『惡の華』新オリジナル楽曲ASA-CHANG、しのさき あさこ、押見修造緊急対談
思春期における生と性の暴走を描き、各メディアを沸かし続ける超問題作『惡の華』。 TOKYO MXなどでアニメ版が放送されていた今作の新たなオリジナル楽曲を制作し、裏側を公開してしまう企画【第二回『惡の華』新オリジナル楽曲制作会議 生放送】がニコニコ生放送で9月11日に放送された。今回は第一回会議の際に出されたテーマを元に楽曲の一部メロディと歌詞の公開、原作者の押見修造が描いたイメージイラストの公開に始まり、タイトルを視聴者から募集するなど充実した内容となった。10月6日の【第三回『惡の華』新オリジナル楽曲制作発表会 生放送】に向けて着々と姿を現しつつあるオリジナル楽曲。放送終了後に原作者である押見修造、楽曲を担当しているASA-CHANG、しのさき あさこの3人に話を聞いた。―今回のニコニコ生放送は『惡の華』の原作者である押見さん、アニメOPを手掛けられた宇宙人のヴォーカル・しのさき あさこさん、EDを手掛けられたASA-CHANGさんが揃って『惡の華』の新オリジナル楽曲について議論し楽曲を制作していく放送です。原作者の押見先生としては、自分が生み出した作品の楽曲が目の前で作られるわけですが、率直な感想は? 押見修造もう素直に嬉しいです。今日、こうやって歌詞を読んで、歌も聴かせていただいた時に、原作を大切にしているのがわかるし、その根っこがそのまま出ているなぁという感じがして。ひたすら感無量です。 ―しのさきさんは、原作の世界観をどのように歌詞、楽曲に閉じ込めようと思われたのですか? しのさき あさこ主人公の春日君目線から描いてるんです。1番は春日君から観た仲村さんへの想い、2番は佐伯さんに対する想いなんです。会議で出てきた「賛美歌」の部分では、流れてる時間は割と穏やかなんだけど、何か不穏なことが起こってるなぁというのを出して。最後のサビで、漫画の華の目がバッと開いてから閉じる瞬間までを楽曲に閉じ込めました。 押見修造そういうことだったんですね! しのさき あさこそうなんです。完璧なんですっ! 一同 (笑)。 ASA-CHANG今のコメント、なにもかも完璧でしたね(笑)。 しのさき あさこはい、ウフフ。 ―みなさんは、しのさきさんが閉じ込めた想いが曲を聴いて伝わりましたか? ASA-CHANG説明を聞いて、なるほど!って思いました。 押見修造アニメOPの『惡の華』もカップリングの『砂漠の鎮魂歌』も、すごくマッチしていたし、世界観も表れていました。今回も完璧!だと思います。 ―ASA-CHANGさんは、しのさきさんが作られた世界観を汲んで、そこに新たな解釈を生み出すためのアレンジを施さないといけません。自分なりの『惡の華』観がどのような形で現れそうですか。 ASA-CHANG僕はですね、作品の世界観を”ぶった斬る”役割にあるのかなと思うんです。しのさきさんがちゃんと世界観を取り入れているので、逆に違った角度から取り掛かった方がブレないと思うんです。 しのさき あさこうふふ、ありがとうございます。 ASA-CHANGなんというか、主人公やストーリーとは違う情景……その周りに漂う匂い。そういうスタンスなのかもしれないですね。「殺人現場のネコ」の様に、しっかりと観ている。みたいなね。 押見修造いやぁ……、こうやって形にしてもらえるなんて本当に恐縮ですよ。 ASA-CHANGいやいや(笑)。 ―先ほどの放送にて、ASA-CHANGさんに押見先生の【声を録られた】という話も明かされました。音楽の制作現場に初めて参加されたと思いますが、漫画と音楽、同じクリエイトする立場でもここは違うなという部分はありましたか? 押見修造僕は漫画を描くときは1人でコツコツと誰とも喋らずの作業なので、いつもは寂しい現場なんです。でも、今回はこうしてみなさんに混ぜていただけるのが本当に嬉しくて。それに声を使っていただけるのも、僕はずっとASA-CHANGさんの音楽を聴いてきたので、まさか自分の声が楽曲に使われて曲になるなんて思ってもみなくて……10年前の自分に教えてやりたですね(笑)。さぞ喜ぶだろうなと。 