21g始動、「魂をぶつけた音楽しか人には届かない」
SIAM SHADEのNATCHIN(B)と謎の覆面ヴォーカリストGeno(Vo)を中心に、紅一点ギタリストのmi-ya(G)と長身イケメンドラマーのAct.(Dr)という面々のもとに誕生した21g(トゥエンティワングラムス)。 「”21g”というのは人間の魂の重さ。命を張って音楽へぶつかってゆくメンバーたちの集合体が、この21g」(NATCHIN)と語るように、21gは、魂を一つ一つ削りながら楽曲を紡ぎ続けている。その最初の形として誕生したのが、10月4日(土)に2枚同時発売になるCD+DVD作の『天照賛歌』と『エメラルドグリーン』。同日には、初台DOORSを舞台に、初ライブであり、いきなりのワンマン公演となる「21g LIVE「Genoration」Chapter 1」も行われる。 ここでは、21g誕生の経緯や、魂を吐き出した2枚の作品『天照賛歌』と『エメラルドグリーン』について4人に話を聞いてきた。 運命を背負いながら出会った、4人の軌跡。 ――まずは、バンド結成の経緯から教えてください。 NATCHIN 「昨年、Genoと会った時に「何か一緒にやらないか?いろんな構想を持っているから、まずはその話を聞いて欲しい」ということで会ったのが最初のきっかけ。俺自身も、人生を賭けるバンドというか、魂を注ぎ込み活動していけるパーマネントなバンドをやりたい意志もあったし。Genoの声の魅力には前々から惹かれていたこともあって、まずは「アイデアを聴くよ」ということで会ったんだけど。そのときにGenoから出てきたアイデアの数々に「今の流れにはない面白そうなことが出来る」と判断。女性をギタリストにしたいという発想も。『天照賛歌』や『エメラルドグリーン』に映し出した映像のアイデアも、Genoの中には最初からあったもの。当時はまだ楽曲さえもなく、構想のみの段階だったけど。彼の持つ情熱と構想に惹かれ、俺も、ここに人生を賭けたい気持ちになったことから、まずは2人で動きだしたのが始まりだったよね。」 Geno 「じつは、一生背負っていくべき一つの障害が自分の身に起きたときに痛感したのが、「人生何が起き、何時やりたいことが出来なくなるのかわからない。その後悔を背負って生きるよりも、行動を起こせる意志と身体があるのなら、そこへ人生を費やすべき」という想いだった。その意識に強く駆られたことから、以前から一緒にやりたかったNATCHINさんへ声をかけ、自分の構想をぶつけていった。それが21gの始まりでした。」 NATCHIN 「そこから、メンバー探しの旅が始まり。mi-yaは、知り合いの紹介で会ったんだけど。プレイを聴く前から、「ギタリストとしての経験は短いけど、長年ピアノを弾いてきた」実績や「会った瞬間の存在感に強く惹かれた」ことから、即決。ギターの腕は経験を積めば上手くはなるけど。人を惹きつけるものは習って身につくものじゃない。「この子しかいない」と直感で決めました。最近では、身近な関係者から、やたらmi-yaの行動をチェックして「mi-yaちゃん、この間なになにしてたね」って報告がきます。笑」 Geno 「mi-yaがうちの飛び道具です。」 mi-ya 「知り合いを通し、NATCHINさんとGenoが「女性ギタリストを探してるから会ってみる??」という話をいただいて。わたし邦楽ロックは通ってないけど、”女性ギタリストでロックスター”みたいな存在も居れへんし。「このメンツとやるのも面白そうやな」と思い、お話させてもらって。すぐに決断。今は、お2人に支えられながら頑張ってます。」 NATCHIN 「mi-yaは、男性ヴォーカルのバックで格好良くギターを弾ける存在だからね。」 Geno 「そう。経験は後で積めるけど。居るだけで華を持てる存在感というのは、バンドにとってもすごい魅力になること。うちのバンドは、mi-ya押しですよ(笑)。」 NATCHIN 「mi-yaとAct.は年齢的にも若いように、うちら2人とは感覚的にもぜんぜん異なる資質を持っている。キャリアの差なんて何も関係ない。それを、この2人には実感させられましたからね。」 Act. 「僕は、上京以降ズッとお世話になっているライブハウスの店長さんから、お2人がドラムを探してるからと推薦を受けてお会いしたのがきっかけでした。ちょうどその時期の自分が、「同世代の人たちの中から、どうやったら一歩抜きん出られるのか?!」を模索しながら。「このままでは埋もれてしまう」と強い焦りを感じていた頃。」 Geno 「このまま何も芽が出ないんだったら国(故郷)へ帰ろうかと思ってた」と言ってたもんな。」 Act. 「それくらい焦りを覚えていた時期だったからこそ、自分がどれだけ通用するのか?!も含め、これはチャンスの場というチャレンジ精神を掻き立てられ、参加しました。」 Geno 「Act.は要求したもの以上を返してくれるドラマー。何より礼儀正しければ、歩くWIKIPEDIAのように、いろんな蘊蓄がハンパない。」 NATCHIN 「ここまでタッパ(身長185cm)のあるドラマーも珍しいからステージ映えするし。」 Geno 「そう。2人して、「すごいドラマー見つけちゃったな」と言ってたからね。こんだけ世の中に音楽があふれている中、魂をぶつけた音楽でないと人の心に届いてはいかない。」 ――21gとして求めている音楽性も、ぜひ教えてください。 Geno 「 サウンドの厚み云々も大切だけど。それ以上に俺自身「伝えたい想いを持った歌」がある。それを求める形でアレンジし、バックアップしてくれるのがこの3人。」 