世界進出も視野に!?fripSide11年目の野望
荘厳かつパワフルなシンセサウンドと力強く透明な歌声で独自の世界観を構築し続ける音楽ユニット fripSide。 昨年10周年という大きな節目を迎え、11年目の活動に入る今年、ついにシングルとしては約1年半ぶりとなる待望の新曲『sister’s noise』が5月8日に発売される。ソロ、別ユニットでの活動を経てさらなる力をつけ戻ってきた2人により生み出された今作は、どのような作品となったのか?サウンドクリエイターsat、ボーカル南條愛乃の2人にその制作秘話、主題歌を担当するアニメ『とある科学の超電磁砲』への思い、これからの展望、そして観る人に衝撃を巻き起こすPVについての話を伺った。 (C)2013 Geneon Universal Entertainment. 音も声も広がりを見せた11年目の快作 ――実に前シングル『way to answer』から1年半、ようやく6枚目のシングル『sister’s noise』が完成いたしました。まずは今のお気持ちを伺えればと。 sat: 昨年はアルバム『Decade』をリリースして、10周年ライブツアーを行いました。なので不思議とシングルが1年半ぶりという気がしませんね。でもその間、僕はALTIMAやプロデュースワーク、ナンちゃん(南條愛乃)は声優業とソロ、とそれぞれの動きがありました。『sister’s noise』で自分の家に帰って来ました!って感じはするかもしれないですね。 南條愛乃(以下/南條):  実は私、シングルが1年半ぶりに出るということが驚きで(笑)、そんなに空いていたんだぁ……って。アルバム制作やライブなどでちょくちょく顔を合わせていたから、不思議な気分。 sat: その期間、僕としては、お互いが様々な経験を積むことでより成長できたと思っています。 ――では、その1年半の間で、1番何が変わったと思われますか? 南條:  私はソロアルバム『カタルモア』でfripSideとは全然違う毛色の音楽をやって、変な話なんですけど、自分らしさというものを出せる場所を作り出すことができたんです。だから、よりfripSideという独自の世界観に色濃く入り込めるようになったんじゃないかと思います。 sat: 僕の方は、単純に曲の音質面であったり、サウンドの色の付け方のヴァリエーションが増えたかなと思うんです。【オシャレ感】を今回は作詞、作曲、編曲の全てに活かすことが出来たんじゃないかと。それと単純に押せ押せだけじゃなくて、押す中にもしっかりと引きがあったりと……、自分の音を自分で説明するのは難しいな(笑)。 ――(笑)。確かに『sister’s noise』は、かなり音の面でシャープな印象を受けました。 sat: そうですね、シャープでもあるし、クオリティ面でも今までの作品とは違うものが出来ましたよね。 ――サウンド面での変化がある中、南條さんの歌声も印象が変わったように思えました。その変化はご自身でも変わったな?と思われましたか。 南條:  それは意識的に変えたんです。今までの楽曲はfripSideの世界観的に感情をあまり出さずに、エモーショナルな部分を押しださないで歌うということを意識しました。確かに『sister’s noise』も、その根本の部分は変わらないのですが、自分の声の【美味しい部分】はしっかりと前に出して行こう、ということで意識的に変えてみたんです。 ――satさんもその変化には気が付きましたか? sat: 録音している時にすぐに気が付きましたね。声の【芯】が出てるんですよ、俄然重くなったなって。 南條:  そうなんです!よく気が付いてくれました(笑)。今回は【圧】を高めてみました。今まではフワッと出していた声を、ストレートに的にぶつける感覚で、音の通りや強さを圧縮しようと思ったんです。結果それがfripSideを歌う声的に「良い声」になるんじゃないかと。 sat: ナンちゃんの声はすごいんですよ。録った時の太さが。普通の女性3、4人分の厚みというか。その部分がまさに南條愛乃fripSideにあり!って感じですね。誰もマネ出来ない。そしてそれがさらに強化されている。僕のサウンドもそうですが、オンリーワンのその部分の強化に1年半の個々の活動が活きてきたんじゃないかな、と思います。 (C)KK / MF / AMW / P-R S 原作愛があるからこそ大切にしたい世界 ――こうして、パワーアップして戻ってきた2人による『sister’s noise』ですが、『only my railgun』から数えて4作連続(ゲームを含めて5作)で『とある科学の超電磁砲』の主題歌となっています。『~超電磁砲』とfripSide、この2つは切っても切れないな、と多くのファンの方も思っていらっしゃると思います。 南條:  ファンが『~超電磁砲』と共にfripSideを応援してくださっているのは嬉しいですよね。以前、シンガポールで行われた「Anime Festival Asia Singapore 2012」に参加させていただいた時に、私たちが日本語で「レールガン!」と発しただけで会場が沸いたので、作品人気を改めて実感しましたし、そんな作品に主題歌として関われている事を嬉しく思います。 sat: 僕ら、『~超電磁砲』の1ファンでもありますからね。 ――確かに好きでないと、あれだけ原作の要素をふんだんに活かした歌詞は生まれないと思います。歌詞を書かれる時に、その想いをどのように反映させていらっしゃるのですか? sat:  もちろん書く時には原作もコミックもアニメのシナリオを全部読んでから、さてどうしようかな?と考えはします。けど、そこから先は愛はあっても、それを出さないようにしてるんです。例え好きだからと言っても、僕の一言で作品の世界観を崩してしまっては元も子もない。聴く人のイマジネーションを阻害しないように2重3重のフィルターをかけて、限定的な言葉を使わないようにしていて。聴く人によって1人称も2人称も変わってしまうぐらいボヤけた方が、聴く側としても自由に歌の世界を楽しんでもらえると思うんですよ。