96猫単独ツアー最終日赤坂BLITZ完全レポ
ニコニコ動画発の人気コンテンツ「歌ってみた」。 その中から飛び出してきた数々の個性的な“歌い手”たちは今や音楽界の中でも確固たる地位を築こうとしている。そんな数多くの歌い手たちの中でも、特に個性的な世界観と、硬軟織り交ぜた歌声で絶大なる支持を集める歌い手が「96猫」だ。その96猫初の単独ツアー「東・名・阪!~チョコっと96猫おじゃまします、ワッと驚く3公演~」の最終日が8月3日(土)、赤坂BLITZにて開催された。 この日の96猫ワールドは「和」「話」「輪」の3部構成で展開。1部「和」では、和風レトロな世界を展開。スタートは『いろは唄』。96猫の特徴である中性的でパワフルな声を三味線の音色に乗せて飛ばしていく。その後は『吉原ラメント』のようなハードな音で空気をガッチリ掴めば、「リハ中、ステージに人の顔が見えたんですよ」という夏に相応しい怪談MCで笑いを誘うなど、歌以外の面でも沸かしていく。 2部「話」は、ビンゴマシーンから出てきた曲を、即興で披露するという冒険的な試み。アニメ「進撃の巨人」OPテーマである、『紅蓮の弓矢』を引き当てた瞬間、会場内からは大喝采が起こる!しかし、即興のため、その場で楽譜を渡されることに、苦笑いを浮かべる96猫。複雑でプログレッシヴな楽曲をしっかりと歌いこなし、力量を見せつけるのはさすがだ。即興ステージを終えると、ゲストに同じ歌い手として活動するneroが登場。アコースティックな『夢喰い白黒バク』を共に披露し、しっとりとしたノワール感を演出する。続く3部「輪」。『いーあるふぁんくらぶ』ではフロアから大合唱が起こり、まさしく「輪」の通り、ファンと96猫の繋がりと一体感を示した。盛り上がりは最高潮を迎え、『ブラック★ロックシューター』で多幸感をまき散らし最初のステージを終えた。 巻き起こるアンコールに導かれ、再び96猫が登場。ツアーラストに相応しいスペシャルゲストとして、シンガーソングライターの奥華子が登場し、彼女と共に製作した『MOTHER』を披露。繊細な歌声を感動的に響かせる。歌い終わり、96猫の目には涙声が滲む。しかし、感動的な場面を迎えた後はひたすら盛り上げる!『こちら、幸福安心委員会です。』ではアニメ声、ハイトーン、低音といくつもの表情を1曲に全て込める。その姿はまさしく“歌い手”96猫の真骨頂だ。ラストは『千本桜』。フロアが渾身の声を張り上げ声援を送れば、96猫のもまさしく絶唱という言葉がぴったりの唄で応える。張り上げた声は会場を突き破らんほどの熱量を放っていた。(ギガPメジャーアルバムはUSUSHIOとNORISHIO2枚!)終演後、あまりの感動で、泣き出すファンが多く見受けられた。歌という武器をひとつに大立ち回りを見せる96猫は、“歌い手”という枠を飛び越え日本のポップシーンにおいて大きな存在になっていくことだろう。それだけの力量をとカリスマ性をありありと証明する一夜になったのは間違いない。 96猫代表曲が家にいながら聞ける!