坂本龍一プロジェクト、トリビュートの名盤が高音質化
坂本龍一プロジェクトによるブラジル音楽の巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンへのトリビュート3部作が、DSDマスタリングによるハイレゾ音源ほか待望の日本初配信が実現した。 ジョアン・ジルベルトらとともに1950年代後半にボサ・ノヴァを生み出したアーティストの一人であり、『想いあふれて(Chega de Saudade)』や『イパネマの娘(Garota de Ipanema)』など数々の名曲の作者として世界中で知られ、多くのファンを持つブラジルの偉大な作曲家アントニオ・カルロス・ジョビン(1927年1月25日-1994年12月8日)。 2001年7月にリリースされ、ブラジル音楽/ワールドミュージックとして異例のセールスを記録し、今も名盤CDとして多くの音楽ファンに愛されている作品、それが坂本龍一によるプロジェクト、morelenbaum2/SAKAMOTO(モレレンバウムツー/サカモト)によるアルバム『CASA』。 長きに渡り、ジョビンと演奏活動を共にしたミュージシャンであり、映画音楽監督としても知られる、チェロのジャキス・モレレンバウム、その妻でやはりジョビンのバンドで活動したヴォーカルのパウラ・モレレンバウム、そして坂本龍一の3人が中心となって制作され、タイトルの“CASA”がポルトガル語で”家(HOME)”を指すとおり、敬愛するジョビンのリオ・デジャネイロの”自宅(HOME)”で、ジョビン愛用のピアノを坂本龍一が奏で、ブラジルの大自然に育まれたジャキスの豊潤なチェロと、凛とした美しさが響くパウラのヴォーカルによる奇跡のアンサンブルによって、ジョビンの魂が宿るかのような慈愛に満ちた音楽が生み出されたのだ。 ジョビンの息子パウロやエヂ・モッタなどのゲストも迎え、愛の歌を中心に、 どこまでも美しく、哀しく、寂しく、信じられないほど豊かに、亡き巨匠の魂を、愛を、感じ、受け継ぎながら綴られた音楽が収録されている。この作品は、完成度の高さから、日本だけでなく、世界中の国でCDリリースと配信が行われ、アメリカのビルボード誌が選出する2001年10アルバムに選出されるなど、世界中でヒットした。 同じくmorelenbaum2/SAKAMOTOプロジェクトによって、続く2001年11月にリリースされたライヴ・アルバム『LIVE IN TOKYO 2001』や、2003年7月にニューヨークで録音された 『A DAY in new york』もヒットし、今も世界中の音楽ファンに愛聴されている名盤。 今年2014年は6月にサッカー/ワールドカップブラジル大会が行われ、2年後の2016年には同じくブラジルのリオ・デジャネイロでオリンピックが行われるという、南米大陸の大国「ブラジル」という地に注目が集まる中、坂本龍一氏が高く信頼を寄せるサイデラマスタリングのエンジニア、オノセイゲン氏による高音質DSDマスタリングによって、このすばらしいレコーディング時の音を、できる限り忠実に再現してリスナーへ届けたい、という企画が生まれ、ワーナーミュージック・ジャパン在籍時のアルバム作品として日本国内で初めてDSDマスタリングによる音楽配信が本日8月27日(水)よりスタートした。 (DSD・・・Direct Stream Digital(DSD)方式は従来のPulse Code Modulation(PCM)方式とは全く異なる音声信号の大小を1ビットのデジタルパルスの密度(濃淡)で表現する方式で、再生もシンプルなシステムで行えるため、CDや通常のPCM配信より広く100kHzをカバーする再生周波数範囲と可聴帯域内120dB以上のダイナミックレンジを確保できる「原音」にきわめて近い録音・再生を実現する方式。) ブラジルという国や人々、気候や自然が育んだ独自の文化、音楽が注目される今、ブラジル音楽の巨匠が生まれ育った地で、その精神を受け継いだミュージシャンにより多くの観客の前で演奏された東京で、世界中の音楽とミュージシャンが集い名演が繰り広げられるニューヨークで、それぞれ録音された名盤を、限りなく忠実にレコーディング時の音の再現を目指してマスタリングされた高音質なサウンドで楽しんでほしい。