だから作品のファンと言えど、世界観の構築は聴き手側に委ねようと。それは心掛けてます。 ――歌い手側としてはいかがですか?原作を知っているからこそ、感情表現がどうしても作品に引っ張られてしまいそうな気がしますが…。 南條:  私は曲が届いたら、その曲の持つ世界観に身を委ねて寄り添えばいいだけなんですよ。だから先ほども言いましたが、あまり自分の感情を出しすぎないようにしてます。それは私もsatさんが言ったように、聴く人に想像する余地を残しておきたいからなんです。私がガッツリと主張してしまうと、世界観すらも押し付けてしまう可能性もありますし、この楽曲においては、そうはしたくなかったんですよね。 sat: 歌も歌詞も1歩引いた所から、というのが『~超電磁砲』の主題歌を歌うという部分の大切な部分ではありますね。何せオープニングは作品の顔ですから、僕らがマイナスの要因になっちゃいけないんです。 南條:  「俺らの歌、聴けや~!」みたいになると、この作品の場合はちょっと違うかなぁって。 ――作品の世界観を壊さずに自分たちの世界をしっかりと表現する、というのは至難の業だと思います。 sat: 共存するためにはそのバランスが最優先。おかげで4年間のアニメ『~超電磁砲』の歴史と共にfripSideも歩ませてもらっています。 (C)2013 Geneon Universal Entertainment. 爆笑必至!? PV撮影に込められたプライドと想い ――fripSideと言えば毎回、楽曲のクールさとカッコよさと共に、超大物の芸人など有名人の方が出演されるとてつもないインパクトを残すPVが話題となりますが…。 sat: もうですねぇ……、引っ込みがつかないんですよ(笑)。 南條:  曲の内容より「次のPVは誰が出るんですか?」という部分で期待されちゃってますからね。 ――(笑)。いつごろからこの路線でやっていこうと思われたのですか? 南條:  最初の『only my railgun』の頃からですよね。マギー審司さんのインパクトがスゴすぎましたね(笑)。撮影が大変だったのは『LEVEL 5 -judgelight-』かな?エスパー伊東さんの登場シーンで…(笑)。 sat: あれはやっちゃったよね(笑)。 南條:  satさん、笑いすぎてNG連発なんですよ!ファンの方に「南條さん、よくクールな顔保てますね!」って言われるのですが、私はアングル的に視界に入ってないだけだったんです。後ろで何が起こってるか分からないから平常心を保てただけで、実際に見ていたら私も笑ってしまってたと思います(笑)。 sat: 僕、すぐ笑っちゃうんですよ。この前の『Decade』でルー大柴さんとご一緒させていただいた時もずっと笑ってて。結局笑ったままの映像が使われていますからね(笑)。 ――色んな意味で、毎回が壮絶な撮影現場になってそうですね。 南條:  私は大好きです!他には絶対ないですからね。 sat:   「面白い」ということは大切ですからね。カッコいい曲でカッコいいPVを作るというアーティストはたくさんいる。僕たちは【面白い】という付加価値をポイントにしたんです。観てくださる方も楽しいと言ってくださっているし、何より僕たちも楽しいし。 南條:  曲がしっかりしているから自由が生きるんですよね。両極端だからこそ面白いみたいな。 sat: そして何より嬉しいのは「落ち込んでいる時にPVを観て元気になった」というファンからの声が聞えてくること。そういう大きな部分の楽しみがあっての僕らのPVなんですよね。 ――人を楽しませるという点で、最高にエンターテインメントとしてど真ん中ですね。 sat:   ありがとうございます! 結成11年目、新生fripSideの幕開け ――昨年10周年という大きな節目を迎えて、今年は『sister’s noise』という新しい息吹を吹き込みました。11年目のfripSideはどうなっていくと考えますか? sat: 僕の中では今年は新たなスタートだと思っていて。昨年10周年記念を祝いましたけど、その中にはメジャーデビューがあったり、前任のボーカルだったnaoちゃんの存在があったりと、今に至るまでの助走だったんじゃないかなと思っていて。昨年の『Decade』とコンサートでnaoちゃんを正式な形で卒業させることが出来たんじゃないかという所で、2013年5月8日発売『siseter’s noise』で僕とナンちゃんのfripSideが真のスタートを切れるんじゃないかなと思うんですよ。だから11周年目のfripSideであって、1年目のfripSideという気持ちで臨めればと思ってます。といってもナンちゃんとも4年やってるんだけどね(笑)。 南條:  私は…そうですねぇ…ライブもしたいですし…、あっ!最近スタジオで歌ってないので、そろそろ籠りたいかなぁ、アルバム製作とか……。(satへ目線を向ける) sat: (笑)。アルバムは今年中に出せるように頑張りたいです。それに先ほどもお話しましたけど、海外でも評価をいただけるようになったので、世界進出もいいかなと。 南條:  デカイ話が来ましたよ!でも、私のtwitterにも海外の方からの応援メッセージが届いたりするので、そういう声を頂けるのは本当に嬉しいですね。 sat: あと、武道館での公演もしたいですね。道のりは果てしなく遠いですけど、野望は大きく!ですね。 ――ありがとうございます!最後に『sister’s noise』を、fripSideを待っていたファンの方へのメッセージをいただければと。 sat:  fripSideのドストライクで気持ちの良い曲ができました!『とある科学の超電磁砲S』と一緒に楽しんでいただければと思います! 南條:  11年目に入ったfripSideの第1弾シングルです。軽快でとても気持ちのよい作品に仕上がりました。楽しんでもらえたら最高です。それに私が歌詞を書いたカップリング『I’m believing you』も雰囲気がガラッと変わるので併せて聴いてもらえればと。何よりPV、これもお楽しみいただければと思います(笑)。 【sister’s noise】サイン入りポスタープレゼント!↓