紅白出場は?NMB東日本ツアー激レポ~神奈川県民ホール
紅白歌合戦に出る、これがNMB48の今年のテーマである。 今回の東日本ツアーは、西日本ツアーから引き続きその名もずばり【12月31日 〜あと●●●日〜.】。●には、その公演から逆算した12月31日への残り日数が入る。そして、東日本ツアー最終日は紅白の収録をすることでも有名なNHKホールである。 ここまで紅白歌合戦を意識しているNMB48だが、では本当に紅白に出られるほどの実力があるのか?今回の東日本ツアーは、大盛況のうちに終わった西日本ツアーとともに真価が問われる公演となる。 初日は、6月11日神奈川県民ホールで行われ、あいにくの雨模様ながら満員御礼を記録。開演30分前から、早くも会場のボルテージはMAX状態。皆それぞれのコールを捧げ開演を待ち望んでいる。 そうこうしているうちに、影アナである山田菜々の独特の鼻にかかった声がスピーカーから聞こえると、ファンたちの怒号が!そのまま会場が暗くなり、コンサートのスタートだ。 『HA!』から始まり、『てっぺんとったんで!』『絶滅黒髪少女』とはじめから飛ばしすぎだろ、と心配するほどのテンションMAXなセットリストからMCへ。トークでは山本彩を中心に、それぞれのメンバーが前へ、前へという姿勢はなかなかアイドルグループでは見られない特殊な光景だ。この、笑いにそしてウケることに貪欲な姿勢こそ、大阪が生んだNMB48の特徴だ。 そんな中でも特筆すべきは、絶対的なエースでありリーダーである山本彩の成長だ。AKB48シングル選抜では猫を被ったように自分が出せない、と自己申告していたほど目立たない存在になるのだが、NMBでの輝きは【第二のたかみな】と呼ばれるのもうなずける安定感。ツッコミ、臨機応変に対応できるトークはもはや女芸人並、いやそれ以上の圧倒的なスキルを魅せつける。 また、巨乳でロリ体型で美少女という三拍子揃ったルックスながら、唯一の欠点と言われていた【アゴのシャクレ】を完全に自分の持ちネタにしている部分。なぜか芸能界ではアイドルのシャクレはネタにしづらい風潮があった。初期の山本彩も今のように【アゴネタ】は殆ど無かったことでもわかる通り、暗黙の了解でアイドルのシャクレはないことになっていた。しかし、山本彩は【アゴ姉】と後輩メンバーにいじられることを受けいれた度量の広さ、そしてウケ優先精神はまさにアイドル業界の革命児。今後、もしもシャクレネタがアイドル界に普通のこととして受け入れられた際には、それは間違い無く山本彩の功績だと言っても過言ではないだろう。 アゴネタもさることながら、各メンバーに特色が強く、今回の東日本ツアーは不参加だった中学生にして上沼恵美子並のトークスキルの木下春奈など、AKBグループの中でも【笑い、トーク】がこれぞNMBという特色であるのは明白なので、紅白への近道はとにかく関東圏での更なるテレビ番組での露出、そして各メンバーを生かしたバラエティ出演が鍵となるだろうことが今回のコンサートでも感じ取られた。 さて、公演に話を戻そう。MC後は『わるきー』からユニット曲のオンパレード。特にファンにはおなじみの山本彩が弾き語りで歌う『ジャングルジム』は何度聞いてもこのアコースティックギター一本での【独演バージョン】が涙がでるほどに素晴らしい一曲。山本彩のギタースキルは元より、山本の声質・ビジュアルによくあった切なくも強情っぱりな女の子の心情を歌った失恋ソングは、チャキチャキな元気だけではない、浪速娘(なにわっこ)の純情な部分をうまく表現してるAKBグループでも指折りの名曲だ。 後半はシングルメドレーとなるのだが、目を奪われたのは各メンバーの踊りのスキルが格段に上がっていることだ。 NMBはシングル曲でアクロバティックな演出が一つは取り入れられることでも有名なのだが、ダンススキルがあがり要所要所でビシッとダンスが決まっている分、決めの大技がより綺麗に見えるようになっている。AKBグループではダンスはSKEとファンの間では言われ続けただけに、トークだけではなくNMBがパファーマンスでも先輩グループを脅かす存在になっているのは頼もしい。 特に今回の公演では『オーマイガー』『純情U-19』『ヴァージニティー』『北川謙二』と終盤に運動量の多い楽曲をフル尺で連発というアスリート並みの演出なのだが、一糸乱れぬダンスは見ていて気持ちのいいもので、自然と感動を呼ぶ。 また、アルバムが50万枚突破、新曲である『僕らのユリイカ』の発表、これまた新曲の『さや姉』の発表など嬉しいサプライズの連発。特に『さや姉』は、NMBの精神的支柱であり、数多くの卒業者を影から見送ってきた山本彩へのメンバーの想いがよく詰まった極上の名曲となっている。アンコールでは、『青春のラップタイム』『僕は待っている』『NMB48』と最後まで飽きさせない演出で東日本ツアーの初日は幕を閉じた。 NMB東日本ツアー使用曲は! 今回の主題でもある、紅白歌合戦。明確な出場審査基準がない中、既にAKB48、SKE48は出場を果たし、今年も出場が有力視される存在だ。 そこに第三のグループとしてNMB48が食い込めるのか?今日のコンサートを見た限りでは、その資格は十分にある。いや、かなりの確率で紅白出場の予感はする。しかし、一つだけ気になることは山本彩への負担の重さだ。 アイドルとして天性の素質と誰よりも努力する気持ちを持つ山本彩は、グラビアから歌、バラエティーまでなんでも出来てしまう。だからこそ、NMBにかかる負担が時として山本彩の小さな両肩に重荷となる時がある。兼任メンバーだった横山由依が、山本彩の良き理解者でその重いリュックを一緒に背負う意気込みがあっただけに、今年の組閣で兼任が解かれてしまったことは非常に不安である。 紅白まではもう半年もない。そんな今だからこそ、横山由依に変わる、いや横山以上の存在感を示すメンバーの覚醒が待たれる。 そんなメンバーが一人、いや何人も現れた時に、紅白歌合戦出場、そして【歌って踊れて面白い】国民的アイドルグループNMB48が誕生するのだ! (AKBオタ卒業宣言!小林よしのりがNMBオタへ)