NATCHIN 「メンツ的にヘヴィな印象を持たれるかも知れないし。ライブの場に於いては、そういう楽曲も演奏に加えてはいくけど。21gが目指しているのは、それとは違う方向性。基本にあるのは「Genoの歌声と伝えたい言葉」を生かした音楽であり、「人の心へ響き、届いてゆく歌」であること。」 Geno 「ただ、『天照賛歌』のシューティングライブをやったときに収録現場へ足を運んでくれた人たちは、初めて『天照賛歌』を聴くにも関わらず、ものすごい熱気をぶつけてくれた。その熱量を感じたときには、「この想いに応えてこその21gの音楽」という気持ちにもなれたように、求められた以上の熱い想いを返してゆく気持ちは常に強く持っています。」 ――21gから最初の便りとなるのが、10月4日にCD+DVDという形態で発売する2枚のシングル盤『天照賛歌』と『エメラルドグリーン』になります。 Act. 「まるで、「陰と陽」を描き出したような作品をね。」 Geno 「21gを始動するに当たり、最初に生まれたのが「陰と陽」それぞれに際立った表情でした。それが『天照賛歌』に投影した、人が心の中へ抱えている…本来なら人には見せられない毒を持った感情。そして『エメラルドグリーン』に描いた、とても耳心地の良いキャッチーな歌。それを1枚の中へ集約しては、曲としての色が強すぎて作品として成立し難いことから、それぞれを際立たせた形にしていった。結果、『天照賛歌』と『エメラルドグリーン』という、「21gが持っている表情の両極」を出した作品に仕上がりました。」 ――Genoさん自身が、”毒を放つ言葉”を好んで表現したがる方じゃないですか?? Geno 「毒を吐きたがるわけではなく、人が隠したがる感情も含めて伝えないことには、俺自身という存在が成り立たない。これまでもズッとオブラートに包むような生き方をしてこなかったぶん、その毒さえも自分の素直な言葉として吐き出すのは、俺にとっては当たり前のこと。」 NATCHIN 「Genoの言葉には、つねに毒があるというか。それぞれの楽曲の中、かならず「心にひっかかる生々しい言葉」がある。だからこそ、そこに俺ら自身も惹かれるわけで。」 mi-ya 「どんな楽曲でも、かならずドレミファソラシドで聞こえるから、正直、歌詞って入ってこない人なんですよ。けど、Genoの楽曲からは最初に歌詞が聞こえてくれば、自然と歌を口づさんでたりもする。なんか「すげぇ!!」というか、それだけ伝わるものがあったからこそ、ここに居るんやろうし。」 Act. 「オブラートに包めない言葉なのに、字面としても綺麗だし、語感もいいんですよ。これは、すごいマジックだと思う。」 Geno 「たとえばの話、俺らのライブや楽曲へ偶然に触れた人との出会いを必然とするには、その場で聞いたメロディーや歌詞が家に帰ってもズッと残ってる。それくらいの印象を与えてこそなわけじゃないですか。100人が俺らの音楽に触れたのなら、95人は家まで歌詞やメロディーを持って帰ってもらいたい。そこを念頭に、21gの楽曲は作ってる。」 ――表現しているベクトルは違えど、『天照賛歌』と『エメラルドグリーン』の両曲からは、とても感情的な気が放たれていますからね。むしろ、その高ぶる熱い歌のエナジーにグッと心つかまれてしまうというか。 Geno 「歌って、そうじゃないと伝わらないもの。こんだけ世の中に音楽があふれている中、魂をぶつけた音楽でないと人の心には届いていかないんですよ。」 10月4日、21gの快進撃が始まりを告げる!! ――スタジオ映像とファンたちとのリアルなライブ映像とをミックスさせた『天照賛歌』。美しい緑映える草原を舞台に空撮満載で映し出した『エメラルドグリーン』。21gは、映像にも強いこだわりを見せるバンドです。 NATCHIN 「楽曲はもちろん、「その対比」を映像を通しても描き出したい想いは、21g結成当初からあったこと。」 Geno 「とくに『エメラルドグリーン』に関しては、あの映えた緑の景色の中で撮りたかった。」 NATCHIN 「裏話にもなるんだけど。Genoが好んで使っている緑色は、毒を持った色であり、海外ではモンスターを象徴する色としても使われている。それもあって、最初にGenoが言ったのが、「バンド名にも毒を含ませたい。エメラルドグリーンはどうか??」という言葉だったんです。」 Geno 「エメラルドグリーンという言葉には、あの綺麗な色を象徴しながらも、”致死量を持った毒”という意味も含まれてるんで。」 NATCHIN 「結果的には、今の21gになったわけだけど。『エメラルドグリーン』という楽曲は、最初バンド名にしようとしたくらい21gの姿を象徴した曲でもある。この手の曲って、何年も経験を重ねてこそ生まれてくるものだけど。それを最初に作り出せたのは良かったことだし、そこに運命も感じたね。もちろん、今回の2枚のシングル盤をCD+DVD作品としたように、俺らは映像にも強いこだわりの姿勢を見せていきたい。」 Act. 「今や、音楽も多様化している時代。音だけではなく、映像も含めた一つの集合体としてこそ、初めて楽曲や作品として成り立っていく。それを、21gでは表現していこうとしているので。」 NATCHIN 「 10月4日に『天照賛歌』と『エメラルドグリーン』の2作品のリリースと同時に、この日、初台DOORSで初ライブであり、いきなりワンマン・ライブを噛まするわけだけど。ようやくスタートラインに立てるなっていうのが、今の素直な気持ちなんでね。」 Geno そう。すでに、今後の展開も続々と決まっているように、この日が「快進撃を行う序章の日」。すべての始まりの日になるので。。。TEXT:長澤智典