サイキックラバー、新旧アニソン・特撮炸裂で最強の一夜
9月に発売した最新LIVE DVD『サイキックラバーLIVE 2014″BRAVE THE STORM”』を手に行われた全国ツアー「RAISE YOUR HANDS Ⅱ」。ファイナル公演が、9月27日(土)に初台DOORSで行われた。 この日のライブは、LIVE DVDのリリースを兼ねてとはいえ、6月に発売した最新アルバム『RAISE YOUR HANDS!!』の魅力も伝えようと、最新の表情も多く取り入れていたのが特徴的。むしろこの日は、作品のリリースに左右されることなく、普段なかなか演奏する機会の少ないレアー曲や、活動初期中期頃の楽曲を随所に折り込んでいたことが、ファンにとって嬉しいポイントだったと言えようか。 冒頭を飾った「デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち」の挿入歌『タギルチカラ!』が流れた瞬間から、会場中の人たちが、たぎる力を振り上げる拳に変え、熱狂の声と共に想いを舞台上へぶつけていた。 「特撮好きかー!!アニソン好きかー!!胸の導火線に火をつけろよー!!」のYOFFYの言葉に相応しく、この日は、数多くのアニソン/特撮ナンバーが飛び出していた。 スケールあふれるシンフォニックな演奏が場内に広がり出した、「タイタニア」のエンディングテーマ『LOST IN SPACE』。雄大な曲調ながらも、口づさみたくなるキャッチーさを備えた「轟轟戦隊ボウケンジャー」のエンディングテーマ『冒険者 ON THE ROAD』のような、ちょっと懐かしさを覚える楽曲が流れれば。近年のサイキックラバーの顔となっている「カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編」のオープニングテーマ『Vanguard Fight』や、「超爆裂異次元メンコバトル ギガントシューター つかさ」のオープニングテーマ『ギガントシューターだっちゅーの!』のように、疾走感と解放性を魅力としたアメリカンハードロック・テイストをたっぷり満載した楽曲も、数多く演奏。場内へ、熱狂の拳突き上げゆく風景を終始描き続けていた。 ウズウズした感情の高ぶりを与えてくれた、「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」のオープニングテーマ『超!最強!ウォーリアーズ』を披露してくれたのも嬉しかったが。変拍子を軸に据えた、プログレッシブでハードエッジな演奏冴え渡る「ウィッチブレイド」のオープニングテーマ『XTC』や、荘厳かつ雄大な景観描き出す「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」のオープニングテーマ『GAIKING』のよう、武者震う緊張感生み出すスリリングな演奏も、聞き手のハートや身体を虜にしてゆく大切な魅力。 最新アルバムの表題歌『RAISE YOUR HANDS!!~Reach for the sky~』を通し、会場に夏の空気を運んでくれば。サイキックラバーを語るうえで欠かせない、80年代ハードロックなテイストを持った「特捜戦隊デカレンジャー」の挿入歌『SWAT ON デカレンジャー』も披露。 やはり戦隊ナンバーの支持率は非常に強く、この日も、♪チャンチャンバラチャンバラー♪の大コールが巻き起こった「侍戦隊シンケンジャー」のオープニングテーマ『侍戦隊シンケンジャー』を通し、会場中の人たちが、刀を振りまわすポーズをしながらYOFFYと共に熱唱。最期の決めホーズ「あっぱれ!!」でも、みんなで叫びながら、一体化した風景を作りあげていた。圧巻は、サイキックラバーのライブには欠かせない超熱狂炸裂ナンバー「特捜戦隊デカレンジャー」のオープニングテーマ『特捜戦隊デカレンジャー』時。誰もがサイキックラバーのメンバーとなり、一緒に歌い、時にはYOFFYの歌へ掛け合い、舞台上と客席が気持ち一つに唄い熱狂しながら、楽曲としてあるべき姿をともに作りあげていた。 最後の最後に披露したお祭りナンバー『サイキックラバーのテーマ』まで、一緒にシンガロングしてゆくことで楽曲が理想とする姿に昇華していくことを。それこそがライブの楽しさなんだということを、サイキックラバーのライブが教えてくれた。 彼らのライブは、観客たちが与えられる側ではない。参加した人たちもまた、この日の舞台を、熱狂という空間に染め上げてゆくための演者たち。サイキックラバーの生演奏を聴きながら、YOFFYと一緒にカラオケ気分を味わっていける?!。それくらいのHAPPYな感覚を彼らが与えてくれるからこそ、ライブを重ねるたびに観客が増え続けているのだろう。早く、次のLIVEの便りを届けてもらいたい。そこは、楽しみに待ってようか。 TEXT:長澤智典