては異色と呼べるプロデューサーの起用に始まり、アルバム冒頭曲の『ザ・ミラクル(オブ・ジョーイ・ラモーン)』に反映されているように、パンクで人生を変えられた若き日を振り返るロング・インタヴューを掲載し、表紙を飾ったrockin’on 12月号は11月1日に発売される。