ASA-CHANG僕は前回のニコ生でお会いするのが初めてだったんです。だから、この前の第一回目の放送後に、同じ電車で横に並んで一緒に帰ったりして。そういうのが…いいんですよ。 押見修造その時、メアド交換もさせていただきましたし(笑)。 ASA-CHANG「これからどうぞよろしくです」みたいな感じのやりとりだったから、初々しくジワジワきましたよね(笑)。 押見修造もう、メチャクチャ嬉しいですよ。「俺、今ASA-CAHNGとメールやってるぜ!」って優越感に浸ってますからね(笑)。 一同 (笑)。 押見修造それに僕は音楽を聴くのは大好きなんですけど、演じる才能がゼロなのでちょっとでも楽曲制作に関われたのは本当に嬉しいです。 ASA-CHANGそもそも押見先生の作品がなければ、こうした出会いが無かったわけですから。感謝の気持ちを込めて声を切り刻ませていただきます(笑)。 押見修造ありがとうございます! ―押見先生の声を録ったというのも、まず驚きでしたが、それ以外にも生放送では語れなかった、制作こぼれ話みたいなのを伺えればと思います。 しのさき あさここの前、宇宙人のレコーディングをした時…すごく攻撃的なレコーディングをしたんです。珍しいです。 押見修造何ですか、それ?(笑)。 しのさき あさこ小学生が言いそうな悪口を考えながらレコーディングしてたんですよ。 押見修造想像できない(笑)。 しのさき あさこそれはですねぇ、歌う時はいつも結構穏やかなんですけど、感情を出すということに挑戦しました。エモーショナルにですっ! ASA-CHANG色々な罪を犯してきたような印象を受けましたよ。 押見修造本当に『惡の華』ですね。 ―最後になりますが、このオリジナル楽曲の聴きどころをお伺いしたいと思います。 ASA-CHANGOPもEDも別の意味で原作、アニメから切り離されて、言葉が独り歩きするのが面白くて、「ハナガサイタヨ」現象ですね。僕は『惡の華』を知らない人が聴いても、何だろう?とか感情が芽生えるような作品になればと思います。それにこうやってニコ生をやっていると、押見先生やしのさきさん自身からインスパイアされる部分がとてもあるんですよ。それも新鮮で作品に生かされていると思います! 押見修造いやいやいや、恐縮です。 ASA-CHANG今回も、タイトル決めでスゴイ言葉が来場のみなさんから生まれたじゃないですか。企画を超えたクリエイティヴな面がすごく出てきたな、って思いました。 ―生きたやり取り、というのが今日もすごく出てましたね。 ASA-CHANGまさしく!出ちゃってます。もうね、レコード会社さんの思惑から完全に外れてるんじゃないかな?と思うぐらいなんですけど(笑)。でもみんな、それを望んで作っているような、そんな楽曲になると思いますよ。 押見修造作るってそういうものですよね。 ASA-CHANGうん、脱線って、起きるのが当然だからね。 押見修造僕は本当にお二人の一ファンとして、楽しみで楽しみで仕方なくて。それだけじゃなくて、僕の絵をジャケットに使ってもらえるんですから、もう、言葉にできないぐらいメチャクチャ嬉しいですよ。 ASA-CHANG先生はスゴイですよ!今日の生放送で公開したデッサンだって十分スゴイのに、ジャケットに使用するイラストはそれを上回るものを用意してるってさっき言ってましたもん。 押見修造生半可な絵じゃこの曲には太刀打ちできないですから! ―今日、楽曲を聴いて、またここから更なるプラス作用が期待できそうですね。 押見修造決め打ちで描かずに、色々なものを重ねていければいいなって思います。 ―それでは、最後にしのさきさん、お願いいたします。 しのさき あさこまだまだ完成してないから…。『惡の華』を知らない人が理解できないように作ってあるので…、みなさん『惡の華』を読みましょう♪ウフフ。 一同 (笑)。 ASA-CHANGキレイにまとめたね(笑)。 ―10月6日は楽曲発表の生放送の前には、アニメ全話放送もありますからね。 しのさき あさこじゃあ、もっといい感じになりますね、ウフフ。 惡の華関連楽曲購入はアニメロで!↑クリックで惡の華特設ページへ第三回『惡の華』新オリジナル楽曲制作発表会 生放送